写真:カノオミツヒサ
地図を見る東京から安房鴨川までは特急電車、もしくは高速バスで約2時間。清澄寺の最寄り駅は、安房鴨川駅の隣の安房天津駅です。そこからコミュニティバスを利用すると、約10分で、標高300メートルの清澄寺バス停に到着します。
清澄寺はおよそ1200年前、のちに「不思議法師」と名付けられた僧侶が、光り輝く柏の木で虚空蔵菩薩を彫り、当地で修行を行ったのがはじまりとされています。虚空蔵菩薩は本堂にまつられており、知恵や学力を授けてくれる仏様として人気が高いです。ここで出家し、修行した日蓮もまた「日本一の智者となしたまえ」と祈願しました。現在では「日本三大虚空蔵菩薩」のひとつに数えられている、とてもありがたい仏様です。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る本堂から右手に進んだ場所にあるのは宝物館。1981年(昭和56年)に、日蓮聖人七百遠忌の記念事業として建てられました。館内では、春日局から寄進された茶道具一式をはじめ、市指定文化財の木像薬師如来坐像と木像如来立像など、80点にのぼる貴重な資料が収蔵されています。
なかでも注目なのが、2021年に生誕800年を迎える日蓮ゆかりの品々。実際に使われたと伝えられている筆箱・硯箱・数珠・袈裟が展示されています。土日祝のみオープンしているので、日にちを合わせてお出かけされてはいかがでしょうか?
写真:カノオミツヒサ
地図を見る境内を歩いていると、ひときわ高くそびえる1本の木が目に留まります。国の天然記念物に指定されている「清澄の大杉」です。「千年杉」とも呼ばれるこの巨木は、樹高約48メートル、根回りの太さは約17.5メートルあります。撮影スポット、長寿のパワースポットとして人気が高いです。なかにはお寺ではなく、千年杉だけを目当てに訪れる観光客の姿も。1979年に発行された『日本杉見立番付』において、東の横綱に君臨している名木です。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る清澄寺には宿坊があり、落ち着いた和室で旅の疲れを癒すことができます。窓の外には、清澄寺の境内や、美しい清澄の山々が広がります。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る夕・朝食に出されるのは、肉や魚を一切使わない精進料理。粗食のイメージがある精進料理ですが、こちらのメニューは彩りが綺麗で、なおかつヘルシー。男性にはボリュームが少なく感じられるかもしれませんが、意外にお腹がふくらみます。食べることも修行の一つとして頂くことで、ありがたい気持ちになり、お腹も心も満たされます。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る宿坊利用者は、本堂や祖師堂にて行われる朝のお勤めに参加でき、お札を頂けます。早朝の清々しい空気の中に、鐘の音、太鼓の音、僧侶の読経が響き渡り、それだけで心が洗われていくようです。
写真:カノオミツヒサ
地図を見る朝の清澄寺でありがたいのは、お勤めに参加できることだけではありません。境内にある「旭が森」にて、ご来光を拝むことができるのです。太平洋を望む旭が森は、富士山・離島を除き、日本で最も早く日が昇る場所。その昔、日蓮はここから日蓮宗を開きました。当時を偲ぶ日蓮の銅像は、2022年になると、建立されてちょうど100年を迎えます。歴史に思いを馳せながら、昇る朝日をご覧になってはいかがでしょうか?
いかがでしたか?清澄寺にはほかにも、北極星がまつられている妙見宮、左甚五郎作と伝えられている「火伏せの牛」など見どころ多数。宿坊のほかにも、ご祈願、ご祈祷、写経体験ができます。
日蓮の生誕800年、さらに銅像建立100年のメモリアルな年が続く清澄寺をお参りしてみませんか?
住所:千葉県鴨川市清澄322−1
電話番号:04−7094−0525
アクセス:清澄寺バス停から徒歩1分
2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/12/4更新)
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