室町時代から守られてきた雪舟の名庭!福岡県川崎町「藤江氏魚楽園」

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室町時代から守られてきた雪舟の名庭!福岡県川崎町「藤江氏魚楽園」

室町時代から守られてきた雪舟の名庭!福岡県川崎町「藤江氏魚楽園」

更新日:2018/02/20 12:03

添田 春斗のプロフィール写真 添田 春斗 広告プランナー

福岡県の筑豊エリア、川崎町の中心部から車で約6〜7分の距離。田畑や山林に囲まれた場所に「藤江氏魚楽園」はあります。こんなところにこんな歴史ある文化的な庭園が!?と驚いてしまうほどですが、室町時代から当主によって守られてきた雪舟の名庭です。紅葉の名所としても知られ、秋には多くの観光客が訪れます。春の桜や冬の雪景色も素敵で、四季折々の美しい光景が見られる「藤江氏魚楽園」をご紹介しましょう。

藤江氏は壇ノ浦の戦いに敗れた平家の落人の元公家。第23代当主まで守り続けた庭園

藤江氏は壇ノ浦の戦いに敗れた平家の落人の元公家。第23代当主まで守り続けた庭園

写真:添田 春斗

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1185年の「壇ノ浦の戦い」に敗れた平家の残党が各地に散らばり、全国で平家の落人伝説が伝えられています。「藤江氏魚楽園」を守り続けた藤江氏は、この時逃れてきた平家の人々のトップで、元々は公家だったとのことです。

写真の女性が現在の第23代当主の藤江さんです。忙しい当主ですが、タイミングが合えば、自ら施設を案内をしてくれることもあります。

藤江氏は壇ノ浦の戦いに敗れた平家の落人の元公家。第23代当主まで守り続けた庭園

写真:添田 春斗

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入口から屋敷へと続く石段は室町時代に敷かれたもので、当時の石切技術が施されています。途中の両側にもいろんな庭石を配置した小さな庭園が設置されています。

藤江氏は壇ノ浦の戦いに敗れた平家の落人の元公家。第23代当主まで守り続けた庭園

写真:添田 春斗

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道なき道を分け入り、この地に辿りついた平家の人々はここでひっそりと暮らすことになりました。その後、藤江氏を中心としてこの地で徐々に発展を遂げていくことになります。

当時の平家狩りは根強かったため、屋敷の守りは堅固なものでした。写真は室町時代に積まれた石垣です。ちょっとした山城のような重厚さを保っています。

奥の院や「御成門」と「薬医門」の二つの門も見どころ

奥の院や「御成門」と「薬医門」の二つの門も見どころ

写真:添田 春斗

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屋敷の手前を右に入っていくとすぐに「奥の院」入口の門があります。その門をくぐって20メートルくらいに「戸山神社跡」があります。現在は、一説には秀吉の呪いを防ぐために建てられたともいわれるものがあります。屋敷や庭園とともに、この奥の院までの範囲が、福岡県、国の名勝庭園に指定されています。

奥の院や「御成門」と「薬医門」の二つの門も見どころ

写真:添田 春斗

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屋敷に入る「御成門」。江戸時代に小倉に城を持つ小笠原藩の別邸としても使用されていたことから、殿様が入る御成門があります。当時のまま残されています。

奥の院や「御成門」と「薬医門」の二つの門も見どころ

写真:添田 春斗

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屋敷の玄関の横には「薬医門」があります。薬医門とは、医者が入る門のことですが、弓矢の攻撃を食い止める「矢食い」との説もあります。

上品さのなかに古い日本家屋の風情が漂う藤江邸内

上品さのなかに古い日本家屋の風情が漂う藤江邸内

写真:添田 春斗

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藤江邸は、平成になった頃に現在の形として一般に公開されるようになりましたが、それまでは住居として現当主も暮らしていた家です。広い邸宅で、木の素材を生かした飾りつけなどにも職人の細かな細工が見られます。

