早春の「厚木自然観察園&七沢森林公園」で野生の動植物に会おう

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早春の「厚木自然観察園&七沢森林公園」で野生の動植物に会おう

早春の「厚木自然観察園&七沢森林公園」で野生の動植物に会おう

更新日:2018/04/03 11:17

鷹野 圭のプロフィール写真 鷹野 圭 首都圏自然ライター

本厚木駅よりバスで約35分。ビルも見えない山間部のバス停を降りると、左手に厚木自然観察園、右手に七沢森林公園が見えます。いずれも深い雑木林に包まれた閑静なスポットで、毎年秋から春にかけて様々な野鳥が訪れます。日差しが暖かくなる3月後半以降は、サクラを始めとした花々が開花し、新緑の中に一筋の彩りを添えることでしょう。箱根や丹沢とはまた違う、手軽に足を運べる神奈川県の里山で命の息吹を体感してください。

緑につつまれた静かな山間部で、早春の自然美を堪能!

緑につつまれた静かな山間部で、早春の自然美を堪能!

写真:鷹野 圭

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厚木市七沢は、緑豊かな2つの丘陵とそれに挟まれた谷で構成されるエリアです。写真は七沢森林公園の高台から撮影したもの。天気がよければ丹沢の山々が望めることでしょう。これだけ緑の濃い場所ですので、上空に目を向ければ、オオタカなどの猛禽類が優雅に舞っているかも?

緑につつまれた静かな山間部で、早春の自然美を堪能!

写真:鷹野 圭

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ここはバス停から自然観察園へ続く道中にある「樹木観察園」。
3月末頃〜4月頭にサクラが満開になり、一際華やかに彩られます。花の美しさもさることながら、サクラの花は小鳥達にとっても大切な栄養源。メジロやヒヨドリなどがよく訪れ、花にくちばしを突っ込んで蜜を吸うシーンをよく見かけます。

このほか、ツバキも多く植栽されています。

緑につつまれた静かな山間部で、早春の自然美を堪能!

写真:鷹野 圭

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ここは自然観察園の中。山間部の湿地にデッキの歩道が通された環境で、冬から初春にかけては野鳥の宝庫となります。周りには一切建物はなく、人の手で管理されている環境ながらも限りなく自然地に近いといえるでしょう。ほか、山の中を歩ける遊歩道もあり、道中所々で山野草も見られます。本格的な山登りとまでは行かないものの、ややアップダウンが激しく朝にはぬかるんでいることも多いので、運動靴やウォーキングシューズを履きましょう。

自然観察園を歩きながら、かわいい小鳥を探しましょう!

自然観察園を歩きながら、かわいい小鳥を探しましょう!

写真:鷹野 圭

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写真の鳥はルリビタキのオス。晩秋から春にかけて見られる冬の小鳥です。メスは地味なうぐいす色ですが、オスは名前にもあるとおり顔と背中が瑠璃色で、バードウォッチャーからの人気も高い美しい鳥です。

平地ではなかなか姿を見せず(特にオスの遭遇率は低い)あまり馴染みのない鳥かもしれませんが、自然観察園では毎年よく見られる常連さん。湿地に降りて餌を探していることが多いので、散策がてらに探してみましょう。

自然観察園を歩きながら、かわいい小鳥を探しましょう!

写真:鷹野 圭

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配水管から顔を出しているのは、ヤマガラ。白・オレンジ・グレーのコントラストが美しく、里山や山間部など自然豊かな場所ではおなじみの小鳥です。ルリビタキと違い留鳥なので、基本的に季節を問わずいつでも見られます。

小鳥達にとって、自然豊かな山間部は餌も多ければ敵も多い場所。上空からいつタカなどに狙われるかわかりません。そのため、写真のように狭い場所に巣を作ったり、身を隠したりすることもしばしばあります。

厳しい自然の中で生き抜くために、人の作ったものも利用する……そんな強かなところも野鳥の面白さです。

自然観察園を歩きながら、かわいい小鳥を探しましょう!

写真:鷹野 圭

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自然生態園にはカワセミも多く暮らしており、写真のようにペアで現れることもしばしば。水にダイブして魚や水生昆虫などを捕まえるカワセミは、それなりに水の溜まった池などが好み。水面に近い枝の上など、水中の様子が見えやすい場所によくとまっています。飛ぶ時には「チー」と高い声で鳴く習性があるので、それを頼りに探してみるといいでしょう。

<厚木自然観察園(神奈川県自然環境保全センター)の基本情報>
住所:神奈川県厚木市七沢657
電話番号:046-248-0323
アクセス:神奈川中央交通「馬場リハビリ入口」バス停より徒歩約10分

ハイキング感覚で楽しめる、早春の七沢森林公園散策

ハイキング感覚で楽しめる、早春の七沢森林公園散策

写真:鷹野 圭

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自然観察園から車道を挟んでちょうど反対側、連なる小山を中心とした七沢森林公園。バス停から歩くと、写真の大きな架橋がまず目に入ることでしょう。入口は多数あり、どこから入っても山道を通って園内全体を巡り歩くことができます。

