サン・モリッツのショップやミュージアムは午後から開くことが多いので、午前中はドルフ地区にある展望台「ピッツ・ネイル」で風光明媚な景観を堪能しましょう。
年間平均320日の晴天に恵まれるサン・モリッツの澄んだ空気を吸い込みながら、エンガディンの渓谷と湖、ベルニナアルプスが一望できます。
写真:くまの くま
地図を見る「ピッツ・ネイル」へはケーブルカーとロープウェーを乗り継いで向かいます。車窓からは、夏なら愛くるしいマーモットや美しい花々、トレッキングやハイキングする人々、冬なら白銀の中で爽快にすべるスキーヤーの姿が楽しめます。また、クリーンエネルギーに取り組むサン・モリッツらしい光景として、ケーブルカーの終点・コルヴィリア展望台まで線路に沿って設置された太陽発電パネルも見かけます。
コルヴィリアからロープウェイを乗り継いで、麓から35分程度で標高3057mのピッツ・ネイル展望台に到着。展望台の見晴台にそびえ立つ、大きなアイベックス像で記念の一枚を撮ったり、パノラマレストランでゆっくり景色を楽しんで。
ピッツ・ネイル展望台がオープンしているのは6月下旬〜10月中旬(夏期)と12月中旬〜4月上旬(冬期)。5〜10月はフリーパス「ベルグバーネン・インクルーシブ」が販売されており、エンガディン地方のホテルに宿泊すると、ピッツ・ネイルのケーブルカーとロープウェイも無料に。
<ピッツ・ネイル基本情報>
住所:Engadin St. Moritz Mountains AG Via San Gian 30 7500 St. Moritz
電話番号:+41 81 8300000
アクセス:スクール広場から山岳鉄道SMBBケーブルカー乗り場まで徒歩1分、そこからケーブルカーとロープウェイを乗り継いで展望台まで約35分
・ケーブルカーの運行時間
サン・モリッツ発8:20〜16:20、中間駅チャンタレッラ発8:20〜17:00、30分ごと
・ロープウェイの運行時間
コルヴィリア発8:50〜17:00、20分ごと。
※ケーブルカー、ロープウエイ共に春、秋は運休。
写真:くまの くま
地図を見る11時を過ぎると、ハイキングやスキーヤーの戻りを待っていたかのように、高級ブランド店が連なるザーラス通りや、ブティックから飲食店まで揃うマイストラ通りが動き始めます。ランチまでの時間を、ショッピングに当てましょう。
写真:くまの くま
地図を見るおすすめは、マイストラ通り。スイス土産が買えるブックストアや後程紹介するオードリー・ヘップバーンも通った洋菓子店、老舗ブティックなどが並ぶ洗練された小路です。
写真:くまの くま
地図を見る長く大切に着たい、本気の1着を選ぶなら、1935年創業の老舗高級ニット店「LAMM(ラム)」がおすすめ。ドイツ、オーストリア、イタリアなどのインポートを中心に、カシミア、ラム、メリノ、高級ヴィキューナ(ビクーニャの毛皮)などの衣服や小物をレディース、メンズ、キッズで揃えています。なめらかな着心地と品揃えの多さ、シーンを選ばないデザイン、日本人女性にもマッチするXSからのサイズ展開、豊かなカラーバリエーションが魅力。
<基本情報>
住所:Via Maistra 15 7500 St. Moritz
電話番号:+41 81 8333315
アクセス:サン・モリッツ駅から徒歩17分
営業時間:月〜金9:30〜12:30/14:00〜18:30、土9:30〜18:00、日曜定休
写真:くまの くま
地図を見るお昼はマイストラ通りにある「ハンゼルマン」でランチやグラウビュンデン州の伝統菓子をいただきましょう。ここは、オードリー・ヘップバーンやダイアナ妃も通ったカフェとして、世界中に知られている人気の洋菓子店です。
写真:くまの くま
地図を見るカフェスペースでは、食事メニューと店頭のカウンターに並ぶケーキやパンがいただけます。ハンゼルマンで絶対に食べたいのが、グラウビュンデン州の伝統菓子である「エンガディーナー ヌストルテ」。ハンゼルマンの「エンガディーナー ヌストルテ」は、食感を残すようにやや大粒に砕いたクルミに甘いヌガーを絡ませたフィリングをほろほろ生地のタルトに包み込み、シナモンの香りをほのかに加えたもの。一口食べれば頬が緩む、ほっこりとした気持ちにさせる素朴な焼菓子です。しっとりと落ち着いた店内で、名物スイーツとオードリーもかつて眺めた景色に酔いしれてみて。
写真:くまの くま
地図を見るお土産には店頭に並ぶ、オリジナルチョコレートがおすすめ。綺麗にラッピングされたバスケット、ウィンタースポーツのメッカらしくスキーや雪だるまのイラストが描かれたギフトボックスなどに入っており、どれも素敵。また、お土産用の「エンガディーナー ヌストルテ」もサイズ別に用意されていて、賞味期限も3ヶ月と日持ちもするのでまとめ買いのチャンスですよ!
