写真:風祭 哲哉
地図を見る岐阜のマチュピチュがある揖斐川町は、JR大垣駅から養老鉄道養老線でアクセスします。この養老線は揖斐川に沿うように走っているため、沿線にはサイクリングロードが多数存在しています。そのため養老鉄道には列車に自転車を持ち込める「サイクルトレイン」も走っていて、沿線全体がサイクリングが盛んな地域でもあります。
写真:風祭 哲哉
地図を見る特に終点の揖斐駅と途中の池野駅、そして沿線の道の駅 池田温泉には「養鉄トレクル」と呼ばれるサイクルポートがあり、数多くの電動レンタサイクルが用意されています。またこの養鉄トレクルは最新のレンタサイクルシステムを採用しているので、Webでの事前予約やクレジットカード決済、他のサイクルポートへの返却などもできて大変便利です。
写真:風祭 哲哉
地図を見るもちろんホンモノじゃないのはわかっているけど「マチュピチュ」と呼ばれるような山の上まで自転車でホントに行けるの?
みなさんそう思うかもしれませんが、心配はご無用。「養鉄トレクル」には電動自転車、それも強力な電動スポーツバイクが用意されているのです。もちろん途中に急な坂もありますが、ちょっと頑張ればマチュピチュへのチャリンコ制覇もそれほど難しくはありません。
写真:風祭 哲哉
地図を見る養老線の終点、揖斐駅で養鉄トレクルを借りれば、岐阜のマチュピチュと呼ばれる天空の茶畑までは約10キロ。わずか10キロでマチュピチュまで行けるだなんて、意外に近くありませんか?
揖斐駅から粕川に沿って西へ進むと、両側に山が迫り、次第に勾配が急になってきます。途中、樫村という小さなバス停の手前で「上ヶ流茶園」という看板のある場所を右折すると、本格的な上りの山道となります。
写真:風祭 哲哉
地図を見る天空の茶畑があるのは標高約330メートルの場所。それほど高い標高ではありませんが、濃尾平野から短い距離で一気に駆け上がるので、途中3キロほどつづら折りの道が続きます。電動サイクルのパワーを全開にすれば何とか座ったままでも漕げる坂ですが、ここが最大の難所。
山の向こうに濃尾平野の町が見えてくると、頂上はもうすぐです。
写真:風祭 哲哉
地図を見るやがて山の上の開けた場所に出ると、そこが上ヶ流(かみがれ)の集落。見渡す限り美しい茶畑が広がっていて、思わず「着いたどー!」と叫びたくなる風景です。
しかしここはまだ今回のゴールではありません。
写真:風祭 哲哉
地図を見る揖斐川町の上ヶ流地区は古くからお茶の栽培が盛んな土地でした。この土地は標高が高いため寒暖の差が大きく、また雲上で霧が出ることも多いためお茶の栽培に適していて、ここで採れる上ヶ流茶は農薬不使用、有機栽培の良質のお茶として高い評価を得ています。
写真:風祭 哲哉
地図を見る上ヶ流地区は十数軒の民家が並ぶだけの小さな集落ですが、集落の中心部に「天空の里 上ヶ流茶」という小さなお茶屋さんがあります。
ここでは挽きたての新鮮なお茶を飲んだり、上ヶ流茶を使ったジェラートやロールケーキとのセットが味わえるほか、茶摘み体験や石臼挽きといった体験も楽しめます。
もちろん上ヶ流茶のお土産も購入できますよ。
写真:風祭 哲哉
地図を見るさて、天空の茶畑と呼ばれる場所はこの上ヶ流地区の茶畑のことですが、これをマチュピチュのように見るためにはもっと高所に登らなければなりません。
ここから先は自転車を置き、「天空の遊歩道」を進んで山の上に登ることになります。
写真:風祭 哲哉
地図を見る天空の遊歩道から山肌を這うような急な坂道に入り、歩くこと10分から15分、「絶景ポイント」と書かれた看板の場所から振り返ると眼下には「岐阜のマチュピチュ」が。
四方を高い山に囲まれたわずかな耕地一面に緑の茶畑が広がる風景は、確かに少しマチュピチュ…ですよね。少なくともこの景観が圧巻であることは間違いありません。ベストシーズンはやはり「夏も近づく八十八夜」。茶畑も山々も新緑に輝く5月のGW前後です。
写真:風祭 哲哉
地図を見るこの天空の茶畑、以前は観光客がわざわざやってくるような場所ではなかったのですが、SNSで「岐阜のマチュピチュ」として拡散されて以来、多くの観光客で賑わうようになりました。
当初はこの遊歩道や山道も整備されておらず、こうしてマチュピチュのような景観を楽しむことはできなかったのですが、あまりの人気に、地元の方々がボランティアで山道を切り開いて整備したのだそうです。混雑時に駐車場の誘導や受付をしているのも地元のお父さん、お母さんが多いのですが、きっとびっくりしてるでしょうね、お父さんもお母さんも。突然こんなに人が押し寄せてくるようになって。
写真:風祭 哲哉
地図を見る現在、地元の池田・揖斐川レンタサイクル推進協議会では「岐阜のマチュピチュ 天空の茶畑」へ行こう!というイベントを実施しています。
このイベントはレンタサイクルを利用し、500円(税込)の「マチュピチュクーポン」を購入すると、サイクリング道中のオアシスポイントと呼ばれる店舗でドリンクもしくはスイーツのサービスが2回受けられるというもので、令和2年3月31日まで実施が決まっています。
写真:風祭 哲哉
地図を見るクーポンでドリンクをオーダーするとタンブラー(写真上)がもらえ、その中にいび茶やコーヒーなどのドリンクを入れてくれますので、まず1回目は早めにドリンクと交換しましょう。
2つ目はおやつ用のスイーツとの交換、特にこの西美濃地方の名物で、シナモンを練りこんだ生地でこしあんを包んだ肉桂(にっき)餅(写真下)がおすすめです。
タンブラーもついてドリンクとスイーツが交換できるので、500円ならお得感がありますよね。レンタサイクルでチャレンジする場合は、ぜひこのイベントに参加してみてください。
写真:風祭 哲哉
地図を見るさて、マチュピチュへのレンタサイクリング、意外とハードルが低く、なおかついろいろ楽しめることがお分かりいただけたでしょうか?
岐阜のマチュピチュ、天空の茶畑の人気は現在もまだ衰える様子はありません。狭い道にたくさんの車が乗り入れることが難しいうえ、駐車場に停められる台数も限られていて、繁忙期には駐車待ちも発生します。そんなときは思い切って発想を変えてぜひ自転車でチャレンジしてみてください!
マチュピチュまで自転車で行ってきたんだぜーと話せば、みんなから羨望のまなざしを受けること、間違いなしですよ!(笑)
住所:岐阜県揖斐郡揖斐川町春日六合
アクセス:JR大垣駅より養老鉄道養老線 揖斐駅より約10キロ、または池野駅より約13キロ
※レンタサイクルは揖斐駅または池野駅でレンタル可能です
レンタサイクル営業時間:9時〜17時(年中無休)
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