京都国立近代美術館で明治150年展!驚愕の超絶技巧も必見

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京都国立近代美術館で明治150年展!驚愕の超絶技巧も必見

京都国立近代美術館で明治150年展!驚愕の超絶技巧も必見

更新日:2018/04/10 12:05

けいたろうのプロフィール写真 けいたろう 旨いもんライター

明治維新によって明治政府が誕生し150年目となる2018年。京都国立近代美術館において「明治150年展」を開催。明治期に作成された絵画や工芸品などが一堂に会し、公開されます。開催場所となる岡崎は、かつて明治政府が内国勧業博覧を開催した地。会場に展示される作品は、圧倒的な技術力によって製作された精緻な作品が約200点。明治150年となる記念すべき年に、ぜひ明治の職人の技を見に行きましょう。

京都府画学校と同時代の日本画

京都府画学校と同時代の日本画

写真:けいたろう

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2018年は明治150年ともいうべき記念の年。京都岡崎公園内にある京都国立近代美術館にて「明治150年展 明治の日本画と工芸」が開催されます。

展示会では作品を「日本画」と「工芸」の2つの部門にわけ展示。会場に足を踏み入れた来場者をまず向かうのが日本画のコーナー。「京都府画学校と同時代の日本画」と銘打たれたコーナーには、明治期に描かれたさまざまな日本画が展示されています。

京都府画学校と同時代の日本画

写真:けいたろう

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京都府画学校は、日本画家の窮地の救済と技芸の継承と発展を目的に設立されました。明治期の京都は明治維新の動乱にくわえ、東京へ首都機能が移転。京都の人口は減衰し、経済活動を支えていた庇護者も数が減少したことも誕生の背景となっています。

また幕末にイギリスへ派遣された日本使節団がロンドン万博を視察。イギリス人が自費で出展した漆器や刀剣など日本工芸品への海外からの評価の高さを実感。そのことを知った明治政府は、日本の国力を海外へ示す一つの方法として、工芸品の強化を模索。

そこで政府は、生活が困窮していた日本画家へ下絵の作成を要請。それが上の写真の温知図録です。結果として、高い芸術性を誇る下絵が作成されることとなり、工芸品の美術的価値が向上。1873年に開催されたウィーン万博への出展を通じ、海外への工芸品作成のレベルの高さをアピールすることに成功しました。

また日本画コーナーでは、旧来の日本画的な絵画に加え、文明開化により西洋画法が日本画壇へ入り込み、リアルな作風が誕生してきた様子も見ることができます。

都路華香の「雪中鷲図」や「水底遊魚」など、背景は水墨画のような世界でありながら、登場する生物はリアルに描写されているなど、ユニークな作品が展示されています。

京都府画学校と同時代の日本画

写真:けいたろう

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また日本画コーナーでは、旧来の日本画的な絵画に加え、文明開化により西洋画法や日本画壇に入り込む、リアルな作風が誕生してきた様子も見ることができます。

都路華香の「雪中鷲図」は、背景は水墨画のような世界でありながら、登場する鷲はリアルに描写されているユニークな作品となっています。

また西洋からの文明も同様に日本画壇へ大きな影響を与えました。上の写真は同じく都路華香の「水底遊魚」。これまで遊魚図は、上から見た淡水魚しか描かれませんでしたが、文明開化により日本に水族館が初めて誕生。これまで不可能とされていた海の魚が泳ぐ様子を横からのアングルでリアルに描写されています。

博覧会の時代

博覧会の時代

写真:けいたろう

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展示会では、すでに紹介したように展示内容を「日本画」と「工芸」の2つの部門にわけ紹介。日本画コーナーを抜けた先に、工芸コーナーが設けられています。工芸のコーナーは「博覧会の時代」、「ワグネルと旭焼」、「明治の名工」という3つのセクションに分かれています。まずは、「博覧会の時代」から紹介。

博覧会の時代

写真:けいたろう

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日本画家による優れた下絵を得ることにより、海外で高く評価された明治の日本工芸品。今回の展示の中でも特に目を引くのが、巨大な香炉や花瓶の数々。

