山梨県身延町にある身延山久遠寺は1274年に日蓮聖人によって開かれた日蓮宗の総本山で、鎌倉時代から700年以上の歴史を持つ、由緒正しいお寺です。当初あった西谷から現在地に移転し、火事によって何度か焼失していますが、再建された現在の久遠寺の本堂は2500人は入れる大きなお堂です。
久遠寺の門前町である身延の町には、久遠寺を中心とした宿坊(宿泊施設を兼ねたお寺)があり、一般の人でも早起きをすれば、朝の勤行を見学することが可能です。久遠寺の裏からはロープウェーで、標高1153メートルの身延山山頂駅まで7分で上ることができ、春には、ロープウェーから山が桜色に染まるのを眺めることもできます。
身延町は普段は人口1.26万ほどの静かな町ですが、春4月、桜の時期になると町は観光客であふれます。駐車場も不足するため、桜の期間中は町中には許可車両以外、車で入ることはできません。少し離れた身延町総合文化会館に臨時駐車場が作られるので、そちらに車を止め、シャトルバスで門前町の中にあるバス停まで行くことになります。
桜の開花状況によって毎年、規制期間は変わりますので、観光協会などのHPでご確認下さい。鉄道で訪れる場合は、身延駅到着後、路線バスが出ています。
車両規制のある時期を外して来ることもできますが、最盛期ほどではないにしても、混雑することが考えられます。その場合は早めに到着することを心がけて下さい。
久遠寺のしだれ桜を堪能するには、三門から久遠寺境内まで上らなくてはなりません。通常の季節は車で境内近くの駐車場まで上ることもできますが、前述の通り、桜のシーズンには許可車両以外の乗り入れができなくなります。
287段ある「菩提梯」と呼ばれる階段を上がるか、距離は短いけれど傾斜の急な男坂を上る、または、距離が長めの傾斜の緩やかな女坂を使って境内に行くことになります。
三門から久遠寺まで乗合タクシーで行くこともできます。桜の季節以外の通常の時期は土日祝日のみ運行、桜の季節は土日祝日だけでなく、平日も運行しています。
身延で咲くのは久遠寺境内の400年のしだれ桜だけではありません。久遠寺西側の西谷エリアなどでは、桜の咲く宿坊が多くあり、歩きながら桜を楽しめます。ぜひ散策を。
関連メモに200年・300年もののしだれ桜が多く咲く、西谷エリアの記事を入れてあります。
樹齢400年を超えるしだれ桜をはじめ、境内には何本かのしだれ桜があり、さながら桜のシャワーが降り注ぐかのようです。
日本各地で見ることが多い桜・ソメイヨシノは60年ほどの寿命だといわれますが、しだれ桜の寿命は通常300年ほど。1000年を超す古木もあり、ソメイヨシノに比べて長生きです。ここ久遠寺の祖師堂と仏殿前の2本のしだれ桜は樹齢400年を超えています。かなり年季の入った桜ではありますが、まだまだ現役。さすがの貫録で、春になると満開の桜が見事です。
桜の開花情報は久遠寺や身延町商工会のHPでも確認することができます。
提供元:身延町身延山観光協会
http://www.minobu.info/index.php久遠寺のしだれ桜は県外からも観光客が訪れるほど、有名な桜の名所です。当然、桜の時期は日中とても混みあいます。その場合は宿泊してしまうのもアリです。久遠寺の三門から西谷エリアにかけて夜はライトアップされ、夜桜を楽しむこともできます。宿泊すれば、人の少ない朝にしだれ桜をじっくり堪能できます。
この機会に宿坊に泊まってみてはいかがでしょうか?久遠寺のまわりには多くの宿坊がありますが、宿坊では身延の特産品のゆばを使った精進料理などを楽しむことができます。町中で食べることもできますし、購入して帰ることもできますので、ぜひお試しください。
住所:山梨県南巨摩郡身延町身延3567
電話番号:0556-62-1011
アクセス:公共交通機関 JR身延駅から身延山(門前町)行き身延山下車バス12分。
自動車:
新東名・中部横断自動車道経由で富沢ICから30分。
中央自動車道・中部横断自動車道経由で下部温泉早川ICから20分。
2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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