「四日市とんてき」
戦後の混乱の中で、60年以上も前から日本の復興期を支えてきた労働者達の体力を支え、また明日への活力を満たすために自然発生的に生まれ、そして育ってきたものだという。
ともかく「B級グルメ」などという言葉も無かった時代から、この四日市で食されてきたものであることには違いない。
「四日市とんてき」の源流であるといわれるのが「来来憲」。
その来来憲の直系であり、行列のできる店としても知られている店が、近鉄湯の山線松本駅からほど近い所にある。
「四日市とんてき」の歴史に貢献してきた、代表的な店。それがここ「まつもとの来来憲」である。
四日市にとんてきを提供する店は数多いが、初めて召し上がる方にはぜひこの店「まつもとの来来憲」をお勧めしたい。
特に週末の開店時間が近づくと、地元の常連をはじめ、県外からもB級グルメマニアが押し寄せる、四日市では有数の行列店。
一歩足を踏み入れると、とにかくメニューと能書きの多さに圧倒される。とんてきについての簡単な歴史にも触れられる。
それだけで結構楽しめるので、まずはぐるっと店内を見渡してほしい。
名前からも想像されるかと思うが、本来が中華料理店なのでその基本的なメニューは揃えられているし、とんてきだけに限ってもラインナップは非常に豊富である。
しかし、ここで迷ってはいけない!
「とんてきばっかり食べ飽きた」というようなとんてきフリークの方ならいざ知らず、ご同伴の方と注文が重なろうがどうしようが、まずは「大とんてき」を試されないのでは、わざわざ四日市のこの店まで来た甲斐が無いというもの。
恐れることなく「大とんてき定食!」と注文するのが正解。
どうだ!と言わんばかりの堂々たる雄姿をご覧あれ。
通称「グローブ」とも呼ばれる手袋状の独特のカットは、奇をてらってのものではなく、「箸で食べるのにはノンカットでは難しい」「細かく切っては、せっかくの肉汁が逃げてしまうし冷めやすい」「火の通りがいい」「たれの味がしみ込みやすい」などの様々な理由のもとに編みだされたものだそうである。
また、ここではご飯、キャベツ、豚汁、漬物はおかわり無制限。
なかでも、とんてきのたれをたっぷりつけたキャベツの旨さはメインの肉を凌駕するほど。きっとおかわりしたくなるはず。
主役を張れるほどのキャベツを十分堪能する為に、注文の際にはぜひ「たれ多めで」の一言を忘れずに。
来店の際には十分お腹を空かせてくるなど、ベストの状態でのぞんで頂きたい。
後は本能のおもむくまま存分に「喰らう」喜びを堪能して頂きたい。
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(2024/12/14更新)
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