写真:成瀬 康子
地図を見る「セウラサーリ野外博物館」は、貴重な伝統的建物が失われていくのを防ぐため、民族芸術を研究していたハイケル教授(1851-1924)の発案で1902年に設立されました。フィンランド全土から専門家によって集められた建物が修復・保存されています。フィンランド中を周らなくてもこの一つの島を周るだけで、色々な建物に出会えるのはとても便利ですね!
バスを降りると見える門が島の入口です。橋を渡り島に入ります。島に入るとすぐ、インフォメーションセンターがあるのでそちらでチケットを購入しましょう。解説付き地図パンフレットをもらえます。
写真:成瀬 康子
地図を見る小さな看板を目印に歩きましょう。移築・保存されている建物はどれもとても個性的でバラエティに富んでいます。教会、民家、穀物蔵、家畜小屋、共同住居、中二階に干し草置き場があるロシア風の家、粉ひきの風車小屋、ボート小屋など、全部で87棟もあります!
写真:成瀬 康子
地図を見る国立公園となっているだけあり、こちらの自然はとても豊かです。散歩していると、森に住んでいるリスにひょっこり出会ったり、水辺でゆったり泳いでいる白鳥の親子にも出会えます。そのせいか、訪れる人も小さい子を連れたファミリーやカップルが多く、学ぶというより休日を共にゆっくり過ごす場所、という雰囲気でフィンランドの短い夏を堪能しているようでもあります。
お弁当を持ってピクニック気分で楽しむのもいいですし、こちらにあるカフェやレストランを利用して、ゆったり楽しむのもいいですね!
写真:成瀬 康子
地図を見るこちらは19世紀の裕福な農家の家の子供部屋です。室内は修復され様子が良く分かる様に細部にわたり再現されています。まるで19世紀にタイムスリップしたような世界です!
写真:成瀬 康子
地図を見るここの博物館のおもしろいところは、なんとガイドスタッフが当時の服装をしている事!座って編み物をしている女性に「何をしているの?」と声を掛けると、「子供たちのセーターを作っているのよ」など作業をしながら答えてくれます。「あれでご飯を作るのよ。ベリーをあの桶で潰してね・・・」など、こちらのタイムスリップした気分を壊すことなく建物や内部の説明を続けてくれます。その為、専門知識が無くてもすんなり理解できますし、スタッフの服装や作業から当時の生活を容易に想像できます!
写真:成瀬 康子
地図を見るこの博物館にある建物は、フィンランドという国を知る上で重要な価値がある建物ばかりで、どの建物にも見ごたえがあります!
こちらはここの目玉の一つで、創始者であるハイケル教授と奥様もこちらの敷地に埋葬されている「旧カルナ教会」の内部です。18世紀に改築されましたが、フィンランドの南西部カルナに17世紀に建てられた木造の教会です。
天井は船底型で、壁は木の板を横に並べた作った素朴な作り。木のぬくもりが感じられ、当時の雰囲気をよく残した小規模な教会です。
突き出た腕の形をしたろうそく立てや、船の模型がぶら下がっていたりと、内部もとても独創的!壁には分かり易く聖書の教えを描いた11枚の油絵が掛かっています。
写真:成瀬 康子
地図を見るなかにはこの土地独特のこんな建物も!熊などの野獣に襲われないぐらいの高さに木を切り、その上に作られています。大きさは百葉箱をちょっと大きくしたぐらい。中に食べ物などを入れて保管したそうです。
写真:成瀬 康子
地図を見る普段目にしないタイプの家に出会えるのも楽しいですし、島の自然はうっとりする程美しいです。急げば半日で周れますが、カフェやレストラン、ミュージアムショップもあるので、美しい森を散歩しながらゆっくり過ごしてはいかがでしょう。きっとフィンランドという国を理解するのにも役立ちますよ!建築に興味があっても無くても、満足する一日を過ごせるに違いありません。
住所:Seurasaari,00250 Helsinki, Finland
電話番号:(オフィス)+358-295-33-6912/(チケット)+358-295-33-6911
アクセス:24番バスの終点「 Seurasaari」で下車
チケット代:大人9ユーロ(ファミリー割、学生割あり)
※冬季休業期間あり。2018年は、5月15日からオープン!
2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
成瀬 康子
私にとって旅は喜び、ときめき、そして生きる活力です。旅なしの人生は考えられません!特に、大好きなアート・建築との新たな出会いを求めて世界中を旅しています。美味しい物を食べる事も忘れません。方向音痴によ…
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