写真:Mayumi Kawai
地図を見るマニラからはバスで約12時間、バギオからは約6時間、標高1,500mの深い山間に位置するサガダ(Sagada)。ルソン島北部というとバナウェ(Banaue)の世界遺産コルディリエーラ棚田群が有名ですが、サガダもまた少数民族イゴロット族によって切り拓かれた美しい棚田を有する小さな天空の郷です。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る観光客には環境税を徴収するなど環境保護に積極的に取り組んでいるサガダ。そのため、小さい村ながら道はきれいでゴミもなく建物も小ぎれいで空気も比較的きれいと、同じフィリピンとは思えないほどクリーンなイメージの村でもあります。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るサガダを取り囲む石灰岩のカルスト地形。その険しい断崖に埋葬された「ハンギング・コフィン(懸棺)」の古い風習は今やサガダの代名詞にもなっていますが、一方で、「サガダと言えば洞窟」と言われるほど地底洞窟探検も昔ながらの観光の目玉なのです。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るサガダの洞窟として有名なものは「ルミアン(Lumiang)洞窟」「スマギン(Sumaging)洞窟」そして「バランガガン(Balangagan)洞窟」です。特にルミアン洞窟とスマギン洞窟は村から徒歩圏内であり、中でも最大規模を誇るスマギン洞窟は1時間半のショートコースのためもっとも人気を博しています。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る一方、ルミアン洞窟には500年以上前の古い棺が100以上も埋葬されており、「ルミアン埋葬洞窟(Lumiang Burial Cave)」とも言われるゆえんです。このルミアン洞窟とスマギン洞窟は地下水路でつながっており、ここからスタートする3〜4時間の長時間コースはより本格的に地底探検を楽しみたい方におススメです。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るなお、いずれの洞窟探検も村公認の専属ガイドが必要です。というのも、これらの洞窟内は照明や命綱、案内標識など一切ない真っ暗闇の地下迷宮。ガイド無しのセルフ探検は自殺行為に等しいので観光案内所で必ずガイドを雇いましょう。
彼らが用意するのはオイルランタンのみ。そのため、自前でヘッドランプがあるとより安心。また洞窟内は非常に狭く複雑に入り組んでいるので常に両手が使えるよう荷物は最小限にしましょう。服装も靴も濡れて良いもの、特に足元は滑りにくいスポーツサンダルなどしっかりしたものをおすすめします。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るルミアン洞窟の長時間コースでは、人ひとりがギリギリの狭く入り組んだ穴をオイルランタンの灯りを頼りに進んでいきます。ヘルメットも命綱もない地底探検はスリルと興奮の連続でまさにトレジャーハンターの気分です。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るほぼ垂直の巨大岩に直面したときは、ガイドの指示に従ってわずかな窪みに足をかけロープを頼りに何とかよじ登ります。背後には深い地底河川が流れているのでもう後には引けない震えとスリルでアドレナリン全開です。
提供元:Yabang Pinoy
https://flic.kr/p/afcpj4長時間コースは起伏が激しく体力勝負のところがあるので、自身の体力を見極めつつチャレンジを検討してくださいね。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るルミアン洞窟の長時間コースでしか見られない、高さ4〜5mはあろうお化けマッシュルームの巨大鍾乳石。気の遠くなる年月をかけてできた芸術作品。
提供元:Ken Marshall
https://flic.kr/p/kCEEpLこれはクロコダイル・マウスと名付けられたワニの歯のような鍾乳石と石灰棚。
提供元:Andrew and Annemarie
https://flic.kr/p/k3TRak最大の見せ場、高さ約3m、幅10mはあろうかという鍾乳石「キングス・カーテン(King’s Curtain)」。この周辺はちょっとした地底プールにもなっていて泳ぐことも可能。
その他、クイーン、プリンス、プリンセスと名付けられた変わった鍾乳石やゾウ、カメ、カエル、カップケーキによく似た鍾乳石など実に多彩で芸術的な鍾乳石に出会えますよ。
写真:Mayumi Kawai
地図を見る洞窟探検を含めあらゆる観光スポットへはガイドの同行が必須です。ガイドの依頼は村の中心にある観光案内所(Tourist Information Center)で行います。料金はツアーやアクティビティのメニューに応じて料金が固定されているため交渉の面倒がなく安心です。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るサガダに到着したらまず観光案内所でツーリスト登録を行い、環境税40ペソを支払います。そのレシートは観光スポットで都度提示を求められるので失くさないようにしましょう。
なお、ツアーは基本的に時間は決まっていません。行きたいときにガイドを雇って行くことになります。ただし、洞窟探検は16時の入場制限があるのでご注意を。
写真:Mayumi Kawai
地図を見るいかがでしたか?世界各地で洞窟探検を楽しむことができますが、ここまで自然の状態でスリルと興奮を味わえる地底探検は少ないと思われます。
洞窟探検やハンギング・コフィンのほかにも美しい山岳風景、「サガダ・ウェービング」という美しい民芸品、コーヒーやハチミツなどの特産品、美味しい料理など多くの魅力で欧米観光客で賑わうサガダ。是非フィリピンを訪れた際には、海やビーチだけでない山の魅力も味わいに北部へ出かけてみてはいかがでしょうか。
住所:Sagada Municipal Tourist Infomation Center, Sagada, Mountain Province 2619 Philippines
電話:+63-917-148-6327
営業時間:7:00〜18:00
環境税:40ペソを当案内所で支払うこと
アクセス:マニラからはクバオ(Cubao)バスターミナルなどからバナウェ経由で12時間(720ペソ)、バギオ(Baguio)からはダングワ(Dangwa)バスターミナルより約6時間(220ペソ)。バナウェからはバンなどでボントック(Bontoc)乗換え約3時間(190ペソ)
※2018年2月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/29更新)
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