まず、”チューリッヒ発祥の地"である「リンデンホーフの丘」からスタートし、街を一望しましょう。どの時間に来ても美しい風景が眺められますが、朝は空気が爽やか。また東から射す陽の光が街を美しく浮き立たせるのでおすすめ!まだ観光客が多く押し寄せる前の時間帯なので人も少なめでゆったり写真撮影が楽しめます。
初夏から初秋にかけては葉が緑色に色づき、夏の日差しから体を休める場所として市民の憩いの場になっています。また、都会の喧騒から逃れられる静かなスポットとしても人気。
何故ここが”チューリッヒ発祥の地”なのか?少しチューリッヒの歴史を解説します。
チューリッヒの元の地名はトゥリクム(Turicum)。ローマ人により紀元前15年に築かれ、リンデンホーフの丘は当時、手前にあるリマト川(写真)を行き来する交易の税関として使用されていました。
丘の上からはリマト川沿いに立ち並ぶカラフルな建物やチューリッヒ大学、チューリッヒ工科大学、教会の数々の尖塔などが見下ろすことができ、美しい眺めが広がります。空気が澄んでいれば奥に山々が見えることも!
<リンデンホーフの丘・基本情報>
住所:Lindenhof
電話:なし
営業時間:24時間
提供元:Schweizerisches Nationalmuseum
https://www.nationalmuseum.ch続いて、チューリッヒ鉄道中央駅のすぐ横の創立1898年のチューリッヒ国立博物館(Landesumuseum Zuerich)へ。歴史や文化を少し学んでからスイスを巡るとより楽しめますよ!
まずは、この古城のような素敵な外観を持つ博物館の建物について説明しましょう。この建物は、1898年にスイス連邦成立50周年を記念して建築家のグスタフ・グル(Gustav Gull)によって築かれました。しかし、博物館の収蔵品は増え続ける一方で、展示スペースが足りない!という悩みがありました。それを解決すべく、2012年から3年に渡り、大々的な修復および増築作業に取り掛かりました。そして2016年、現代建築と古風な外観が合わさった博物館としてリニューアルオープン。
現在は、博物館以外のスペースをパーティスペースとして貸し出したり、中庭ではコンサートなどのイベントが多く催されています。
この博物館にはスイスの歴史と文化に関する膨大なコレクションが展示されています。先史時代の出土品から現在のデザインに至るまで、芸術品、工芸品、武器、民具などを、スイスの歴史に沿って幅広く展示しているので、さまざまな角度からスイスという国を知ることができるでしょう。
また、常設展以外にも企画展も頻繁に開催しています。
ミュージアムショップでは、2000冊にも及ぶ書籍やポストカードなど、様々なグッズが豊富に売られており、かなりの充実ぶり!他では買えないスイスの歴史に関連するものから、スイス出身のデザイナーの商品などが揃い、おみやげ探しにも最適ですよ!
<チューリッヒ国立博物館・基本情報>
住所:Museumstrasse 2
Tel:+41-44-218-6511
営業時間:火・水・金〜日10:00〜17:00 、木10:00〜19:00、月休館
※スイストラベルパス保持者は入館無料
朝からいろいろと歩き回ったので、そろそろお腹が空く時間ではないでしょうか?博物館を出てほぼ正面にチューリッヒの目抜き通り「バーンホフ通り」があります。高級ブランドショップが立ち並ぶその道をまっすぐに南へ進んでください。進行方向左手にチューリッヒの名物レストラン「ツォイクハウスケラー(Zeughauskeller)」が見えます!このレストランの建物は1487年に建造され、かつては兵器を収納する武器庫(ツォイクハウス)として使用されていました。
中は吹き抜けの天井で広い空間になっており、いわゆるスイスのビアホール風レストラン。スイスの伝統料理をビールやワインとともに楽しむことができます。平日のランチタイムは近隣のビジネスマンが通うほど評判の店で、料理もスイス人が認める味と言えるでしょう!
店の名前が武器庫だけあって壁には中世時代の武器や甲冑などが飾られていて、雰囲気たっぷりです。
写真の「シュヴァインスハクセ(Schweinshaxe)」はビールによく合うのでツォイクハウスケラーの自家製ビールとともに食してみてださい!
このシュヴァインスハクセはスイスをはじめ、南ドイツやオーストリアでも好んで食べられるメニューです。豚肉の脚肉をスパイスとハーブでマリネし、下茹でしたものをオーブンでローストした料理で、スイスを始め南ドイツやオーストリアでも好んで食べられるメニューです。ドイツなどではザワークラウトというキャベツの煮込みが添えられることが多いですが、このツォイクハウスケラーではこのレストラン名物のポテトサラダが付きます。このポテトサラダがまた美味しい!
