日本が誇る酒どころ!「沢の鶴資料館」で知る灘の酒造りの歴史

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日本が誇る酒どころ!「沢の鶴資料館」で知る灘の酒造りの歴史

日本が誇る酒どころ!「沢の鶴資料館」で知る灘の酒造りの歴史

更新日:2018/04/04 15:52

M Maririnのプロフィール写真 M Maririn 神社仏閣巡り人、50代からの女子旅愛好家

古くから日本酒造りが栄えた兵庫県の灘地域は、日本三大酒処の一つに数えられ、今も数多くの酒蔵が日本酒を造り続けています。今回ご紹介するのは日本を代表する酒造メーカー・沢の鶴株式会社が運営する「沢の鶴資料館」。昔ながらの酒蔵を資料館として公開し、多くの貴重な資料や道具の展示を通して、江戸時代から続く酒造りの伝統を今に伝えています。もちろん沢の鶴自慢の日本酒の試飲や販売のお楽しみもありますよ!

300年の歴史を誇る酒造り

300年の歴史を誇る酒造り

写真:M Maririn

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兵庫県の西宮市から神戸市の沿岸部は「灘五郷」と呼ばれ、伝承によると元弘・建武の昔(1330年頃)から酒造りが行われていたという、日本酒の一大名産地です。今津郷・西宮郷・魚崎郷・御影郷・西郷からなる灘五郷、その中でも一番西の西郷にあるのが沢の鶴株式会社が運営する「沢の鶴資料館」。1717年(享保2年)に米屋を営む初代が副業として酒造りを始めたことを発祥とし、2017年に創業300年を迎えた歴史ある日本酒メーカーです。

「沢の鶴資料館」へは阪神電車の大石駅で降り、都賀川沿いに海に向かって歩いて10分ほど。風格のある門構えの奥に立つ、趣のある昔ながらの酒蔵が訪問者を迎え入れてくれます。もとは江戸時代後期の形を残す酒蔵でしたが、1995年の阪神・淡路大震災で全壊。新たに免震システムを施して1999年に復興再建されました。倒壊した建物の部材は、金輪継(かなわつぎ)という工法で主に柱に再利用されています。

昔ながらの酒造りの工程を再現

昔ながらの酒造りの工程を再現

写真:M Maririn

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一階は昔ながらの酒造りの工程を展示しています。まず始めは「洗米」「蒸米」コーナー。精米された米を水で洗った洗い場や火入れに使った釜、酒米を蒸し上げる大甑(おおこしき)などがあります。

次の「醪(もろみ)仕込み」コーナーには灘の三段仕込みの工程で使用された仕込み桶が並びます。直径約2m30cm深さ1m95cmの巨大な大桶が並ぶ姿は圧巻です!

醪(もろみ)、を搾ってお酒と酒粕に分離する工程の「上槽(じょうそう)」コーナーには、てこの原理を利用した巨大な男柱や醪を入れる狐桶(きつねおけ)などを展示しています。どれも実際に使われていたもので今でも水とお米を持ってくればここで酒造りができるそう。中を歩くとほのかにお酒の香りを感じられるかもしれません。

昔ながらの酒造りの工程を再現

写真:M Maririn

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資料館には、全国的にも珍しい遺構の地下構造の「槽場(ふなば)」があります。槽場とは醪から酒を搾り取る作業場のことで、醪から搾った液体の酒を大きな垂壷で受ける作業をしやすくする工夫として、地下構造にしたのではないかと考えられています。

資料館に入って右側では、昔の酒造りの様子のビデオを鑑賞できます。灘の名水「宮水」と山田錦に代表される播州の米を使い、世に名高い丹波杜氏の技と六甲おろしの冷気がはぐくむ灘の酒。灘の酒造り唄を聞きながら、手間をかけて日本酒ができていく様子を見れば一層理解が増すでしょう。

江戸で大人気の灘の酒を運んだ樽廻船

江戸で大人気の灘の酒を運んだ樽廻船

写真:M Maririn

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二階に上がるとお酒に必要な酵母を育てる「もと仕込み」コーナーや麹(こうじ)をつくる「麹づくり」コーナーなどがあります。中でも目を引くのは「樽廻船(たるかいせん)」と呼ばれる江戸時代に灘の酒を江戸に運んだ和船の模型です。この模型は、和船づくりの人間国宝であった野田房吉さんの作で大変貴重なもの。酒樽をいっぱいに積んで大きな帆に風を受けて海を渡る、船の勇壮な姿が目に浮かんでくるようです。

※文中の「もと」はとりへんに元

江戸で大人気の灘の酒を運んだ樽廻船

写真:M Maririn

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「麹づくり」コーナーには、日本酒の質を左右する麹造りに使われた部屋「麹室(こうじむろ)」を再現。今のような空調設備がなかった時代に、先人たちがどのように工夫を重ねて麹づくりをしてきたのかを知ることができます。

酒蔵ならではのお楽しみ!生原酒の無料試飲やお土産も

酒蔵ならではのお楽しみ!生原酒の無料試飲やお土産も

写真:M Maririn

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見学の後は、「沢の鶴ミュージアムショップ」で沢の鶴ご自慢の日本酒の無料試飲が楽しめます。特に、酒蔵でしか飲めない搾ったままの豊潤な生原酒はぜひ味わっておきたいものです。

お土産にミュージアムショップ限定商品の資料館原酒や、手に入りにくい沢の鶴商品、沢の鶴の酒粕と北海道産昆布を使ったお茶づけ、おにぎりの具にちょうどいい「酒玉」や神戸銘菓などの販売もあります。配送もしてもらえますから、たくさん買っても重たい思いをする心配がありませんね。

「沢の鶴資料館」の基本情報

住所:〒657-0852兵庫県神戸市灘区大石南町1丁目29−1
電話番号:078-882-7788
アクセス:
車利用 阪神高速3号線 摩耶料金所より約5分
電車利用 阪神大石駅下車 徒歩約10分
開館時間:午前10時〜午後4時
休館日:毎週水曜日、盆休み(8月11日〜16日)、年末年始
入館料:無料


2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/02/23 訪問

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