写真:もんT
地図を見るわたらせ渓谷鐵道は、群馬県の桐生(きりゅう)駅から栃木県の間藤(まとう)駅までを結ぶ、全長44.1kmのローカル線です。起点の桐生駅ではJR両毛線、二駅目の相老(あいおい)駅では東武桐生線に接続。東武鉄道の特急りょうもう号に乗れば、浅草から2時間弱で現地に到着です。
わたらせ渓谷鐵道の列車は、日中は1〜2時間に1本という運転間隔。観光シーズンの土・休日には、これにトロッコ列車が2〜3往復加わります。公式ウェブサイトにて時刻や運賃を事前によく確認してから出かけましょう。終点まで往復するのであれば、1日乗車券(大人1850円、小学生930円)がお得です。
線路は渡良瀬川に沿うように県境へと北上しています。特に大間々(おおまま)駅から神戸(ごうど)駅までの間が、進行方向右手に渡良瀬川を見ながらの素敵な風景が展開します。そして春は、この渓流の風景に桜や花桃が彩を添えます。乗っているだけでもお花見が楽しめますが、沿線の各駅もとても魅力的…。いくつかおススメの下車駅を紹介しましょう。
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地図を見る相老駅から列車に揺られて約30分、5駅目の水沼駅は「関東の駅百選」にも選ばれた風情ある駅。駅のホームわきには、なんと温泉があります!普段から温泉目的で訪れる観光客も多いのですが、春は桜が見事!駅だけでなく、駅そばの黒保根運動公園周辺も桜のお花見スポットです。
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地図を見る渡良瀬川にかかる橋の上からは、渓流と桜並木の絶景を見下ろせます。ぜひ散策してみて!
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地図を見る続いては、水沼駅から16分、4駅目の神戸(ごうど)駅。この駅一帯は約300本の花桃が咲き誇ります。これに桜も加わって、駅はまさに桃源郷…。花桃の開花時期は4月上旬頃で、毎年、4月の第2土曜日・日曜日あたりに「花桃まつり」が催されます。ホーム横には、かつて東武鉄道の特急「けごん」で活躍した車両を改装したレストランも営業。花見をしながら食事もできます。
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地図を見る花桃や桜の並木は神戸駅の先へも続いていて、列車は色鮮やかな花桃のトンネルを抜けていきます。ここは花と鉄道写真のおススメの撮影スポットです。
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地図を見る神戸駅の先、全長5250 mの草木トンネルを抜けると標高は一気に140mも上がります。神戸から40分弱、5駅目の間藤(まとう)が終着駅。ここは標高がおよそ670mとあって、麓が春満開でもまだまだ冬の佇まい…。逆にせっかく神戸の花桃や桜を見に訪れたのに、ピークが過ぎていた…という場合は、ここ足尾町まで列車に乗ってくると山里の遅い春を満喫できるでしょう。
駅前はちょっとした広場になっていて、小さな展望台もあります。国の天然記念物、ニホンカモシカがひょっとしたら見られるかも…。また駅前から日光駅方面へと行くバスも走っています。日光駅までは40分弱。春を求めて、群馬県と栃木県の山里を大きく周遊するルートもとれますね。桃源郷の旅をぜひ楽しんできてください!
営業区間:桐生〜間藤(44.1km)
運賃:桐生→間藤は大人片道1110円(ICカードは使えません)
お得な切符:1日乗車券 大人1850円 こども930円
トロッコ整理券:トロッコ列車乗車の際に運賃に加えて必要。大人510円、こども260円
(運賃・料金は2018年3月時点のものです)
2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/10/13更新)
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