横須賀市三浦半島に地元で人気の手づくりジャム店「新倉さんちの手づくりジャム」があります。坂道に建つ、クリーム色の壁と三角屋根の店、ドアを開けると、甘い香りが漂っています。
店主・新倉さんのお母様が庭でとれた夏みかんで家族のためにつくったジャムが、お店の始まりでした。
棚にびっしり並んだジャムは常時50種類、瓶の大きさは25g、90g、150gの3種類。小さなお試しサイズはうれしいですね。柑橘系でつくった「マーマレード」、果物や野菜の「ジャム」、また「カード」という、卵とバターを混ぜたカスタードクリーム風なジャムがあります。
夏みかんのマーマレードは「横須賀おみやげコンテスト」で、横須賀観光協会会長賞を受賞しました。棚の上段、左端にメダルが展示してあります。
素材選びと無添加のこだわりを話してくださる店主・新倉さん。
果物や野菜は「国産/三浦半島産」「自然栽培」「有機栽培」「減農薬栽培」などの安全・安心で、いちばん美味しい旬に収穫したものを厳選しています。果物や野菜の皮をむき、筋をとり、できるだけ元の形を残して、本来の味や色、風味を最大限に生かしながら鍋で煮てジャムをつくっています。
保存料・香料・着色料・ペクチンなどの「食品添加物」を使わず、甘みは北海道産のビートからつくった無色透明で素材な「ビートグラニュー糖」を使い、素材の色を残しています。
柑橘系のジャム「マーマレード」は、夏みかんのほかにも、柚、デコポン、はるか、ブラッドオレンジ、バレンシアオレンジ、レモンなど種類が豊富で、それぞれ少しずつ風味が違います。
果物では、定番の苺、梅のほか、栗、キウイ、メロン、バナナなど。「ぶどう果皮ジャム」は、果皮が荒く残る程度にペースト状にしたもので、皮の渋みが大人好み、話題のポリフェノールたっぷりでぶどうの栄養を丸ごといただけます。
さつま芋、枝豆、にんじん、ブロッコリー、なす、かぼちゃなど野菜がジャムになるのに驚きました。それぞれの味がしっかりあって、押さえた甘さや香りがあります。
ラベルの絵から素材から味や香りを想像して、そっとふたを開けると、なるほどと納得する果物や野菜の香りがします。スプーンですくった時の柔らかさの違いも楽しみです。
3〜4月、このシーズンいち押しは「湘南ゴールド」のマーマレードです。湘南ゴールドは神奈川県農業技術センターが開発した新種。レモン色で温州ミカンと同じくらいの大きさ、さわやかな香りと糖度12 %程の甘さが特徴です。生産量が少ないので、貴重な品種でもあります。
お店でお勧めの食べ方を教えてくれるので、ぜひご自宅で試してみましょう。
皿の奥は、フランスパンにバターと「さつま芋ジャム」をのせてトーストしたもの、バターの塩味とさつま芋の甘みがよく合います。手前は、生ハムに水菜と「三浦大根ジャム」を巻いてみたもの。三浦大根は重さ3キロにもなる太めの大根で冬期限定、地元三浦半島の特産品です。ジャムの見た目はダイコンおろしのようですが、レモンと蜂蜜を加えて、さっぱりとした甘い酸っぱさがあります。お酒のおつまみにも合いそうです。
クラッカーには、「コーヒーカード」と「レモンカード」を。とろっと柔らかいコーヒー味と少し固めのレモン味です。
※賞味期限は、開封しなければ15か月、開封後は2週間が目安です。
店舗にはカフェもあります。ジャム選びに迷ったらちょっと一休みしましょう。コーヒーは、20年以上自家焙煎直売店を営むお店で作っていただいたオリジナルブレンド。豆も購入できます。
夏には、ジャムをシロップで溶いた「かき氷」も登場します。昔ながらのかき氷マシンも用意されています。
野菜や果物は毎年収穫量が違い素材を生かすために、できあがったジャムの味が少し違います。収穫時期や量に違いがあるので品切れになる種類もあります。これもこだわりがあるからです。季節を感じてジャムを楽しんでください。
味見をしてからの購入がお勧めです。横須賀の店と鎌倉店で味見ができます。また、横須賀市内の観光施設やデパートの催事、ネットでの販売もあります。
■秋谷本店
住所:神奈川県横須賀市秋谷2-19-1
電話:046-855-5706
アクセス:JR逗子駅よりバスにて25分、前田橋バス停下車徒歩3分
■鎌倉店
住所:神奈川県鎌倉市御成町2-10
電話:046-855-5706
アクセス:JR・江ノ電鎌倉駅西口下車徒歩約5分
2008年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2025/2/8更新)
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