写真:沢木 慎太郎
地図を見るタイの首都バンコクの歴史が始まったのは、今から約240年前のこと。ラーマ1世がバンコクでチャックリー王朝(タイの現王朝)を開き、初代王が1782年に居城として築いたのが王宮です。
王宮の敷地内には王室専用の寺院が集まるエリアがあり、この場所が「ワット・プラケオ」。ワット・プラケオの中で最も重要な建物が本堂。そこにはエメラルドの仏がまつられているので、“エメラルド寺院”とも呼ばれています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「王宮&ワット・プラケオ(エメラルド寺院)」への行き方、アクセスは、バンコク都内からメータータクシーで向かうのが一般的。
チャオプラヤー川のボートを使ってアクセスするのもおすすめです。BTSサパーンタクシン駅からスグ近くのサトーン船着き場からボートに乗り(約100円)、ター・チャン船着き場(No.9)で降り、徒歩約15分で王宮のチケット売り場に行くことができます。
バスであれば約30円。47番や53番、507番などのバスが王宮の近くを通ります。トゥクトゥクは、ぼったくりが多いので、おすすめできません。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る「王宮&ワット・プラケオ」の見どころは、きらびやかで壮麗な寺院や宮殿。巨大な仏塔が整然と並ぶ姿も美しく、カラフルなタイルをはめこんだ仏像もユニークです。王宮の入場にあたってはパスポートの提示が必要とされていますが、現時点(2018年3月現在)ではパスポートを見せなくてもチケットを買うことができます。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る王宮の敷地に入り、最初に目にする光景がこちら。巨大な守護神が見守るなか、3つの仏塔が横一列に並んでいます。左手前から「黄金の仏塔」(仏陀の遺骨を納める塔)、「経堂」(金の法典を納める塔)、「御堂」(歴代のタイ国王の像を安置する塔)。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る3つの仏塔のうち、最もきらびやかな塔が「御堂」。カラフルで色鮮やかなタイルで彩られた荘厳な建物です。豪華絢爛な装飾は、建物の内部に高貴なものが安置されていることを示しています。インスタ映えするフォトジェニックなポイント。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る御堂の近くには、2つの仏塔が建ち、黄金の鳥のような仏像の必見ポイント。この仏像は、タイの神話「ラーマキエン」に登場する伝説の半魚人です。男性は「ギンナリー」(写真)で、女性は「キンリー」。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るユニークな仏像を楽しむことができるのも王宮の魅力です。写真は、御堂の入り口を守護する「キンリー」。胸の前で両手を合わせた天女で、歌や踊りを得意とする半漁人です。タイの神話は、古代インドの叙事詩「ラーマ―ヤナ」をもとに作られました。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るさきほどご紹介した御堂の近くにある2つの仏塔ですが、黄金の仏塔を支える守護神もフォトジェニックなポイント。靴を履いているのが鬼神の「ヤック」で、裸足は猿神の「モック」です。きらびやかな衣装や派手な模様がユニーク。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るワット・プラケオで意外な観光スポットが「アンコールワットの模型」。クメール国のアンコールワットに深い感銘を受けたラーマ4世が作らせたもので、19世紀末の作品です。経堂の近くに置かれています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る写真の建物が、ワット・プラケオの本堂です。本尊は、エメラルド色に輝く翡翠の仏像。ワット・プラケオといえば、本堂(エメラルド寺院)のことを示す意味合いが強く、タイで最も格式の高い寺院です。
エメラルドの仏像は、その時代を治める王の手によって、ランパーン→チェンマイ→ラオスと場所を変え、歴代の王を魅了し続けてきました。霊験あらたかな守護仏として、多くのタイ人から信仰されています。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るワット・プラケオの本堂は、金箔と色ガラスのモザイクで彩られた豪華絢爛な寺院。黄金の仏像や細やかな装飾が実に見事です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るワット・プラケオで見過ごしがちな穴場の観光スポットが「8つの仏塔」。ワット・プラケオの敷地を守るように整然と並ぶ姿が美しい。左の屋根の建物が本堂。真ん中に見える建物が御堂です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るワット・プラケオの隣には、タイの歴代王が暮らしていた宮殿が建ち並んでいます。その一つが「チャクリー・マハ・プラサート宮殿」。屋根はタイの伝統的な建築様式、建物のデザインにはビクトリア様式を採り入れています。西洋風の庭園と相まって、壮麗で上品な雰囲気を漂わせる白亜の宮殿です。
写真:沢木 慎太郎
地図を見るチャックリー宮殿の隣にあるのが「ドゥシット・マハ・プラサート宮殿」。タイの伝統的な様式の屋根が幾重にも連なり、優し気な曲線美を持つ宮殿です。歴代王の戴冠式に使われました。
タイ前国王のプミポン国王(ラーマ9世)が亡くなられた時、国王の棺が安置されていたのもプラサート宮殿。前国王は2016年10月にご逝去されましたが、王宮にまで弔問に訪れたタイ人は2017年9月には1000万人を超え、王宮がどれほどタイ人にとって神聖な場所なのかよくわかります。
写真:沢木 慎太郎
地図を見る白亜の長い城壁に囲まれた王宮&ワットプラケオ(エメラルド寺院)。入場にあたっては服装チェックがあります。短パンやミニスカート、タンクトップ、キャミソールといった肌の露出度が高いものはNG。また、サンダルやミュールでは入場できないので、履物にも気をつけましょう。
王宮は観光客が多く、たいへん混雑します。朝8時30分から入場できるので、早い時間帯に観光するのがおすすめ。基本的には年中無休ですが、場合によっては王室行事に伴って閉館することもあります。王宮内にはレストランもあり、ランチを取ることも可能。
また、王宮周辺には屋台が多く、食べ歩きを楽しむこともできます。なお、「ワット・ポー(涅槃仏寺院)」「ワット・アルン(暁の寺)」を含むバンコクの三大寺院の巡り方、効率の良い回り方などについては別途、記事にまとめていますので、ご興味のある方は関連MEMOに貼り付けたリンクからご覧ください。
住所:Phra Nakhon Bangkok
電話番号:+66-2642-2767
アクセス:BTSサパーンタクシン駅からボート、Tha Chang船着場またはTha Maharaj船着場から徒歩約15分
入場料金:500バーツ
入場時間:8:30〜16:30(チケットは15:30まで)
2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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