松山で2つの鯛めし食べ比べ!愛媛名物全制覇できる「郷土料理 五志喜 本店」

松山で2つの鯛めし食べ比べ!愛媛名物全制覇できる「郷土料理 五志喜 本店」

更新日:2018/04/29 16:12

安藤 美紀のプロフィール写真 安藤 美紀 おこもり温泉宿探求家、おいしいもの探検家
愛媛名物といえば、鯛めし。…でも、意外と知られていないのが、愛媛には鯛めしの種類が2つあること。せっかくなら、両方の鯛めしを食べ比べたい!そう思ったら、松山市の「郷土料理 五志喜 本店」がおすすめです。こちらのお店、寛永年間1635年(江戸時代初期)創業の超老舗で、メニューはその名に違わぬ「郷土料理」づくし!グルメあり、歴史あり、美味しい魚が食べたくなったら、ぜひ訪れてみてください。

創業380年の老舗は伊達じゃない!

創業380年の老舗は伊達じゃない!

写真:安藤 美紀

地図を見る

城下町・松山らしい風情ある立派な外観!こちらは、松山名物「五色そうめん」の元祖、創業380年という歴史ある老舗「郷土料理 五志喜 本店」です。重厚な佇まいから、敷居の高いお店?と思われがちですが、手頃なお値段で郷土料理をいっぱい味わえるとあって、店内はいつもお客さんでいっぱい。1Fでは、お土産用の「五色そうめん」も買えるので、観光客にはもってこいです。

創業380年の老舗は伊達じゃない!

写真:安藤 美紀

地図を見る

上階は食事処になっており、障子には近代俳句の巨匠、正岡子規が詠んだ俳句「文月のものよ五色の糸そうめん」の書画も。一人でも大人数でも、家の大広間に通されたような雰囲気で、居心地の良い空間が広がります。

メニューは、鯛めし・鯛そうめん・じゃこかつ・みかん寿司……など、愛媛名物のオンパレード!ここは、愛媛の郷土料理を一度に堪能できるため、旅人にはたまりません。

「宇和島鯛めし」は漁師風に出汁をからませて

「宇和島鯛めし」は漁師風に出汁をからませて

写真:安藤 美紀

地図を見る

それでは、愛媛の一押しグルメ鯛めしを食べ比べてみましょう。

その前に、鯛めしの特徴についてご紹介したいと思います。愛媛では、地域により食べ方が2つに分かれます。分かりやすくいうと、「生」か「炊き込み」か。「郷土料理 五志喜 本店」では、この両方が楽しめます。

まずは、「生」でいただくのは、南予地方で食べられる宇和島鯛めし。お出汁の中に、ネギ、トロロ、大葉、ゴマなどを加え、そこに鯛をくぐらせます。後は、アツアツのご飯にぶっかけ、漁師めし風にいただきましょう。

「宇和島鯛めし」は漁師風に出汁をからませて

写真:安藤 美紀

地図を見る

お魚好きの人なら、愛媛のうまいもんは?と聞かれると「鯛!」と即答する人が多いのではないでしょうか。鯛は愛媛県の県魚。そして真鯛の養殖は日本一!全国の料理人からの指名買いが多いのも、愛媛の鯛なんですよ。

一見穏やかですが、場所によっては潮流が渦巻く瀬戸内海は、美味しい魚を育みます。特に、魚の王様とも呼ばれる瀬戸内の鯛は、引き締まった身に程よく脂がのり最高!

魚の旨味が米に染み込む「北条鯛めし」

魚の旨味が米に染み込む「北条鯛めし」

写真:安藤 美紀

地図を見る

もう一つの鯛めしは、東・中予地方で食べられる「北条鯛めし」。鯛のアラと昆布などで出汁をとり、米の上に分厚い鯛の切り身をのせて炊き上げます。

鯛出汁を使うことで、鯛の旨味が米1粒1粒にまで染み込んで、とにかく美味しい!

魚の旨味が米に染み込む「北条鯛めし」

写真:安藤 美紀

地図を見る

「北条鯛めし」を食べるときは、しゃもじでサクサクほぐして、お茶碗によそいいただきましょう。1人前でお茶碗2杯ほど楽しめます。鯛の身はしっとり&ふっくら!上品なお味で、さっぱりしています。

大きいサイズはビジュアルもインパクト大

大きいサイズはビジュアルもインパクト大

提供元:郷土料理 五志喜 本店

地図を見る

約5〜6人前の「北条鯛めし」は、鯛を丸ごと1匹ご飯と炊きこみます。そのビジュアルは、インパクト大!

松山の「北条鯛めし」は、「愛媛県に旅した人が選ぶご当地グルメ・旅めしランキング(2014年)」で第1位を獲得した人気の郷土料理。そのフォトジェニックな見た目と優しい味わいは、旅人の心をくすぐります。

お魚だけじゃない!お肉料理も充実のラインナップ

お魚だけじゃない!お肉料理も充実のラインナップ

写真:安藤 美紀

地図を見る

海に囲まれた愛媛県は魚が美味しいのはもちろん、温暖で豊かな自然環境から、ご当地食材のラインナップがとにかく豊富!「郷土料理 五志喜 本店」なら、愛媛県内の海山里の食材を使ったメニューが充実しており、「食の幅の広さ」を実感できます。

愛媛県を代表するブランド牛「伊予牛」を使った「伊予牛のおろしポン酢」は、お店で人気のメニュー。柔らかな伊予牛を、大漁の大根おろしやネギと一緒に食べるので、最後までさっぱりといただけますよ。

お魚だけじゃない!お肉料理も充実のラインナップ

写真:安藤 美紀

地図を見る

ドリンクは、地酒の種類も豊富。道後温泉生まれの地ビール「道後ビール」や、珍しいみかんを使ったお酒も揃っています。

平成8年に発売を開始した道後ビールは、ケルシュタイプ・アルトタイプ・スタウト・ヴァイツェンの4種類。スタウトは「ジャパン・ビアグランプリ」金賞受賞歴もある地ビールで、パンチのある苦味と深いコクが口いっぱいに広がります。ビール党の方は、ぜひお試しください。

愛媛の郷土料理を少しずつ食べられるお店は、街中にあふれていますが、鯛めしの食べ比べを始め、複数の郷土料理を一気に楽しめるのが「郷土料理 五志喜 本店」最大の魅力!短期の旅行で、ご当地グルメを色々味わいたい方には、最高のお店になるでしょう。あなたも、ぜひ足を運んで、美味しいひとときを味わってみてくださいね。

「郷土料理 五志喜 本店」基本情報

住所:愛媛県松山市三番町3-5-4
電話:050-5571-3318
営業時間:11:00〜15:00、17:00〜23:00
アクセス:伊予鉄道市内電車「大街道駅」から徒歩5分
定休日:不定休

2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

この記事の関連MEMO

掲載内容は執筆時点のものです。

条件を指定して検索

- PR -

新幹線特集
この記事に関するお問い合わせ

- 広告 -