絶対訪れたい!イギリスの美が凝縮されたアガサ・クリスティのサマーハウス

絶対訪れたい!イギリスの美が凝縮されたアガサ・クリスティのサマーハウス

更新日:2018/05/01 17:04

イギリスと言えばロンドンしかイメージできないかもしれませんが、どちらかというと「ロンドン以外」のほうが美しい自然や歴史的な建物が多く、イギリスらしいと言えます。日本でも有名なアガサ・クリスティはイギリス南部・海沿いのエリア「デボン」の出身。彼女のこだわりや生きざまが感じられるスポットをご紹介いたします。

アガサ・クリスティの別荘「Greenway」を訪れる

アガサ・クリスティの別荘「Greenway」を訪れる
地図を見る

アガサ・クリスティが建てた別荘(サマーハウス)は見どころが満載。別荘の中には蔵書室、リビング、ダイニング、書斎など様々な部屋がそのまま残されていて、展示物を見ていると色々なことに驚かされます。

上記写真にあるグランドピアノは最高級なピアノとして名高いスタインウェイのもの。ミステリーの女王として有名なアガサ・クリスティですが、元々はオペラ歌手・ピアニストを目指していたのだそう。人前で演奏するにはシャイすぎて物書きの道を歩んだ、というようなストーリーを知れば、小説を読む視点も変わってきそうです。

この高級ピアノ、あまり知られていませんが見学者も自由に弾かせてもらえます!アガサ・クリスティが日々練習していたピアノに座ってみれば、そこには彼女の見ていた光景が見えてくるようです。

アガサ・クリスティの別荘「Greenway」を訪れる
地図を見る

こちらはアガサ・クリスティが家族と囲んだ食卓です。彼女はいつもこの席に座っていたのだとか。美しいテーブルセッティングや窓からの眺めに魅了されます。
グリーンウェイにはボランティアの解説者がいますので、ぜひ積極的に質問してみてください。例えばアガサ・クリスティは気取ったことがキライな性格で、シャンデリアではなくスタンドライトを愛用したこと、戦時中はアメリカ軍がこの別荘を使用していたことなど、展示物にまつわる秘話を聞くことができます。各部屋には日本語版の解説書がありますので、それを読んでみる事もお勧めします。

アガサ・クリスティの別荘「Greenway」を訪れる
地図を見る

この別荘には宿泊施設もあるので、宿泊しながらゆっくり小説を読みふけるという贅沢な休暇もステキです。

<Greenway 基本情報>
住所:Greenway Road, Galmpton, near Brixham, Devon, TQ5 0ES
電話番号:+44-1803-842382
入場料:大人11.6ポンド、子ども5.8ポンド

別荘への交通手段は現役蒸気機関車かボートで!

別荘への交通手段は現役蒸気機関車かボートで!
地図を見る

ロンドンのパディントン駅から直通で3時間強、ペイントン駅までまずは移動。ルートによってはエクセターセントデイビス駅で乗り換えのものもありますのでご注意ください。

別荘へのアクセスはペイントン駅から出る蒸気機関車に乗り換えます。
今も現役で走る機関車は電車マニアでなくともついカメラを構えてしまいます。車でもよいのですが、とても狭い道を走りますし、駐車場は事前の予約が必要。公共交通機関の使用がオススメです。


<DARTMOUTH STEAM RAILWAY 基本情報>
住所:Queens Park Station, Torbay Road, Paington
電話番号:+44-1803-555872

別荘への交通手段は現役蒸気機関車かボートで!
地図を見る

春から秋にかけての時期であれば、近くの港町からボートで行くこともできます。別荘の裏には森のように広がる庭があり、そこを下っていくと「ボートハウス」なるものが。ここには小さなコテージがあり、寒い日には暖炉に火がともされ、窓からは美しい風景を眺めながらくつろげるようになっています。

ボートで別荘に到着した場合はこのボートハウスから別荘へと、美しい庭を歩きながら向かいます。アガサ・クリスティが愛したカメリアとモクレンは3月〜4月末ごろが見ごろ。夏や秋も美しいことは言うまでもありませんが、冬で雨に濡れたお庭や霧でかすんだ川辺も、また風情があります。

<Dartmouth North Embankment Terminal 基本情報>
住所:Spithead, Dartmouth TQ6 9PS
電話番号:+44-1803-882811
3月〜10月の期間限定

アガサクリスティが通った映画館復興プロジェクト進行中!

アガサクリスティが通った映画館復興プロジェクト進行中!
地図を見る

ペイントン駅にはアガサ・クリスティも足しげく通ったという古い映画館が。1999年に閉鎖されて以来使われていませんが、2013年に地元の人たちを中心に復興プロジェクトが立ち上がっています。プロジェクトの中心になっているのは、Devon School経営者のPaul Hawthorne氏(写真)。

アガサクリスティが通った映画館復興プロジェクト進行中!
地図を見る

座席が倒されている場所は、アガサ・クリスティがいつも座っていた座席です。二階席で眺めの良いこの席で、アガサ・クリスティはどんな映画を見ていたのでしょう。
この映画館はメンテナンスを経た後で、また映画館として、ギャラリーとして復活する予定です。通常は閉鎖されていますが、中を見学したい方はホームページからツアーを申し込むことができます。(2018年3月現在)

<PAIGNTON PICTURE HOUSE 基本情報>
住所:Torbay Road PaigntonTQ4 6AA, Paington

ペイントンで見ておきたい「ミシンメーカー・シンガー」の大邸宅

ペイントンで見ておきたい「ミシンメーカー・シンガー」の大邸宅
地図を見る

ミシンメーカーのシンガーと言えば日本でもよく知られたメーカーです。このシンガーを創設したシンガー氏が1871年に購入したというお屋敷がペイントンにあります。その後戦時中は病院として使用され、戦後は地元組織が購入し、地域の人によって愛されてきました。
今はこちらもクローズされ、映画館同様Paul氏らの手によって、新たに生まれ変わるプロジェクトが進行中です。(2018年3月現在)ベルサイユ宮殿にならって作らせたという園庭はとても美しく、入場料無料で入ることができますので、ぜひ足をのばしてみてください。

アガサ・クリスティが愛した美しい土地

アガサ・クリスティは人目につかない川の上流であるこの土地で、静かなひとときを過ごしたのだそう。どこを切りとっても絵になるこの場所をぜひ訪れてみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/02/14−2018/02/16 訪問

- PR -

旅行プランをさがそう!

このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!

条件を指定して検索

- PR -

この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -