写真:村松 佐保
地図を見る「成子天神社」が鎮座する西新宿のあたりは、かつて柏木村鳴子と呼ばれ、大神宮が祀られた神域が広がっていました。延喜3年(903年)に菅原道真公が亡くなられたとき、その報せを受けた家臣が、公が生前に彫られた像をこの村に持ち帰り、神様としてお祀りしたことが神社の始まりと言われています。
神社までのアクセスは、新宿駅から歩いても10分ちょっとですが、東京メトロ丸ノ内線の西新宿駅で下車すればわずか2分ほどです。1番出口から右に100メートルほど青梅街道に沿って進んだところに神社の入口(写真)があります。参道を彩る豊かな緑と、遠くに小さく見える鮮やかな赤い鳥居のコントラストの美しさが印象的です。
写真:村松 佐保
地図を見る車の往来が激しい青梅街道、大勢の人々が行き交う歩道に面した「成子天神社」の表参道に足を踏み入れると、そこは神域です。つい先ほどまで賑わっていた街が信じられないほどです。まるで見えないカーテンで仕切られているかのような静寂で清らかな空気に包まれています。
長い参道をゆっくり歩いているととても心が落ち着きます。軽く一礼して鳥居をくぐり、左手の手水舎で身を清め、風神雷神の御像が鎮座した神門を抜けると、美しい深紅のご本殿(写真)が迎えてくれます。
写真:村松 佐保
地図を見る境内には、菅原道真公が祀られたご本殿のほかにもさまざまな神様が祀られています。最も位の高い神様として崇拝されている天照皇大神が祀られている大神宮、子宝や安産、縁結びの神様の浅間神社、商売繫盛の神様鳴子稲荷神社など、いくつもの神社が鎮座しています。ご本殿をお参りしたら、ぜひお好きな神様を巡ってみてください。
また「成子天神社」内には、七福神(恵比寿・大黒天・毘沙門天・弁財天・福緑寿(写真)・寿老人・布袋和尚)すべてが祀られています。七福神を巡ると、七つの災難が除かれて、七つの幸せが授かるといわれています。表参道から北参道までゆっくり散策しながら七福神巡りを楽しんでください。
写真:村松 佐保
地図を見るご本殿の左手奥にこんもりそびえる築山(写真)は、鳴子富士と呼ばれる富士塚です。大正9年(1920年)に富士山の溶岩が運ばれて造られ、平成2年(1990年)に新宿区指定文化財史跡として登録されました。
富士山に模して造られた富士塚に登れば富士山に登ったことと同じご利益が得られるといわれ、パワースポットとしての人気は絶大です。高さは12メートルほどあり、新宿区内では一番大きい富士塚です。はじめは緩やかな傾斜も、あっという間に急斜面になりますので、足元には充分お気をつけください。ビルの谷間にそびえる山頂から眺める都会の景色もいいものです。富士塚のエネルギーを存分に吸収してください。
季節の草花に映える深紅のご本殿、境内にひっそりと佇む神々。静けさの中、どこからともなく湧き出るパワーを感じるお社です。東京を旅するときは、ぜひ「成子天神社」まで足を延ばしてみてください!
住所:東京都新宿区西新宿8-14-10
電話番号:03-3368-6933
アクセス:東京メトロ丸ノ内線「西新宿駅」1番出口徒歩2分/都営地下鉄大江戸線「都庁前駅」A7・E2出口徒歩8分/JR「新宿駅」西口徒歩11分/西武新宿線「西武新宿駅」徒歩12分
2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
この記事の関連MEMO
- PR -
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/3/19更新)
- 広告 -