他にもソーセージミックス「ツォイクハウスケラー・ヴルストシュピース(Zeughauskeller Wurstspiess・写真中央)」、50cmまたは1mソーセージ「ツォイクハウスケラー・カノーネンプッツァー(Zeughauskeller "Kanonenputzer"・写真左)」、剣に巻かれた牛肉「ビュルガーマイスター・シュヴェルト(Burgermeister Schwert)」などユニークな料理も多く、大勢で頼むと盛り上がること必至です!もちろん少人数でも。
サラダやスープ、スイスの伝統的なパスタ「アルプラーマクローネン(Aelplermagronen)」もメニューにあるので、お肉はあまり……という方も安心してください。
アルプラーマクローネンとは、マカロニと1cm角ほどのサイの目に切ったジャガイモを茹でてクリームに絡め、カリッとしたロースト・オニオンを上にまぶして食べる料理です。ナツメグの香りが効いた日本人の口にも良く合う一品です。
<ツォイクハウスケラー・基本情報>
住所:Bahnhofstrasse 28A
電話:+41-44-220-1515
営業時間:毎日11:30〜23:00
人気が高いので予約が無難です!オンライン予約可。
お腹が満たされたら、今度は遊覧船でチューリッヒ湖を周遊しましょう!ツォイクハウスケラーからバーンホフ通りを左手へ湖方面に進むと、ビュルクリ広場(Burkliplatz)があります。広場に面した船着き場からはZSG社の遊覧船が運航されており、チケットは当日でも購入が可能。1時間半でチューリッヒ湖を巡るクルーズがオススメです!
スイス一の大都市ながら、少し郊外へ出るともうそこは自然が豊かなカントリーサイド。徐々に変わりゆくその美しい風景を遊覧船からのんびりと堪能して下さい。天気が良ければ、アルプスの山々が見えることもあります。
さぁ、またチューリッヒ市内にもどってきましたよ!遊覧船から眺める町並みもまた格別です。
<ZSG社の遊覧船・基本情報>
住所:Burkliplatz
Tel: +41-44-487-1333
チューリッヒ湖クルーズの後は船着き場からすぐのところにある教会「フラウミュンスター」へ。
青銅色の先の鋭い尖塔が目印の細身で美しく特徴的な時計塔をもつフラウミンスターは、遠くからもすぐにわかるチューリッヒのシンボル的な建物の一つです。この大聖堂は、東フランク王国のルートヴィヒ2世が娘のために女子修道院として853年に建てた建築物が元となっています。12〜15世紀にかけて改築が繰り返されてゴシック建築様式の教会になり、19世紀にはロマネスクとゴシック様式が織り混ざった様式に再改築され、現在の姿になりました。
フラウとはドイツ語で女性を意味するのですが、フラウミュンスター(別名聖母教会)という名が付けられたのは、上述の通り、女子修道院だったことに由来します。
20世紀になると、愛を描くロマンチックな作品で有名な画家、フランスのマルク・シャガールが手がけたステンドグラスが教会構内一番奥の壁に設置されました。このステンドグラスを見る為に訪れる観光客も少なくなく、チューリッヒの人気観光スポットになっています。
シャガールはこのステンドグラスに加え、礼拝堂の上階に登らないと見えないバラ窓も手がけています。ただし、ガイドツアーに参加しないと上に登ることはできません。この他にもスイス出身の彫刻家、アルベルト・ジャコメッティのステンドグラスがあることでもよく知られています。
<フラウミュンスター・基本情報>
住所:Muensterhof 2
Tel: +41-44-221-2063
営業時間:3月〜10月10:00〜18:00、11月〜2月10:00〜17:00
※日祝はミサ後
リマト川を挟んでフラウミュンスターの向かいにあるのが市庁舎(Rathaus)です。天気が良いとチューリッヒっ子が太陽の光を楽しもうと、こぞって集まってくるのが市庁舎すぐ横にある「ラートハウスカフェ(Rathaus-Cafe)」。屋内スペースもありますが、このカフェのメインは何と言ってもテラス席。リマト川沿いという最高の立地で、眺めも最高!コーヒーやスイーツ、軽食も用意しているので、観光で歩き疲れたらここで一息いれてみませんか?
また、カフェすぐ横の路面電車が通るメイン通りを渡って一本奥に入ると、ショップやレストラン、カフェ・バーが集まるにぎやかなニーダードルフ通りです。ぜひ立ち寄ってみて下さい。石畳が敷かれた旧市街ならではの繁華街なので、中世の雰囲気に浸れて楽しいですよ!
<ラートハウスカフェ・基本情報>
住所:Limmatquai 61
Tel: +41-44-261-0770
営業時間:月〜水7:30〜22:00、木・金7:30〜23:00、土10:30〜23:00、日10:30〜19:00
※天候が良く、テラス席を開放している日は23:00までオープン
ここで提案したモデルコースは限られた時間でチューリッヒの魅力をしっかりと堪能できるコースです。街の中心を流れるリマト川を中心にぐるりと旧市街地を巡るのがコツ。日本からのスイスへの玄関口として山岳地方へ行くための拠点だけにせず、ぜひチューリッヒというスイス最大都市の滞在も楽しんでみてください!
※2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
【この記事は スイス政府観光局 とのタイアップです】
トラベルjpで250社の旅行をまとめて比較!
このスポットに行きたい!と思ったらトラベルjpでまとめて検索!
条件を指定して検索