写真:けいたろう
地図を見るWEEKEND PRICELESS MARKETこと「Wマーケット」。最大の特徴は商品に値札がないこと。「値札ナシでどうやって物を買うの?」という声が聞こえそうですが、値段はお客様とお店の人との値段交渉で決めます。
値段交渉や値切りと言えば大阪。これ以上ないほどに大阪なディープ大阪新世界で、大阪らしいオンリーワンな買い物が楽しめるイベントが毎週日曜日に開催されます。
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地図を見る値段交渉による買い物という大阪らしい買い物の仕方。でも正直ちょっと面倒。また家電量販店やネット販売で物が簡単に買える時代になって、大阪人でも「値段交渉をしたことがない」という人も増えました。
Wマーケットでは、手軽に何でも買える時代に、商品の購入判断基準を価格から価値へと変える試みを検討。結果として値札を廃止しました。モノには作り手の技術や思いが宿ります。あえて値段を提示せず、買う側が「これ、なんぼ?」と聞くことで、お店の人が商品への思いや背景ドラマを語るシーンを創出。
売る側は詳しく商品を説明でき、客は漠然と商品を買うのではなく、モノに対して愛着が持てるシステムが誕生しました。
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地図を見る例えば、こちらはコーヒー教室なども手掛ける珈琲専門店「喫茶ルプラ」。最近はコンビニなどのお手軽商品が登場したコーヒー。コーヒー豆造りの大変さなどを知ってもらい、コーヒーの地位向上に繋がればという思いもあって出店しています。
ちょっと面倒な値段交渉。はまれば病みつきになる楽しさですが気になるのは価格帯。興味を持った商品があまりにも高いと気がひけちゃいます。そこで便利なのが参考価格。
お店は、このくらいの値段にしたいという目安価格を提示。参考価格を見て、そのまま支払うよし、値引き交渉もアリ。商品の背景ドラマに賛同して「お釣りはいらない」なんて言えば、ちょっとした出資者気分。余分にお金を出すのも悪くない気分です。
ちなみに一番お手軽な値引き術は、商品を2個買って1個ずつの値段を下げてもらう方法。1個300円の商品を買う時に、「2個買うから500円にして」と言うと成功率は高くなります。まずは遊び感覚で値段交渉してみましょう。
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地図を見るWマーケットでは買い物をより楽しめるシステムとして、ちょっと変わった500円分の金券を用意。お買い物は現金でも可能ですが、特典アリなので500円金券チケットが断然オススメ。
特に画期的なシステムが写真左のリアルクラウドファンディングカード。お買い物をして一番気に入ったお店の店員さんに渡しましょう。
年間を通しカードの獲得数が一番多い店には、実店舗オープンに向け、開業支援として500万円が支払われます。SNSの「いいね」とはまったく違った、実物を伴った応援システム。渡す側も店員さんの表情で思わずうれしくなっちゃいます。
新世界商店街は実績のある人気店を呼び込むことができて、お店としては支援を受けて開店が可能。しかも週に一度は、人がドッと押し寄せる商店街。
非常にユニークで優れたシステムは、お得に買い物ができることに加え、商店街の活性化に協力までできるようになります。
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地図を見るまた500円金券チケットは500円分の買い物が可能なのはもちろん、プラスの旨味があります。お客様の心強い味方が端数カッター。カードを提示すると無条件で端数を切り落とす割引が受けられます。
端数カッターは何度でも使える優れもの。価格のどこからを端数とするかの定義はあいまい(笑)そこも含めて値段交渉してみましょう。
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地図を見るさらにWマーケットでは、スタッフがおそろいの赤いハッピを着て、腰から赤い提灯を下げています。この提灯、実は投げ銭入れ。Wマーケットを楽しんだという方は、100円投げ銭として、お金を入れましょう。
投げ銭は入場料の代わり。商店街の設備修繕とリアルクラウドファンディングシステムの実店舗開業支援に利用されます。投げ銭は金券を売っている受付にある賽銭箱に入れることも可能です。
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地図を見る変わったシステムで買い物ができるWマーケット。会場もちょっと特殊。もともと少し独特なムードの新世界。その中の商店街である新世界市場も例外ではありません。
