提供元:Pixabay
https://pixabay.com/ブダペストの地下鉄には、4つの路線があります(2018年3月現在)。この街の地下鉄を語るには、1号線は外せません。1号線は、黄色くて小さな車体が特徴の路線です。連結部分にドアのない、3両編成が基本。
日本の新しい地下鉄に見慣れていれば、あまりにレトロな雰囲気に驚くことでしょう。車体にもかなり年季が入っています。古い車体が多いため、ドアが閉まるときの衝撃がかなり多いのも特徴。ご乗車の際はお気を付けください。
さらに驚きなのは、地下鉄なのに世界遺産でもあるということ。
もともとブダペストの中心部一帯が、「ブダペストのドナウ河岸とブダ城地区およびアンドラーシ通り」という名前で、世界遺産に登録されています。地下鉄は「アンドラーシ通りとその地下」に含まれる形で登録されています。
地下鉄が世界遺産に登録されているのは、世界でもブダペストだけ。
写真:カジヤマ シオリ
地図を見る天井が低く、ホームも狭いのが特徴。ホームのレトロなデザインも、運行開始当時の面影を残しています。
運行区間は約4キロと短いものの、アンドラーシ通りを一気に移動するにはとても便利です。ブダペストの歴史を肌で感じながら、乗車するのがおすすめ。
写真:カジヤマ シオリ
地図を見る1号線の運行がスタートしてから約80年後、新たに加わった路線が2号線です。ドナウ川をまたぎ東西に横断する路線で、ブダペスト南駅からウルシュ・ヴェゼール広場駅までの、約10キロを運行しています。
1号線よりも近代的なデザインの路線で、ホームでは、モダンなデザインのグラフィックや広告を見ることができます。
広いホームや長いエスカレーターなど、地下鉄としての機能を充実させながらも、共産主義時代のモダンな雰囲気を感じるのも特徴です。同じ街の地下鉄とは想像できないほどに、1号線との様子が違います。
写真:カジヤマ シオリ
地図を見る4号線は、2014年運行開始の新しい路線です。他の路線にはない現代的なデザインが特徴。車体も新しく、駅構内や外観も現代建築のようにアーティスティックなデザインです。駅によって少しずつデザインに特徴があって、見比べていくのも楽しめます。
終点のケレンフェルド駅はハンガリー国鉄の停車駅でもあり、大きなバスターミナルが併設されています。規模の大きな駅のため、地下鉄構内もひときわエスカレーターが長く、天井もかなり高いのが特徴です。
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https://pixabay.com/聖ゲッレールト広場駅のホームは、柱から天井にかけて渦をまいたようなモザイク模様がとても美しい。アート作品かと見まがうような、洗練されたデザインが特徴です。
他にも、ブダペストには南北20キロを運行する3号線がありますが、工事中につき、土日は全線運休(2020年8月ごろまで)。平日はクバーニャ・キシュペシュト駅からレヘル広場駅間のみ運行しており、運休区間と同じルートを走る代替バスがあります。
工事情報は変更される可能性もありますので、観光の際は事前の確認をおすすめします。
ブダペストを縦横無尽に観光するには、地下鉄は欠かせません。歴史やデザインに注目してみると、地下鉄に乗るのがもっと楽しくなるはずです。
※2018年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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この記事を書いたナビゲーター
カジヤマ シオリ
名古屋/広島県福山市在住夢はヨーロッパ一周と、フェルメールとカラヴァッジョ作品の全点踏破です。この夢を叶えるべく、今までにイタリア、チェコ、オーストリア、イギリス、オランダ、ベルギー、ハンガリー、スロ…
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(2025/1/17更新)
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