写真:安藤 美紀
地図を見るまずは「圓満寺」へのアクセスについてご紹介しましょう。道後温泉といえば、道後温泉本館・西正面の「額」が有名。「圓満寺」へ行くなら、この額の右側(道後温泉本館の南)に通る道をまっすぐ進み、旅館「常磐荘」を左に曲がると迷わず行くことができます。※専用駐車場はありませんので、基本的に徒歩がおすすめです。
写真:安藤 美紀
地図を見る「圓満寺」の創建は9世紀始め。小じんまりとしたお寺ですが、境内は清潔感があり、神聖なパワーが漂います。平日の昼間も参拝客が絶えず、買い物帰りのおばあちゃんがふらっと入ってくるような、地元愛に包まれる名所でもあります。
「大悲山 圓満寺」の名前が書かれた石碑の左手がご本堂。右手が湯の大地蔵尊を祀るお堂です。
写真:安藤 美紀
地図を見る「圓満寺」を訪れると目に入るのが、栗のような形状。これは、湯玉(ゆだま)といって、道後温泉のシンボルマーク。お湯がぶくぶく沸騰するところ=いわゆる「湯の玉」を表現しているとも言われています。「圓満寺」は歴史あるお寺ですが、湯玉がいたるところにあることで全体的に明るくて可愛らしいイメージ!
写真:安藤 美紀
地図を見る白塗りのお堂にドドーンと鎮座するのは、一寸ニ尺(高さ3.67m)湯の大地蔵尊。こちらは、奈良の大仏を建立した責任者の僧侶「行基」が、楠の大木を彫って作ったといわれています。顔は白く、唇は真っ赤、そして左手には「湯玉」がのっています。
今では湯の町として知られる道後温泉ですが、かつてお湯が止まったことがあり、その時、地元の人がこの「地蔵菩薩」に祈願して湯が湧き出たという逸話があります。ほかにも、道後温泉に浸かった後でお参りすると「寿命が伸びる」延命の言い伝えや、「火除け地蔵」の火除けから転じて、浮気封じや夫婦円満のご利益があるとも。
恋愛のご利益だけでなく、延命のご利益も…!「圓満寺」は一度の参拝で、たくさんの福を呼んでくれそうです。
写真:安藤 美紀
地図を見る大地蔵尊のかたわらにあるのが、長さ1.5mの超ビッグサイズの寒折(かんたく)。寒折とは、消防署の出初め式などでも使われる、火除け祈願や災害よけのシンボルです。
写真:安藤 美紀
地図を見るカラフルで可愛い!こちらは、湯玉をモチーフにした「お結び玉」です(お結び玉祈願300円)。大地蔵尊と同じように左の掌にをのせてお願い事を唱え、祈願することができます。ここでは、しっかりお祈りして、お願い事を届けてもらいましょう。
この「お結び玉」は、地元の人がひとつひとつ手作りしたもの。じっくり吟味して、自分らしいものを見付けてくださいね。
写真:安藤 美紀
地図を見る祈願を終えたら、「お結び玉」は自宅へ持ち帰るか、境内に結びましょう。
「運命の人に出会いたい」「好きな人に気付いて欲しい」「2人でもっと幸せになりたい」。…恋には色んな悩みがありますが、「圓満寺」は今ある縁をさらに深めてくれることから、カップルにもおすすめです。
写真:安藤 美紀
地図を見る「お結び玉」の横にある「お札」もお忘れなく!好きなものを1枚選び、「お守り」として持ち帰りましょう。願いが叶ったら、境内にある返納箱へお返しします。
写真:安藤 美紀
地図を見る「圓満寺」がある松山市は香り高き文化の街。ことばを大切にする風習があり、特に俳句が盛んです。だから「円満寺」のおみくじも、ちょっぴりユニーク。松山出身の俳人、神野沙希さんが「恋の俳句」をおみくじとして作ったのが、この「俳句恋みくじ」(100円)。全部で60句あり、中には「恋人が別れを告げて去っていく…」という衝撃的な句が出て来ることも!
何が出てくるかは、大地蔵尊のおぼしめし。ワクワクしながら「俳句恋みくじ」をひいてみてくださいね。
写真:安藤 美紀
地図を見るそして、「圓満寺」の絵馬「えまたま」も個性豊か(500円)。松山市の花「椿」を季語にした俳句が作れるように絵馬に印刷されており、自分と相手の名前を書いて俳句祈願ができます。種類はぜんぶで4つ。自由にかける無地もあります。
絵馬は自分がやりたいこと、なりたいものを宣言するもの。その宣言を後押ししてくれるのが絵馬です。「無理かもしれないけど諦められない…」そんなときは、あなたの思いを絵馬に託してみましょう。
写真:安藤 美紀
地図を見る境内は小じんまりとしていますが、実は見どころ豊富です。わらべ地蔵の奥にある水琴窟では、お地蔵様に3〜4回ほど水をかけ、竹筒に近づいてみると美しい水の音色を聞くことができます。
そして、ご本堂前には、全国に3基しかないという仮名詩碑の1つもあります。こちらは、芭蕉十哲の各務支考(かがみしこう)の門土で松山の俳人、臥牛洞狂平(がぎゅうどうきょうへい)による仮名詩碑。新体詩の源流ともいわれる珍しい碑なので、こららものぞいてみてくださいね。
日本最古のパワーみなぎる道後温泉。そのパワーを心身ともに浴びるなら、「圓満寺」と一緒に訪れるのがオススメですよ!
住所:愛媛県松山市道後湯月町4-49
電話:089-943-8342(道後温泉誇れるまちづくり推進協議会)
参拝時間:6:00〜18:00
アクセス:伊予鉄道市内電車「道後温泉駅」から徒歩7分
※「円満寺」で紹介されている場合もありますが、「圓満寺」が正式名称になります。
2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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