神崎神社(かんざきじんじゃ)の創建時期は、現存する一番古い棟札より、元禄15年西暦1702年とされています。神崎神社の本殿は、鳥取県保護文化財第一号に指定されています。また、同じく第二号には本殿及び拝殿の扉、向拝の彫刻が指定されています。
そこで目を引くのが本殿の木工彫刻。御祭神は素戔鳴命(スサノオノミコト)で、家内安全、海上安全、牛馬の守護神の神社とされています。
本殿の建築物の向拝の唐破風には菊、龍、葡萄とリスの彫刻、屋根下には鳳凰、龍、獏、蝶などをあしらった彫刻がほどこされさらに、木鼻には楓、菊、大根と鼠など随所に彫刻が施されています。また、一般では見ることができませんが向拝には、天井に豪快な刀法で龍が彫られています。
外からは見えにくいのですが、随所に彫刻が施されていて見ていて飽きません。とても見事な彫刻ばかり。その精巧さに魅了されること間違いなしです。
これらが人の手で作られたのかと思うほど、不思議なくらいの均一さと美しさを放っています。
平成28年に、拝殿向拝天井ある龍の彫刻(欅)が3Dスキャナーによる計測が行われました。測定の結果は彫刻の龍の全長は約16メートル、胴体は幅30センチ(推定胴囲は約1メートル)と判明。「この龍の全長は日本一ではないか!?」ということで、現在全国からその情報を求めています。
さて、神崎神社の木工彫り龍は長いだけでなく、その素晴らしさは言うまでもありません。一度見たらその虜になること間違いなしです。細やかな彫刻が施されていてそれは昇り龍の迫力をいっそう引き立たせるものになっています。
彫刻による立体感はなんとも言えず美しく、ただただ魅了されてしまうばかりです。なぜこのようなすばらしい技術があったかは定かではありませんが、この近くには漆喰を使った鏝の建築物もあることから、この地域が以前はとても豊かな町で、繁栄もしていたことを物語るものだといわれています。
この神崎神社では、拝殿天井の龍が捕まえている宝珠(龍の持つ玉は別名幸せの玉とも呼ばれています)の真下に立って参拝するとご利益があると言われています。龍の玉の真下にはプレートがあり、拝殿場所がわかりやすくなっていますのでご安心を。
参拝の折りには社務所にも立ち寄ってみましょう。無人社務所になっており、おみくじやお守りはここで買うことができます。御朱印もありますので、ぜひぜひお立ち寄りください。無人でもご心配なく、御朱印はその場で日付を入れて持ち帰り御朱印帳に貼り付けます。
住所:鳥取県東伯郡琴浦町赤碕210
電話番号:0858-55-0598
アクセス:JR赤崎駅から徒歩約25分
2018年7月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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