ハイキング感覚で楽しめる、早春の七沢森林公園散策

写真:鷹野 圭

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七沢森林公園は山あり谷あり。自然観察園よりも広く、かつ険しいというほどではないにせよ起伏があるので、ハイキング用のシューズを履きたいところ。公園のつくり自体は縦長で、分岐は少なく迷いにくいので、体力と服装さえ充実していれば気楽に山歩きを堪能できます。

時折、木々の間を縫うように飛ぶ小鳥の姿を見かけることも。双眼鏡を持っていくと、さらに散策を楽しめるはずです。

ハイキング感覚で楽しめる、早春の七沢森林公園散策

写真:鷹野 圭

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七沢森林公園には展望台があり、遠く相模湾まで見渡すことができます。天気がよければ江の島や横浜の高層ビルまで見えることも! また、眼下に目を向けると、意外と新築の家やマンションが多く驚かされるかもしれません。ルリビタキやシカ(後述)などの野山を好む生きものが暮らしている環境ながら、実は人の暮らす住宅地とも隣り合わせなのです。そう考えると、不思議と野生の生きもの達に親しみがわいてくるかも?

<厚木七沢森林公園の基本情報>
住所:神奈川県厚木市七沢901-1
電話番号:046-247-9870
アクセス:神奈川中央交通「七沢温泉入口」バス停より徒歩約8分

こんな近くに!? 七沢に暮らすニホンジカたち

こんな近くに!? 七沢に暮らすニホンジカたち

写真:鷹野 圭

自然観察園のセンターには、この地域に生息している野鳥や哺乳類の剥製などが展示されています。イノシシやシカ、タヌキなどがとりわけ目を惹きますが、こうした哺乳類は基本的に夜行性のことが多く、そう滅多には出合えません。が、生息数が多かったり人馴れしていて警戒心が薄かったりすると、例外的に昼間でも目にすることがあったりします。その代表ともいえるのがニホンジカ。さて、どこで見られるのでしょうか?

こんな近くに!? 七沢に暮らすニホンジカたち

写真:鷹野 圭

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これは七沢森林公園の中にて。なんと、園路に面した斜面林にシカの群れが来ています。ニホンジカは人に慣れると真昼間からお構いなしに人前に現れることも多く、時には林道の散策中でいきなり目の前に!なんてこともあります。

身の丈が1メートルを越すものも多く、突然出くわすと驚くかもしれませんが基本的には大人しい草食動物。落ち着いてゆっくり離れれば危害を加えることはまずありません。写真のように距離がある時には、逆に脅かさないように注意して写真撮影を楽しむのもいいでしょう。

こんな近くに!? 七沢に暮らすニホンジカたち

写真:鷹野 圭

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シカが人馴れして身近なところまでやってくる理由は、ハンターが減って人を恐れなくなったことや、山登り客が好奇心で餌をやってしまうことなどが挙げられます。大型の野生動物だけに事故が起こる可能性もゼロではなく、公園の樹木や農作物を食い荒らしてしまうことがあるなど、こうしてシカが間近で見られることはその実決してよいこととは言えない面もあります。

とはいえ一定の距離を保って観察する分には、お互いに傷つけあうこともないはず。逆に、動物園では見られない野生の哺乳類をじっくりと観察できるよい機会でもあります。刺激せず、近づき過ぎず、節度を保って暮らしぶりを覗かせてもらいましょう。

山歩きがてら、早春の花を探してみよう

山歩きがてら、早春の花を探してみよう

写真:鷹野 圭

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厳しい寒さの去った早春の里山。ふと足元に目を向けると、そこかしこで可愛らしい野の花が顔を覗かせます。タンポポやホトケノザなど街中でも見かけるような春の花から、ちょっと珍しい山野草まで、見られる花は様々。時には羽化したばかりのチョウ達が蜜を求めて訪れることもあります。

写真の花はニリンソウ。郊外や丘陵地では決して珍しい植物ではありませんが、都会に暮らしているとあまり目にする機会はないかも? 白い花が群落を作っているので、小さいながらも割りと気がつきやすい山野草です。

山歩きがてら、早春の花を探してみよう

写真:鷹野 圭

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こちらはキクザキイチゲ。花の大きさはニリンソウよりもちょっと大きいくらい。ニリンソウと同じくキンポウゲ科という科に属する春の山野草ですが、神奈川県ではかなり珍しく、自然度の高い野山でないと滅多に目にすることはありません。こうした花を見かけたら決して傷つけないよう注意し、そっと見守りながら観察しましょう。

山歩きがてら、早春の花を探してみよう

写真:鷹野 圭

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これは七沢森林公園のシャクナゲ。明らかに植栽されたものですが、地表に咲く山野草と違って中木にたっぷりと花を咲かせるのでよく目立ちます。濃い赤紫色から淡いピンクのものまで、色は様々。まとまって植栽されていますので、近くを通れば見落とすことはありません。

軽いハイキング感覚で里山の自然をたっぷり堪能!

春からGWにかけては、山野草のほか冬の小鳥達もまだまだ見られるかもしれません。2つのスポットを巡るとかなり長い距離を移動することになりますので、お弁当などを用意し、時間に余裕を持って1日たっぷりと堪能するつもりで訪れましょう。

※2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2017/03/18 訪問

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