写真:小林 理沙
地図を見るバレンシア市に隣接した町タベルネス・ブランケス(Tabernes Blanques)のリヤドロ(LLADRO)本社に着くと、リヤドロらしくかわいらしい女性で飾られた噴水がお出迎え。このすぐ脇にある門をくぐれば広いリヤドロ本社の敷地内です。
写真:小林 理沙
地図を見るリヤドロ本社の敷地には建物がいくつも点在していますが、その中で一般の方が唯一入れるのが、すぐ手前にあるガラス張りの建物、リヤドロ・ミュージアム(ムセオ・リャドロ、MUSEO LLADRO)です。こちらから入場します。
ガイドの説明は英語、スペイン語、フランス語、ロシア語と残念ながら日本語はありませんが、ビデオのオーディオは日本語もありますから予備知識を得た後は工房の見学がよりスムーズになりますね。
写真:小林 理沙
地図を見るリヤドロ社の磁器はすべてこの敷地内でつくられています。制作現場の見学はまず、リヤドロ社の歴史も説明されたビデオを見てから、ガイドがついて熟練の職人さん達が熱心に働く様子が見られます。
スペイン第3の都市ながらどこかのんびりしているバレンシアです。そんなリラックスできる空気感の中で実際に高級磁器の作製現場が見られるのは良い社会見学になりますね。
写真:小林 理沙
地図を見るスペインと言えばすぐに頭に浮かぶイメージはフラメンコや闘牛ではないでしょうか。そんなスペインを代表するようなものもリヤドロのフィルターを通せばこの通り、力強さと躍動感溢れる一瞬が表現された美しい人形になっています。
写真:小林 理沙
地図を見るリヤドロの愛好家も多い日本ですが、リヤドロでは和を感じさせる人形も数多く作られています。写真に写っている着物を着た女性、こけし、雛人形の他にも兜、鎧など五月の節句の飾りとして活躍できるものなどがあります。
写真:小林 理沙
地図を見るメキシコ人アーティスト故フリーダ・カーロは独特な容姿、着こなしで作品だけでなくカリスマ的人気を現在も博しています。フリーダのエキセントリックさもリヤドロの解釈にかかれば、ご覧の通り華やかな落ち着きのある胸像になって、置かれた場所に存在感を与えてくれます。
他にもフリーダのシリーズでは、胸像が身につけているイヤリングも実際につけられるピアスになって販売されています。
写真:小林 理沙
地図を見るなんと、この花の売り子の人形はリヤドロのベストセラーなんです!リヤドロの磁器は可憐な花にも定評がありますから、細かい仕事が施された花々がふんだんにあしらわれた作品の人気が高いのもうなずけます。
淡い色合い、優しい表情、たくさんの繊細な花と言ったリヤドロを代表する要素を結集した作品ですね。
写真:小林 理沙
地図を見るベストセラーがリヤドロの伝統的な作品なら、こちらはモダンな抽象的な作品です。コンテンポラリーアートが好みで。リヤドロの繊細な花をごまんと欲しい方に喜ばれそうな作品です。
写真:小林 理沙
地図を見るリヤドロの人形の一昔前までのイメージはつるんと光沢のある肌で色がパステルカラーというものでしたが、それまでのイメージを覆すマットな肌合いの作品も増えてきています。こちらも石膏のような表面に、一輪の大きめの花が髪飾りとして静かに主張する作品です。
写真:小林 理沙
地図を見る2018年現在のリヤドロ最高傑作がベネチアのカーニバルを表現したカーニヴァル・イン・ヴェニス(Carnival in Venice)という作品です。リヤドロ社の人形はすべて、パーツを組み合わせて作られるのですが、この作品では450ものパーツが使われています。
華やかな仮装の人たちがカーニヴァルを楽しんでいる様子が表現されています。まるでゴンドラが運河に浮かんでいるかのように見える作品です。
写真:小林 理沙
地図を見るカーニヴァル・イン・ヴェニスは研究年月5年を費やし、35名の職人が22000時間かけて作り上げた大作です。限定100点となっています。
最後の買い手がついた時点から商品の保証期間が過ぎた頃、パーツ作りに使用した石膏の型を壊してしまい2度と同じ作品が作れないようにしますから、希少価値のとても高い作品です。
写真:小林 理沙
地図を見るカーニヴァル関連では、カーニヴァル・イン・ヴェニスの他にも仮装をした人が表現された作品もあります。ミステリアスな雰囲気に華やかさが加わり様々な角度からじっくり眺めたくなるような人形に仕上がっています。
写真:小林 理沙
地図を見るリヤドロ社の梱包は落ちても壊れないように研究された箱が使われていますが、手荷物にして持ち帰りたいという方には小さめの小物類が好まれると思います。
日本の折り紙にインスピレーションを受けたその名もオリガミ(origami)はかわいらしいサイズと動物の型で親しみやすい作品です。
写真:小林 理沙
地図を見る『アラビアンナイト』の世界からヒントを得て生まれたルームフレグランスのシリーズはエキゾチックです。デザインが少しずつ異なるので迷いますが、いくつかまとめて大人買いしたくなるようなシックなかわいさが魅力的です。
写真:小林 理沙
地図を見るリヤドロは人形や花瓶、壺などの飾るものだけでなく、照明や食器など実際に使えるものも多く作っています。日本の食卓にも違和感なく馴染むうえに普段の暮らしをレベルアップさせてくれそうな湯のみやぐい呑にもなる器もステキです。
リヤドロ・ミュージアムで見られる作品は同館で定価販売も行われていますが、同館内にあるアウトレットでは定価の半額で買うことができます。厳しいリヤドロ社の品質点検に合格しなかったものや製造中止されたものが中心ですが、素人の目にはどこに欠陥があるのかよくよく凝視して見ないとわからないほど微妙なものが多く、陶磁器好きな方にはお勧めです。
リヤドロ本社のあるバレンシアは空港から市街中心部へのアクセスも良く、またマドリッドからもスペインの新幹線にあたるアベ(AVE)で1時間半ほどで行くことが可能です。マドリッドや他の都市での滞在をメインに考えられている方でも、気軽に足を伸ばせる範囲ですから是非行ってみてください。
住所:Ctra. de Alboraya, 46016 Tavernes Blanques, Valencia, València
電話番号:+34-900-210-010 (スペイン国内から通話無料)、 +34-996-860-421
アクセス:バレンシア市役所前のバス停より16番のバスで40分
見学について:公式サイト、もしくは電話で予約可。敷地内併設のアウトレットや販売所は工房の見学なしでも入れます。
2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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