博覧会の時代

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大きな花瓶には、細かな模様や装飾がびっしり。それぞれの作品自体が、まるで一つの完成した世界のような雰囲気。じっくり鑑賞すると、いつまででも見ていられる完成度の高さの作品が多く展示されています。

ワグネルと旭焼

ワグネルと旭焼

写真:けいたろう

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明治期の日本工芸の進化において欠かせないのがワグネル。明治政府による殖産興業担当のお雇い外国人であった、ドイツ人のゴットフリード・ワグネルは、窯業の発展に従事。京都の工芸発展の歴史では釉薬の開発などの功績が有名です。

ワグネルと旭焼

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ワグネルは釉薬の開発と同時に釉薬彩と呼ばれる最新技術を日本に紹介。陶磁器を焼き上げる前に、絵の具で模様を描く技法で作製された作品が「ワグネルと旭焼」というコーナーに展示されています。

ワグネルと旭焼

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ワグネルによって確立された、日本画の持つ繊細なグラデーションを皿の上に描く、旭焼(あさひやき)という技法。光が透過したような絵画が皿の上に再現され、皿の上にこんな世界を表現できるのか?というクオリティは素晴らしいのひとこと。

明治の名工

明治の名工

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今回紹介する「明治150年展 明治の日本画と工芸」は、どこも必見ですが、特に見逃し厳禁となるのが「明治の名工」コーナー。

長らく続いた江戸時代に蓄積された日本独自の技術。廃刀令によって消えゆく刀装具の彫金などの技術が新時代に活躍の場を得て、惜しみなく発揮されたような作品が多く展示されています。

明治の名工

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あまりにも精緻な作品は、詳しい誕生背景や予備知識などがなくても、作品に対面すると「おぉー」と思わずため息が出るクオリティ。

明治の名工

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「美術館は難しい」というイメージを持っていて、普段あまり足を運ばない人こそ、じっくり鑑賞してもらいたいような圧倒的な技術力によって生み出された作品の数々となっています。

圧倒的再現力の超絶技巧に驚愕

圧倒的再現力の超絶技巧に驚愕

写真:けいたろう

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さらに「明治150年展 明治の日本画と工芸」でもっとも注目となるのが、超絶技巧と呼ばれる作品の数々。ありえないほどリアルさを追求した果てに造られた作品の数々は、もはや意味不明のレベル。

写真のイセエビなど「わざわざ作らなくても」という感じの作品も。しかもこちらの作品は、自在置物と呼ばれるジャンルで、間接部分まで再現。実際に動かすこともできるという、とんでもないこだわりっぷりです。

圧倒的再現力の超絶技巧に驚愕

写真:けいたろう

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超絶技巧の究極となるのが安藤緑山の作品群。安藤緑山の代表となるのが、「竹の子に梅牙彫置物」細部までリアルにリアルに作り込まれた、まるで本物の竹の子。とても象牙製とは思えません。

圧倒的再現力の超絶技巧に驚愕

写真:けいたろう

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安藤緑山の作品で、特にすごいのが「蜜柑牙彫置物」。展示ケースの中にあるのは、一見なんの変哲もないミカン。先ほどのある種の迫力ある竹の子と違い、本当にただの普通のミカン。

一部、皮がむかれ、中の果肉が見えていますが、このミカンも象牙で作られた超絶技巧の作品。

実用性のない置物に職人の技術が異常なくらい凝縮されたミカンを見ると「本物のミカンを置いておけばいいのに」とさえ思えるレベル。

今回紹介した作品群に興味が出たら、ぜひ京都国立近代美術館を訪れてみてください。きっと想像を超えるような作品に出合えるハズです。

明治150年展 明治の日本画と工芸の基本情報

住所:京都市左京区岡崎円勝寺町 京都国立近代美術館
電話番号:075-761-4111
アクセス:地下鉄東西線「東山」駅下車徒歩約10分
会期:開催中〜2018年5月20日(日)
開館時間:9:30〜17:00(入館は16:30まで)
ただし金曜、土曜は午後20:00まで開館
(入館は19:30まで)
休館日:月曜日

2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/03/19−2018/04/09 訪問

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