シャッター街の雰囲気が残るなかを大勢の人が行き交い、笑いの絶えないお買い物という不思議な組み合わせ。
かつての閑散としたようすを知っていると、同じ場所とは思えないほどの盛況ぶりです。
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地図を見るWマーケットの象徴は赤い連釣り提灯。赤い提灯が垂れ下がる光景は、日本の一般的な商店街と違い、まるで中国の市場といった雰囲気。
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地図を見るまた市場全体を覆うアーケードの天井部分には、一部破れ目があり、そこから差し込む光は幻想的。お出かけの際にはカメラをお忘れなく。
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地図を見るWマーケットでは、さまざまなジャンルのお店に並んでいるすべての商品に値札がありません。小物雑貨や衣服などマーケットの定番商品はフリマの延長線上感覚で、何となく値札がなくても違和感はありません。
少し大変なのがドリンクやフード類にも値札がないということ。ドリンクやパン一つ買うにも合言葉の「これ、なんぼ?」が必要となります。
上の写真は「BB’s bar」で販売されている「スパイシーツナロール」。生のマグロと青唐辛子にカレー風味の天カスをトッピングした刺激的な一品。カリフォルニアロールを進化させた酒の肴にもピッタリな「料理寿司」となっています。
こちらを買う際も「これ、なんぼ?」が合言葉。ちょっと面倒ですが、交渉次第では美味しい物がお得に食べられるかも。
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地図を見るまたWマーケットでは集まってくるお店も少し個性的。こちらのダンスを踊っているのは、塩パンサンドとサングリアを販売している「とっちぃ食堂」のご夫婦店員さん。
ご愛顧いただいたお礼にと突然のダンス!こんな素敵なサプライズがあるのも、やっぱり外国的。
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地図を見るWマーケットに出店しているお店は、すでに実店舗を持っているお店もあるので、魅力を感じたお店には、訪れてみるのもオススメです。
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地図を見るWマーケットは、お店の方が個性的ということを超え、お店のジャンルがすでに独特。こちらのお店は、靴磨きのクリームのいい匂いに足が立ち止まりる靴磨き屋さんの「ShoeShineHOUSE」。
普段は神戸にあるシャツ屋さんの中で間借りして営業しています。何となくやってみたいけど、普段はあまり縁のない靴磨き。この機会にぜひ試してみましょう。
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地図を見るほかにもまだまだ個性的なお店がいっぱい。例えば「シンガーラヴソングライター潤雅(ゆな)」さん。お店ではリリースしたCDや関連グッズを販売しているのですが、隙あらば店頭で歌を熱唱。商店街に素敵な生歌が響きます。
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地図を見るまたマーケットの定番のお店である革小物屋さんもユニークな商品を販売。「Brooklyn LC」では安価な価格が魅力の時計ベルトをオリジナルの革ベルトに交換し、独自性を出した商品を販売するなど個性的。
本当にいろんなタイプのお店があり、見て回るのが楽しいマーケットとなっています。ちなみに出店するお店は毎回変動制。詳しくは下記リンクの公式サイトを確認するか、行ってからのお楽しみ。
新世界市場はイベント中も通常稼働中。お茶屋さん、お肉屋さん、パン屋さんなどにくわえ、店全体がトラとヒョウ柄商品だらけなお店など、そちらも個性的なお店が多いので要チェックです。
住所:大阪府大阪市浪速区恵美須東1
電話番号:06-6641-0380(新世界市場商業協同組合)
アクセス:大阪市営地下鉄堺筋線「恵美須町」駅下車徒歩5分
御堂筋線「動物園前」駅下車徒歩7分
日程:毎週日曜日
時間:10:00〜16:00
2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/15更新)
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