写真:古都の U助
地図を見る日本の道100選にも選ばれ、桜や新緑、紅葉と四季折々の景色が美しい哲学の道。琵琶湖疏水に沿って熊野若王子神社から銀閣寺西部にいたる2キロ弱の道のりは、哲学者・西田幾多郎が思索にふけり歩いたことから哲学の道と呼ばれるようになりました。
哲学の道沿いの琵琶湖疏水は蹴上から北へ向かう琵琶湖疏水分線のもので、南禅寺の水路閣を経由した後南から北へ流れます。鴨川や桂川など京都の川は北から南へ流れるので、哲学の道の流れはちょっと珍しいものです。
<熊野若王子神社の基本情報>
住所:京都府京都市左京区若王子町2
アクセス:
京都市バス南禅寺・永観堂前下車徒歩約5分、または東天王町下車徒歩約5分
写真:古都の U助
地図を見る哲学の道はほぼ全線細い小道が続きますが、南部の熊野若王子神社や叶匠寿庵京都茶室棟から少し北側へ進むと視界が開け、市内の眺めが美しい場所があります。ここは西側を望む場所になるため、夕焼けも美しいポイントです。
哲学の道は無料で桜を見ながら歩けるルートとあって屈指の人気桜スポット。そのためゆっくりと見るには暗くなる前の夕方か、朝早い時間に訪れるのがオススメ。
写真:古都の U助
地図を見るベンチもあるので桜や景色を見ながら小休止も可能です。比較的ソメイヨシノが多い哲学の道ですが、ここには一際色鮮やかな陽光という桜も植えられています。
写真:古都の U助
地図を見る哲学の道では何箇所かでミツマタの花を見ることができます。写真は、疏水に架る鹿ヶ谷道橋の近くで見られるミツマタ。常に三本に枝分かれするところからその名があります。ミツマタは鹿ヶ谷道橋周辺のほか、哲学の道北部にある弥勒橋周辺でも見ることができます。
写真:古都の U助
地図を見る同じく鹿ヶ谷道橋周辺の光景。気候によりますが桜と石楠花をいっしょに見られることも。
写真:古都の U助
地図を見る哲学の道では桜の咲く時期にミツマタやレンギョウ、雪柳、石楠花、射干(シャガ)、遅咲きの水仙など、多彩な花々も見られます。多くは地域の人々によって大切にされているものなのだとか。
写真:古都の U助
地図を見る「五建ういろ哲学の道店」や「よーじやカフェ銀閣寺店」のすぐ北側に架る櫻橋の周辺では、見事な雪柳が続きます。桜の開花と同時期に雪のような小さく真っ白い花を咲かせ、桜の花弁とともに白い花弁が水路に浮かぶのも可愛らしいもの。
写真:古都の U助
地図を見るこちらは櫻橋の1つ北側、法然院橋の光景。雪柳のほか、レンギョウも鮮やかに咲きます。哲学の道には味わいのある小さな橋がたくさん架るのも魅力の1つで、場所によって水路を行き来するのも楽しいです。
写真:古都の U助
地図を見る法然院橋からさらに北部に進んだ地にも大きな雪柳が。京都では哲学の道のほか、鴨川沿いや京都御苑、白川沿いなどでも見られ、桜とほぼ同時期に楽しむことができます。
写真:古都の U助
地図を見る哲学の道は、一般に熊野若王子神社から銀閣寺までの約2キロ弱の間を呼びますが、疏水の流れが銀閣寺の先は一体どうなっているかというと、その流れを西向きに変え、沿線には美しい桜並木も続いていきます。多くの人は疏水東部への銀閣寺へと向かいますが、西部も桜並木が続き比較的人が少なくなるので、少しだけ西へ足を伸ばしてみるのはいかがでしょう。写真は、白川通今出川交差点の西にかかる浄土寺小橋からの眺めです。
疏水の流れは、吉田山東部からは北西へ流れ、高野橋北部で高野川をくぐり、さらには鴨川をもくぐり、紫明通を西流し最後には暗渠となって堀川へと合流します。
<浄土寺小橋の基本情報>
住所:京都府京都市左京区北白川久保田町
アクセス:京都市バス銀閣寺前下車すぐ
哲学の道は四季折々に美しく、琵琶湖疏水には多くの“味のある”小さな橋がかかり、沿線にはおしゃれで雰囲気の良いカフェや甘味処などの飲食店も点在します。疲れたら休憩しながら歩きましょう。
また、日中の人が多い時間、頭上の桜ばかり見るのは危ない時もありますが、案外道端の風景も素敵なものです。哲学の道のルートは木の根が盛り上がっているところもあるので、躓かないよう足元にも注意して歩いて下さい。
2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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