写真:古都の U助
地図を見る法輪寺は、享保年間に両替商の荒木光品が願主建立し、大愚禅師を勧請、萬海和尚が創建した臨済宗妙心寺派の禅刹。通称“だるま寺”の名で親しまれる達磨さんがいっぱいのお寺として知られ、JR山陰本線(嵯峨野線)の円町駅から東北へ5分ほど歩いたところにあります。
普段から境内では、達磨堂の内部やお堂の天井画、絵馬に至るまでたくさんの達磨さんを目にすることが出来ますが、2月の節分大祭はさらに達磨だらけに!
そのほか初春は梅や椿、初秋は芙蓉やススキ、秋は紅葉と四季折々の植物も楽しむことができます。
写真:古都の U助
地図を見る境内にあるこちらの「起き上がり達磨堂」の内部には、家内安全・合格祈願・必勝祈願に、失敗からの再起を願うおよそ八千体もの「だるまさん」でいっぱい!
写真:古都の U助
地図を見るびっしり並ぶだるまさん。白いお札でびっしりのだるまさんは何も呪い封じの類ではありません。願い札といって住所と名前、願い事を書いた紙が貼られているのです。
写真:古都の U助
地図を見る起き上がり達磨堂は、天井もお見逃し無く。樋口文勝老師の達磨天井画が必見です。インドから中国にやってきた達磨大師が武帝と交わした問答で、最後に達磨大師が口にしたという不識の文字が添えられています。
写真:古都の U助
地図を見るこちらは朱色が鮮やかな衆聖堂。
写真:古都の U助
地図を見る衆聖堂の一階天井には、達磨堂と同じく達磨天井画が。こちらの天井画は樋口文勝老師83歳時のもので、妙心寺派官長も務められた山田無文老師の雄筆、「不倒」の文字も書き添えられています。
写真:古都の U助
地図を見る衆聖堂では2階へ上がって、柵内から周囲の景色を見てみましょう。境内に建ち並ぶお堂の屋根も圧巻で、遠くに東山の山並みを見ることもできます。
また2階堂内にはキネマ殿があり、小津安二郎や伊丹万作・十三親子ら名監督、大河内伝次郎・阪東妻三郎・月形竜之介・田中絹代・石原裕次郎・美空ひばりといった往年のスターに、高倉健さんや森光子さん、森繁久弥さんといった近年亡くなられた方の位牌も並び、時の流れの激しさに切なくなってしまうかも。
写真:古都の U助
地図を見る単層入母屋造りの本堂は1718年の創建で、昭和58年に3年かけて行われた解体修理が落慶。山額の転法輪の文字は、車の輪が回るように仏法を説いて止めてはならないという教えを表すものです。
写真:古都の U助
地図を見る本堂の南側には「無尽庭」というお庭があり、豪快な石組みと立派なモミジの木や百日紅の木も植えられています。
写真:古都の U助
地図を見る無尽庭の庭の濡れ縁には牛の像も。このお庭は悟りに至る十の段階を表す十牛図をモチーフとしており、牛の像のそばには牛にそっくりな形の石も配されています。腰掛けてゆっくり見学すれば日頃の疲れが癒されること請け合いです。
写真:古都の U助
地図を見る円形の窓が特徴的な法輪寺の境内にあるこの庵は、もとは京都・北白川にあった島津製作所の二代目源蔵の住居「暁雲山荘」内にあったもの。昭和30年代法輪寺に移築されました。
写真:古都の U助
地図を見る庵の中に座り、中から見る境内の眺めも一風変わっていて全方位の眺めそれぞれに趣があります。
写真:古都の U助
地図を見る内部の木板には、二代目島津源蔵の茶釜や蒸気に関する所見が書かれています。「蒸気で茶釜の蓋を動かすというのを大昔から見てきたのに関わらず、英国の発明家ジェームズワットらにに蒸気機関に関する発明で先を越されたことは残念だ」という内容です。
庵とともに法輪寺へ寄贈されたものですが、現物は島津製作所創業記念資料館に里帰りしています。
住所:京都府京都市上京区行衛町 下立売通天神道西入行衛町457
電話番号:075-841-7878
アクセス:JR山陰本線円町駅より徒歩約5分
拝観時間 :午前9時〜午後5時
拝観料:境内自由、本堂庭園・衆聖堂大人一人300円。
2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/28更新)
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