首都圏から日帰り可能!静岡県・初島に残る伝説を訪ねる

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首都圏から日帰り可能!静岡県・初島に残る伝説を訪ねる

首都圏から日帰り可能!静岡県・初島に残る伝説を訪ねる

更新日:2018/04/06 09:14

やまざき にんふぇあのプロフィール写真 やまざき にんふぇあ 一人旅ブロガー

伊豆半島の東部に浮かぶ初島。静岡県で唯一の有人島であり、首都圏から最も近い離島です。都心からのアクセスが良くリゾートホテルが建てられるなど開発が進む一方で、民家の密集する住宅街や島に伝わる様々な伝説が離島らしさを残しています。今回は、首都圏から気軽に日帰りできる初島に残る伝説を紹介します。

初島へのアクセスはこんなにお手軽

初島へのアクセスはこんなにお手軽

写真:やまざき にんふぇあ

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初島への交通手段はフェリーのみとなります。初島行きのフェリーは熱海港と伊藤港の2か所から出ていますが、熱海港からは1日9便出ているのに対し伊藤港からは1日2便しか出ておらず不便なため、基本的には熱海からのアクセスをお勧めします。

予約は不要で、どちらの港からも往復2,600円、25分程度でアクセス可能です。

江戸時代から世帯数の変わらない住宅街

江戸時代から世帯数の変わらない住宅街

写真:やまざき にんふぇあ

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初島はそこまで古くて趣きのある建物が残っているわけではありませんが、上から見ると家同士が密集しており、いかにも離島らしい雰囲気が感じられます。

江戸時代の初島には、40世帯前後の家族が暮らしていました。小さな島ゆえに耕作地や水源には限りがあり、次男以下は成長したら島を出る、男子がいない場合は婿を取って跡を継ぐといった暗黙の了解により世帯数が維持されてきました。おどろくことに江戸時代から現代まで世帯数は40世帯前後のまま変わっていないとされます。

さて、住宅街をあとにして島の見どころをまわっていきましょう。

悲恋の伝説により名づけられたお初の松

悲恋の伝説により名づけられたお初の松

写真:やまざき にんふぇあ

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港のすぐ近くにある松の木は、お初の松と呼ばれています。

昔、お初という17歳の少女がおり、伊豆山の祭りで出会った右近という男性を好きになりました。お初と右近は「100回通ったら結婚する」と約束を交わし、お初はたらい舟に乗って暗い夜の海をせっせと通いつめましたが、99回目の夜、右近が目印につけていた火を、横恋慕した男が消してしまいました。夜の海で目印を失ったお初は波に飲まれて溺死し、右近は弔いのために巡礼の旅に出ました。横恋慕した男は、罰があたったのか7日間苦しみ続けて死んでしまったといわれます。

その話を聞いた人々がしのんで松の木に彼女の名をつけて大切に育て、現在にいたっています。

<お初の松の基本情報>
住所:静岡県熱海市初島
アクセス:初島港から徒歩1分
電話番号:0557-67-1400 (初島事業協同組合)

悲恋の伝説により名づけられたお初の松

写真:やまざき にんふぇあ

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また、港の近くには初木神社という小さな神社があり、初木姫という神が祀られています。

孝昭天皇の時代、初木姫が東国を視察中に遭難して、初島に漂着してしまいます。当時は無人島だったため、初木姫は木を集めて燃やして本土に合図を送りました。すると本土の伊豆山彦という神が気づき、いかだを作って本土にもどることに成功したといわれます。

火で合図を送ったり女性が命からがら海を渡ったりと、前述のお初の伝説と共通点が見られることから、お初伝説はこの神話が転化したものと考えられています。

<初木神社の基本情報>
住所:静岡県熱海市初島5
アクセス:初島港から徒歩2分
電話番号:0557-80-3164 (初木神社の問い合わせ先は、伊豆山神社となります)

海から現れた剣を祀っていた竜神宮

海から現れた剣を祀っていた竜神宮

写真:やまざき にんふぇあ

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竜神宮には、海から現れた剣を祀っていたとされています。昔、不漁で漁師が悩んでいると突然海から剣が現れ、それを祀ったところ島では大漁が続いたといいます。現在でも、毎年4月3日には漁師たちは漁を休んで魚を供えています。

<竜神宮の基本情報>
住所:静岡県熱海市初島
アクセス:初島港から徒歩3分
電話番号:0557-67-1400 (初島事業協同組合)

初島で騒動をまき起こした磯内膳の墓

初島で騒動をまき起こした磯内膳の墓

写真:やまざき にんふぇあ

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初島に伝説を残したのは、悲劇のヒロインとなった少女や神様、謎の剣だけではありません。こんな風変わりな人物の話も伝わっています。

昔、小田原出身の侍である磯内膳という人物が、初島にやって来ました。精神病の酒乱持ちだったため、療養も兼ねて島流しにされてしまったのです。彼は初島でも乱暴狼藉を働き島民を困らせたといわれています。

ある時、越後孫兵衞という島民が運ぶ堆肥が磯内膳にかかってしまい、激怒した磯内膳が果たし合いをせまるという事態に発展します。一介の島民であるにも関わらず果たし合いをせまられた孫兵衞は覚悟を決めて斧を研ぎだしますが、それを見た磯内膳はおどろいて彼を許したそうです。

ですがその後も磯内膳の態度は改まらず、お上から切腹を命じられてしまいます。磯内膳は切腹後、遺言通り小田原の見える海辺に葬られました。彼の墓は今でも海辺にぽつんと建っています。

<磯内膳の墓の基本情報>
住所:静岡県熱海市初島
アクセス:初島港から徒歩5分
電話番号:0557-67-1400 (初島事業協同組合)

たっぷり1日遊べる初島

今回は初島に残る伝説に焦点をあてて紹介しましたが、初島の魅力はそれだけではありません。リゾートホテルもありますし、港周辺には漁師が獲ったばかりの魚を味わえる食堂街、登ることのできる初島灯台もあります。釣りも楽しめますし、夏であれば海水浴やダイビングも可能です。ぜひたっぷり時間を取って、1日かけて探索してみてください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/01/05 訪問

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