写真:市川 芽久美
地図を見るクエンカ(Cuenca)は、正式名称を「サンタ・アナ・デ・ロス・リオス・デ・クエンカ(Santa Ana de los Rios de Cuenca)」といい、その歴史地区は1999年にユネスコ世界遺産に登録されています。
エクアドルの首都のキト、国内最多人口のグアヤキルに次いで、国内第3の都市。1557年スペイン人によってつくられたクエンカの街は、今でも中世ヨーロッパの面影を残す、貴重な南米の街の1つでもあります。
写真:市川 芽久美
地図を見るクエンカは、年間通じて春のような過ごしやすい気候で、南米の街の中でも比較的安全性の高い街であることから、欧米人の移住したい街の人気ランキングでは、いつも上位に位置しています。
そんな美しい街から車で10〜15分ほどの場所に、今回ご紹介する温泉が湧き出ています。
写真:市川 芽久美
地図を見るクエンカの街から車で10-15分程丘を登った標高2500m程の場所に、クエンカのバニョスがあります。バニョス(Banos)とは、スペイン語でトイレやお風呂を意味する言葉ですが、そのまま温泉街の名前にも使われることが多く、こちらの温泉街の名前もバニョス。
隣接する山々から湧き出るこちらの温泉の特徴は、エクアドル国内で最も温度の高い事でもあるのですが、低温型で温度は78度。こちらを冷却し、38〜40度で入浴やサウナを楽しみます。効能は、筋肉痛、動脈硬化症、皮膚疾患に良いと言われ、最近では、リュウマチや、呼吸器疾患、貧血にも効果がある事が発表されています。
写真:市川 芽久美
地図を見る中でもひときわ存在感がある温泉施設が「ピエドラ・デ・アグア・フエンテ・テルマル & スパ(Piedra de Agua Fuente Termal & Spa)」。日本語に訳すと“岩・温泉スパ”といったところでしょうか。
その名の通りほぼ全ての建物が火山の岩石で作られており、赤土の建物を見るだけでも一見の価値ありです。
こちらの施設内には、温水プール 2つ、露天風呂、日本プール(岩風呂)、赤土の泥風呂、青土の泥風呂、洞窟風呂、トルコ風呂(スチームサウナ)などがあり、レストラン、休憩ルームやマッサージルームなども備えています。とにかく、趣向を凝らした様々な施設で、温泉を楽しむ事が出来るんです。
入場料は2種類。温水プール、露天風呂、トルコ風呂に入場可能で、子供から大人まで楽しめるスタンダードは、大人12ドル、子供6ドル。全ての施設が楽しめる周遊パスは大人35ドルです(18歳以下は購入できません)。
スタンダードプランだけでも十分楽しめますが、ユニークな泥風呂や洞窟風呂を楽しみたい方は、ぜひ周遊パスで。静かでとても落ち着いていて、癒し効果も抜群です。全身火山の泥パックをすれば、お肌もツルツル。そして、洞窟風呂の中では、自分専用の浮き風呂でリラックス……。
写真:市川 芽久美
地図を見る世界遺産のクエンカの街を見下ろす丘の上に建ち、そして標高が2500m以上、綺麗な景色と澄み切った空気はさらに癒し効果を高めます。しかも、朝6時から夜10時(日曜日は夜9時)までやっているこちらのスパでは、朝は清々しい空気の中で、また夜は満天の星空を楽しみながらの入浴も可能です。
写真:市川 芽久美
地図を見る泥パックを家でも楽しみたい!という方もご安心ください。施設内のショップで、青土と赤土の泥が購入できます。また、カルシウム、マグネシウム、亜鉛、鉄などが豊富に含まれた温泉水を精製した化粧水も販売されていますよ。
写真:市川 芽久美
地図を見るこちらの温泉施設で、エクアドルアンデスの恩恵を存分に受けながら、ぜひ旅の疲れを癒してみてください。近くに宿泊施設もありますし、クエンカの街中に宿泊しても車で10分程度(タクシーで約5ドル)です。
また、モダン・エクアドル料理のレストランも施設内にありますので、ぜひ食事時間を挟んでゆっくりスパ滞在をお楽しみください。
住所:Calle Paseo de la Guadalupana y Calle Manantial, Banos, Cuenca, Ecuador.
電話: +593-7-2892-496
営業時間:6:00〜22:00(日曜日のみ21:00まで)、定休日なし
2018年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事を書いたナビゲーター
市川 芽久美
「旅行」に関係する仕事をやれるだけやってみようと思い、日本とヨーロッパの旅行会社、航空会社、旅行業界誌、旅行展示会と経験してきました。その中で、日本人にとって、潜在的な魅力がまだまだあると感じた中南米…
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