写真:Etsuko Ciao
地図を見る緑に囲まれた「サトゥルニア」温泉(Terme di Saturnia)は、トスカーナの丘をいくつも抜けた中にあります。サトゥルニアの名は、ローマ神話の農耕神サトゥルヌスが由来です。温泉の起源は古く、ローマ時代より前のエトルリア時代に遡ります。
イタリアで温泉は「テルメ」と呼ばれ、日本同様人気スポットです。入浴法は日本と異なり、プールで泳ぐ時のように水着を着用します。サトゥルニアの温泉水は、毎秒800リットルの滝湯が流れ一年中驚きの無料開放。春、夏は特に多くの人で賑わっていますが、午前中早めの時間は比較的空いています。
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地図を見るサトゥルニア温泉に駐車場はありますが、着替える場所はありません。車内で水着に着替えるか、初めから水着を着用して来られた方がいいでしょう。
駐車場に係員はいませんので、車内の窓からバック等の貴重品は見えないように、トランクへ入れることをおすすめします。くれぐれも盗難にはお気をつけて!
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地図を見る温泉は硫黄の匂いがしますが、しだいに慣れてきます。ムリーノの滝と呼ばれる上流からは、毎秒800リットルの温泉水が勢いよく下流の石灰棚へ流れています。
棚田になっているお湯の中はゴツゴツしているので素足だと少し痛く感じます。とは言え、サンダルでは時々滑って転びそうになるので温泉の中では注意して歩きましょう。
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地図を見る気になる温泉の効用は、皮膚病、呼吸器、循環器、リューマチに良いとされています。下流にはファンゴ(泥)があるのでお好みで塗って楽しんで。もちろん無料です。
下流には糸ミミズがいるところもあるのでご注意を!
温泉の温度は37.5℃と少しぬるめ。お湯から出ると肌寒く感じるので、バスタオルは体を拭く以外にもう1枚あるといいでしょう。
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地図を見る温泉の真向かいは緑いっぱいの山風景。天気の良い日は太陽の光を浴び、温泉に浸かっているのが何より気持ちよく感じます。
時間を忘れてしまいそうですが、お湯には入りっぱなしではなく、何分かおきに繰り返し入るのがおすすめ。
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地図を見るお腹が空いたら併設されているバールで、ピザやサンドイッチを食べることができます。水分補給も忘れずに。
コインシャワーもありますが男女共同です。温泉から出て自然乾燥のままTシャツ等をはおって、そのまま帰られる方も多いです。
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地図を見る写真:Etsuko Ciao
地図を見る日帰りでも十分楽しめますが、せっかく温泉に来たのだからゆっくり過ごしたいという方へ。温泉から徒歩10分の「B&B 8380 Pian Del Molino」がおすすめです。部屋で水着に着替えて、好きな時に温泉へ行くことができますよ。
お値段もお手頃価格の朝食付きプラン。宿泊時期とお部屋のタイプにより値段は変わりますが、2人部屋で65‐95ユーロ、3人部屋で90−120ユーロ、4人部屋で120ユーロ前後。家族やグループでの数日滞在も可能です。
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地図を見る庭にはハンモックやブランコがあり、とてものどかな雰囲気。バルコニー付きの部屋もあり、温泉後にバルコニーで読書をして過ごすのもいいですね。
B&B内に売店はないので、あらかじめ飲み物等は持参されるといいかもしれません。
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地図を見る<B&B 8380 Pian Del Molinoの基本情報>
住所:Loc. Terme di Saturnia - 58014 Saturnia
電話番号:+39-056-460-1226
チェックイン:14:30−17:00
2018年2月現在の情報です。最新の情報は関連MEMOからご確認ください。
写真:Etsuko Ciao
地図を見るあまり知られていませんが、温泉の近くに「サトゥルニア」の村があります。標高294mの丘の上にあり、木々と城壁に囲まれた可愛らしい村です。
温泉からは車で約7分、先程のB&Bからは徒歩で20〜30分程です。日中、散歩がてら歩かれるのもいいでしょう。ちょっとしたエクササイズになりますね。
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地図を見る村の規模は小さいですが、レストランやバール、ピッツェリア、ジェラテリア等があり食事には困りません。その他、ホテル、薬局、スーパーもあります。温泉の後、町でジェラートを食べてのんびり過ごすのもおすすめです。
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地図を見るサトゥルニアの村の歴史は古く、エトルリア時代からローマ時代に栄え中世へと続いていました。その面影は、ポルタ・ロマーナ( Porta Romana )と呼ばれる門と、村を囲む城壁から感じられます。
村の広場には当時の遺跡がいくつも置かれています。歴史好きな方には興味深いのではないでしょうか。考古学博物館(Museo Archeologico di Saturnia)があるので、関連MEMOからご確認下さい。
温泉地へはレンタカー等の車移動になります。道路沿い看板は地味なので、うっかりしていると通り過ぎてしまいそうです。入口の看板を見逃さないようお気をつけて。ムリーノの滝(Cascate del Mulino)又はゴレッロの滝とも呼ばれています。
Google mapで検索する際は「Terme di Saturnia」と入力すると、温泉地ではなく宿泊ホテルがヒットするので、「Cascate del Mulino」と入力されて下さい。
清々しい青い空と、緑きらめく木々に囲まれた中での露天風呂は、全身がほぐれてこの上なく心地よい時間です。イタリアでの温泉をぜひ楽しまれて!
この記事の関連MEMO
この記事を書いたナビゲーター
Etsuko Ciao
郷土料理お伝え旅ライター【郷土料理お伝え旅】旅をすること、食べることが好きで、旅先で出合う郷土料理に魅せられています。なぜなら、「郷土料理」が生まれるまでには、必ずストーリーが秘められてるから。歴史的…
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