写真:松田 朝子
地図を見るバンコクの中心地から少し奥まった、閑静なデュシット地区の住宅街の中にある花文化博物館は、世界的に有名なフラワーアーティスト、サクン・インタクン氏が、2012年に創設したミュージアム。タイでは、街角の祠や、タクシーの中までも花や花輪が飾られていて、花は人々の暮らしに深く根付いています。ここは、そんなタイの花文化を継承していくために造られたミュージアムです。
1800平米もの庭園に佇むコロニアル調の建物は、築104年という年月を感じさせない、チーク材で造られた洋館。敷地内にはあちこちで猫が遊んでおり、タイミングがよければ花と猫と洋館という被写体にも恵まれます。
写真:松田 朝子
地図を見る博物館の一角にあるレストラン、「ミッドナイトムーン」は、サクン・インタクン氏の、花のある人生がテーマ。東京でもフラワーアレンジメントのクラスを持つサクンさんは日本をはじめ、アジア諸国にも造詣が深く、7コースあるディナーは、彼がアジアを旅した体験に基づいて作られています。ちなみに「ミッドナイトムーン」は1日20人限定。完全予約制で、しかも金〜日曜日の週末の夜のみの営業です。
写真:松田 朝子
地図を見るゆったりとしたジャズが流れる店内で、まず最初に出てきたのは、「豆腐の田楽」!これは、サクンさんが飛騨高山に行った時、旅館の朝食に出てきた朴葉味噌の田楽に感銘を受けて生まれたメニューだと言います。ちなみにここでは朴葉の代わりにマグノリアの葉が使われています。
バンコクで味噌田楽を食べるとは!ですが、大きく違う点は、横に添えられた花の香りを嗅ぎながらいただくということ。これは世界で初めてのスタイル。ジャスミン系の花の優しい香りは、田楽をオリエンタルな料理にに変えてくれます。
写真:松田 朝子
地図を見るお馴染みのタイ料理、ポメロのサラダ、ソムオーは花いっぱいの器で。
日本の文旦に似た柑橘類のポメロは、細かくほぐしてサラダにして食べます。これはソムオーという人気のタイ料理。ここではマンゴーとのマッチングが楽しめます。フルーツ&フルーツのサラダは、日本ではあまり人気はありませんが、フルーツを感じない味わいに驚かされます。
写真:松田 朝子
地図を見るコーヒーフィルターで濾されているのは、トムヤンクン。こうすればレモングラスの茎や、コブミカンの葉といったトムヤンクンの中に必ず入っている、の固くて食べられないハーブ類が口に入らなくて助かります。フィルターの中からは可憐なムーンフラワーが顔を出し、スパイシーなトムヤンクンも、爽やかなビジュアルに。
写真:松田 朝子
地図を見る食事が終わると、テーブルにはバラの花びらがパァーっと撒かれます。
女子ならば、「こんな演出が夢だった!」と、涙にむせびそうになる瞬間です。
デザートは花びらを食べているようなローズティーソルベ。好みで白ワインをかけていただきますが、ワイン文化がブレイク中のタイでは、粋なワインの楽しみ方とも言えるでしょう。
写真:松田 朝子
地図を見るレストラン以外には、庭園を見ながらアフタヌーンティを楽しむことができるコーナー、「ドック・マイ・タイ・サロンドティ」がおススメです。サクンさん厳選のオリエンタルなスイーツは彩りも美しく、ケーキ類ではないのでヘルシーでお腹にもたれません。こちらは火〜金曜までの営業になります。
ちなみにこのミッドナイトムーンの収益は、博物館の維持にも活用されています。
バンコクの街の喧騒も届かないミュージアムで、花に囲まれて過ごすのも、ステキな体験です。身も心も花で満たされて、ハッピーな気分になりますよ!
住所:315 Samsen Road Soi 28, | Yaek Soi Ongkarak 13, Dusit,, Bangkok, Thailand
電話番号:+66-02-669-3633-4
2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
- PR -
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索
(2024/4/17更新)
- 広告 -