これだけは押さえたい!ローマ「国立古典絵画館」おすすめ絵画4選

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これだけは押さえたい!ローマ「国立古典絵画館」おすすめ絵画4選

これだけは押さえたい!ローマ「国立古典絵画館」おすすめ絵画4選

更新日:2018/07/25 11:12

藍色 しっぽのプロフィール写真 藍色 しっぽ

ローマ南東、地下鉄バルベリーニ駅の近くにある国立古典絵画館。バロック建築のパラッツォを活かした3階建ての美術館であり、コレクションは12、3世紀 - 18世紀の絵画を中心とした美術品が中心です。
今回は名作揃いと言われる国立古典絵画館のおすすめ作品4選をご紹介します。

国立古典絵画館とは?

国立古典絵画館とは?

写真:藍色 しっぽ

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国立古典絵画館は、もともとはバロック時代のローマ法王、ウルバヌス8世に命じられ建設された邸宅でした。その後、およそ300年以上にわたってウルバヌス8世の子孫であるバルベリーニ家の所有となっていましたが、1949年にイタリア政府の所有となり、同時に美術館として開館しました。

コルシーニ家等、イタリアの蒼々たる名門貴族より受け継がれた作品が大部分を占める国立古典絵画館のコレクションは質が高く、またローマの美術館の中では比較的中規模で短時間でもまわりやすいことから、人気の観光スポットとなっています。

ラファエロが死ぬまで手元に置いた名品『フォルナリーナ』

ラファエロが死ぬまで手元に置いた名品『フォルナリーナ』

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イタリア・ルネサンスの巨匠ラファエロ・サンティの死後、60年して発見された『フォルナリーナ』。フォルナリーナはイタリア語で「パン屋の娘」という意味であり、ラファエロが密かに愛したマルゲリータ・ルティを指すと言われています。

本作はラファエロの数ある肖像画の中でも別格の存在感を誇り、『ヴェールを被る婦人の肖像(ラ・ヴェラータ)』との共通点も多く指摘されています。

宮廷画家であったラファエロは、姪のマリアを婚約者として引き合わせた枢機卿への配慮もあり、身分の違うマルゲリータと結婚することができませんでした。彼が死ぬまで手放すことがなかった本作には、作品が非売品であることを示す『E.I』のサインが記されています。

誰もが知る名画?!ティツィアーノ『ヴィーナスとアドニス』

誰もが知る名画?!ティツィアーノ『ヴィーナスとアドニス』

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美の女神ヴィーナスのエピソードを紹介するとき、必ずと言って良いほど挿絵として使われる本作『ヴィーナスとアドニス』。国立古典絵画館の所蔵であることを知らない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか?

描かれているのは、美少年アドニスに恋をしたヴィーナスが、狩りに出かけるアドニスを引き止めようとする場面です。ヴィーナスの不安は的中し、アドニスは狩りの最中猪に襲われ命を落としました。

半身をひねって制止しようとするヴィーナスと、それを振り切るように前傾姿勢をとるアドニス。こうした臨場感ある場面描写は、制作者ティツィアーノの最も得意とするところでした。

本作はティツィアーノの生涯の特に中期において、傑作の一つとされる作品です。美術館外に貸し出されることは滅多になく、作品の前にはいつも人だかりが絶えません。

リアル過ぎて閲覧注意!カラヴァッジォ『ホロフェルネスの首を斬るユーディト』

リアル過ぎて閲覧注意!カラヴァッジォ『ホロフェルネスの首を斬るユーディト』

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絵を一目見て、目を覆ってしまった方もいることでしょう。残虐で写実的な表現の『ホロフェルネスの首を斬るユーディト』は、架空の物語≪ホロフェルネスの首を斬るユディト≫を題材に描かれたもの。制作者のカラヴァッジォが後に殺人事件を起こしたことから、本作にも事件との関連を疑う様々な噂がたちました。

物語は、ベツリアの街を侵攻するアッシリア軍の将軍ホロフェルネスを殺害するため、美しいユーディトがホロフェルネスに近づき、泥酔したところを剣で斬首するというものです。

ユーディトは夫を病気で亡くした未亡人でしたが、神に対して強い信仰心を持つ美しい女性でした。カラヴァッジォの作品では暴力的な表現が強いながらも、そうしたユーディトの美しさと芯の強さが同時に描かれています。

カラヴァッジォの代表作として紹介されることが多い本作。ファンであってもそうでなくとも、バロック期に大きな影響を与えた画家の作品として、一度は観ておきたいところです。

様々な絵画作品の原点はここに?フィリッポ・リッピ 『 タルクィニアの聖母』

様々な絵画作品の原点はここに?フィリッポ・リッピ 『 タルクィニアの聖母』

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フィレンツェの巨匠、フィリッポ・リッピの比較的初期の作品と伝えられる『 タルクィニアの聖母』。リッピ はレオナルド・ダ・ヴィンチやミケランジェロらに比べまだまだ知名度は低いですが、ボッティチェリの師であることなどから、近年日本でも人気が高まりつつある画家です。

一見他の作品と大きく変わらないこの作品が、絵画史上重要と言われるのには訳があります。フィリッポ・リッピと同時期に活躍していた有名な画家に、フラ・アンジェリコがいます。芸術家がひしめく15世紀のフィレンツェにおいて、二人は特に際立った存在でした。

しかし、その画風は全く異なっています。フラ・アンジェリコが祝福のポーズをとったり、十字架を伴う光輪を持ったりした「理想化された」聖母子を描いたのに対し、フィリッポ・リッピは写実的な描写を目指しました。すなわち、華美な装飾など非現実的な表現は極力使わない、より人間らしい聖母子像の描写を心掛けていたのです。

実際にフィリッポ・リッピの聖母子像には、光輪を伴わないなどの世俗的な表現がしばしば用いられており、非難されることも多かったといわれます。
しかし、こうした自然な描写はのちにルネサンスの規範とされ、ラファエロなど多くの画家に影響を与えました。

板絵であり運搬が難しいことから、日本はおろかヨーロッパの中においても貸し出されることの少ない作品です。

国立古典絵画館の基本情報

住所:via delle Quattro Fontane, 13–00184 Roma, Italia
電話番号:+39-06-4814591
アクセス:ローマ地下鉄A線、バルベリーニ駅より徒歩1分。

2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。

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