ホッキョクグマは、主に北極圏とその周辺に生息する、陸上で最も巨大な肉食動物でもあります。主食はアザラシ、セイウチ、クジラ類の哺乳類。
「シロクマ」の愛称でも知られるホッキョクグマですが、可愛らしい見た目にも関わらず、実は、北極圏の王、肉食獣最強の動物といわれているのです。天敵はシャチと人間のみ。ですがシャチも滅多に襲うことはありません。
実は2006年、ホッキョクグマは絶滅危惧種と判定されました。そして今でも、人工的な繁殖が非常に難しいデリケートな動物とも言われています。
そのため、世界の動物園でも、年に数匹しか成功しないというホッキョクグマの繁殖。それを成功させる数少ない動物園の1つがここ、円山動物園なのです。
「ホッキョクグマ館」は、繁殖を念頭においた国際的な施設基準に基づいて造られ、放飼場はなんと国内最大の1500平方メートル。旧施設の5倍の広さです。
「ホッキョクグマ館」の2階では、広い放飼場で過ごすホッキョクグマの様子を見ることができます。
1頭のホッキョクグマが、さっそくプールに向かってジャンプ体勢をとっていますね！
皆さんお待ちかねのダイブの瞬間。動画の準備はよろしいですか？いきますよー!
見事な豪快ジャンプ！
ザブーン！！と大きな水しぶきをあげて、あっという間に水中へ潜っていきます。
その時の水中での様子をみてみましょう。ダイブした先にあるのは、今回見どころの水中トンネル！まずは、お客さんへご挨拶をしてくれているようです。
そして、さっそく何かを探しにいきます。真っ先に向かった、その視線の先にいるのは…。
そう、美味しそうに泳ぐ大好物のゴマフアザラシ！先ほどもご紹介したとおり、アザラシはホッキョクグマの主食です。水中トンネルでは、アザラシとホッキョクグマが同時にみられる空間となっており、北極圏で共に生きる野生に近い様子を再現しています。
でもご安心くださいね。両者の間は、透明のアクリル板によって仕切られており、実際に食べられてしまう心配はありませんよ。
この水中トンネルが、今回新しくオープンした施設のみどころ。動物園にある全国の水中トンネルの中で、日本一の長さを誇る18メートル！
さまざまな角度から水中のホッキョクグマをみることができ、幻想的なブルーの空間が、まるで海底からみあげているような感覚にさせてくれます。
たとえばこんな姿も！巨大なホッキョクグマが頭の上を悠々と泳ぐ迫力！！
ちなみに、泳ぎがとっても上手なのは、前足に小さな水かきがついており、パドルのような役割を果たしてくれるため。そして、毛の中が空洞になっており、空気の詰まった体毛が浮力を作り出してくれます。そのため、泳ぎがとっても得意なんです。
また、閉じることのできる鼻孔を持つため、2分ほど息を止め水中を泳ぐことができます！
今度は水中トンネルの上を歩き、足の裏も魅せてくれます！
極寒の地に住むホッキョクグマの足の裏は、皮下脂肪がとても厚く、肉球からはみ出るほどふさふさな毛につつまれているため、冷たい氷の上を歩いても全然平気です。ぷにっとした肉球がなんとも言えない可愛さですね！
現在、ホッキョクグマ館には「デナリ」「ララ」と「リラ」の親子、「キャンディ」の4頭が、交代で訪れる人々を楽しませてくれます。運がよければ、親子で水中を戯れる姿や、枝をくわえて泳ぐ姿が見られるかも？！
高い飼育・繁殖技術を活かし、かけがえのない命を次世代の地球へつなぐため、希少動物の繁殖という自然への貢献に取り組む円山動物園。
（写真：顔をいれて水中をのぞくと、水中トンネル内のお客さんと目があい、またまた歓声があがります）
たくさんのパフォーマンスを魅せてくれるホッキョクグマたち。「ホッキョクグマ館」は、子供だけでなく大人も楽しめる心癒される空間となっています。
他にも、北海道に生息するエゾシカやヒグマ、エゾフクロウなど、たくさんの動物たちが皆さんをお待ちしています！動物たちの迫力と愛らしい姿を見に、ぜひ円山動物園に足を運んでみてくださいね。
それでは、お気をつけていってらっしゃいませ。
住所：札幌市中央区宮ヶ丘３番地1
電話番号：011-621-1426
アクセス：
地下鉄円山公園駅より徒歩15分、バス［円15］動物園線（円山公園駅バスターミナル4番のりば）約5分 動物園前駅下車すぐ
札幌駅南口からタクシーにて約20分
営業時間：9：30～16:30（3～10月）、9:30～16:00（11月～2月）
休園日：第2、第4水曜日（祝日の場合は翌日）
入園料：大人（高校生以上）600円、小人（中学生以下）無料、年間パスポート1000円
駐車場：あり（有料）
※2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/4/19更新)
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