上品さのなかに古い日本家屋の風情が漂う藤江邸内

写真:添田 春斗

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この地域は冬はかなり冷え込むためか、邸内にはいくつもの囲炉裏があります。奥に見える木製の階段や調度品などに、上品さと古い日本家屋の風情が感じられます。

上品さのなかに古い日本家屋の風情が漂う藤江邸内

写真:添田 春斗

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住居として暮らしていた時の台所がそのまま残されています。土間に置かれたお釜などが懐かしさを覚えます。

亀と鶴石が絶妙に配置される雪舟築庭の神仙蓬莱の名勝庭園

亀と鶴石が絶妙に配置される雪舟築庭の神仙蓬莱の名勝庭園

写真:添田 春斗

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画僧として名高い雪舟が明国から帰国時、応仁の乱で京都に戻れずにこの地の藤江氏を頼ったといわれています。その頃、多くの修験者を抱えた霊山英彦山にも縁の深かった雪舟は英彦山にも庭園を築庭しましたが、この地で築庭したのが「藤江氏魚楽園」です。

「魚楽園」という名前は、文久2(1862)年に江戸時代の漢学者・村上佛山氏が、中国の詩経にある「魚楽しければ人また楽し、人楽しければ魚また楽し」 から引用して命名したといわれています。

亀と鶴石が絶妙に配置される雪舟築庭の神仙蓬莱の名勝庭園

写真:添田 春斗

「藤江氏魚楽園」は、雪舟が神仙蓬莱の思想に基づいて築堤されました。その中には様々な要素や考え方を盛り込んだ奥の深い庭園として、福岡県と国の名勝庭園に指定されています。

わかりにくいかもしれませんが、写真の中央部分には亀石が見事に配置されています。

亀と鶴石が絶妙に配置される雪舟築庭の神仙蓬莱の名勝庭園

写真:添田 春斗

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写真の真ん中やや上の方には、鶴が羽を広げた形が石と流れる水で表現されています。おめでたい鶴と亀を配置するとともに、奥の方には座禅石があり、雪舟庭園の特徴でもある向かって左側が険しく、右に行くにつれて穏やかになっています。

全体では人の人生や曼荼羅を表現しているともいわれています。奥の深い素晴らしい庭園です。

茶屋では一子相伝の伝統的な手法で製造された「亀蜜」が人気

茶屋では一子相伝の伝統的な手法で製造された「亀蜜」が人気

写真:添田 春斗

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入口からすぐのところ、風車の前には魚楽園カフェ「亀草庵」があります。木材をふんだんに使った明るくて落ち着ける空間です。自然の音を聞きながら、ゆったりと落ち着いてスイーツを食べたりお土産を買ったりできます。

茶屋では一子相伝の伝統的な手法で製造された「亀蜜」が人気

写真:添田 春斗

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茶屋では、オリジナルの亀蜜を使ったあんみつやパンケーキ、シフォンケーキ、ショートケーキなどがあり、コーヒー、紅茶、カプチーノなどドリンクも豊富です。

中でも人気なのが、亀蜜をたっぷりかけて食べる「フルーツパンケーキ」。亀蜜の上品な甘さとフルーツが絡み合って絶品です。

茶屋では一子相伝の伝統的な手法で製造された「亀蜜」が人気

写真:添田 春斗

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お土産としては、藤江家が代々一子相伝で、しかも文書にすら残さず口頭で受け継がれた伝統製法で作る「亀蜜」が買えます。これはすっぽんの自己消化液を蜂蜜に漬け込ませたものです。壇ノ浦の戦い後に辿りついた平家の落人にとっては病気になっても医者を呼べる状況ではなく、健康を保つために代々受け継がれてきた伝統食品です。熟成された亀蜜は驚きの濃厚さと味わいがあります。ぜひ、一度試してみてください。

藤江氏魚楽園の基本情報

住 所:福岡県田川郡川崎町大字安真木6388
電話番号:0947-72-7777
アクセス:JR日田彦山線「豊前川崎駅」より車で約15分
入場料:大人300円、高校生以下100円
営業時間:9:00〜16:00
休業日:月曜、第3火曜(月曜が祝日の場合は翌火曜)

2018年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/02/17 訪問

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