<基本情報>
住所:via Maistra 8 CH-7500 St.Moritz
電話番号:+41 81 8333864
アクセス:サン・モリッツ駅から徒歩12分
営業時間:7:30〜19:00、4月中旬〜5月下旬は休業
写真:くまの くま
地図を見る午後からはドルフ地区とバード地区の中間にある、ミュージアムを巡ります。まず1軒目はダール・バグン通りにある「エンガディン博物館」。アンティーク収集家リエト・キャンペル氏が、16〜19世紀のエンガディン谷周辺の生活様式を残そうと1906年に創設した博物館です。石灰乳の壁に美しい幾何学模様やロマンシュ文字をデザインしたエンガディン地方特有の「スグラフィト」の建物は、エンガティン地方の街中でも見ることができます。
写真:くまの くま
地図を見る3階まで部屋ごとにテーマが異なります。当時のキッチンや客人を迎えた部屋、パンや食べ物を貯蔵した木箱、美しく木彫りされた見事な天井など、思わず感嘆の声が漏れる素晴らしさです。
写真:くまの くま
地図を見る2018年5月末からは日本語による、冊子やタブレット端末を使った音声ガイダンスを完備。エンガディン地方の文化や昔の生活を日本語で解説してくれるので、より深く知ることも可能です。じっくり回覧すると1時間〜1時間半くらい楽しめますよ。
<基本情報>
住所:Via dal Bagn 39, St. Moritz
電話番号:+41 81 8334333/8335203
アクセス:サン・モリッツ駅から徒歩15分
開館時間:12月〜4月下旬14:00〜18:00、木のみ14:00〜20:00(火曜定休)/5月下旬〜10月下旬10:00〜18:00、木のみ10:00〜20:00(火曜定休)/4月下旬〜5月下旬は閉館
お次は、ゾンプラウ通りに黒い森と共にひっそりと佇む「セガンティーニ美術館」。美術館の名前でもあるジョヴァンニ・セガンティーニ(1858〜99年)は、エンガディンを愛したイタリア出身の風景画家です。石造りの重厚な建物は、セガンティーニが1900年のパリ万博のために準備していた展示館をモデルにしたもの。曲線と直線を巧みに生かしたユニークな外観は、一見の価値あり。
人生最後の5年間をエンガディン地方で過ごし、アルプスの風景や肖像画などを描き残したセガンティーニ。この美術館は、セガンティーニが「自然」を描きながら息を引き取ったシャーフベルクの山小屋に向って、建てられています。
セガンティーニ晩年の最高傑作とされる「生・自然・死」は門外不出、ここでしか見ることができない運命3部作。天窓から自然光が入る2階に展示され、壮大なスケール感に圧倒されます。当初、作品は「生」と「死」だけでしたが、パリ万博の計画がとん挫したことで「自然」を新たに加えた3部作に。そのため、遺作の「自然」は、セガンティーニの突然の死により未完のまま展示されています。
セガンティーニ美術館を後にするころには、サン・モリッツの静かな夜が訪れます。夕食は宿泊しているホテルに併設されたレストランなどで、チーズフォンデュなどスイス料理を堪能しましょう。
<基本情報>
住所:Via Somplaz 30, St. Moritz
電話番号:+81 8334354
アクセス:サン・モリッツ駅から徒歩18分
開館時間:火〜日10:00〜12:00/14:00〜18:00、月曜と祝祭日・4月下旬〜5月下旬・10月下旬〜12月上旬は閉館
上記のコースなら、短い滞在時間でもサン・モリッツの魅力が体感できすよ!朝からお昼ころまでをピッツ・ネイルと買い物の時間にあて、夕方まで博物館と美術館を巡れば、効率良く回ることができます。サン・モリッツはレーテッシュ鉄道や氷河急行の起点として立ち寄ることが多いですが、ぜひ1日時間を作って優雅にお散歩してみてはいかがでしょうか?
2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
【この記事は スイス政府観光局 とのタイアップです】
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(2024/3/19更新)