JR九州ではずせない人気観光列車「SL人吉」に乗ろう!

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JR九州ではずせない人気観光列車「SL人吉」に乗ろう!

JR九州ではずせない人気観光列車「SL人吉」に乗ろう!

更新日:2018/04/10 14:44

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者

JR九州では、多くの観光列車が走っていますが、その中でもぜひ乗ってみたいのが熊本県「熊本駅」と「人吉駅」間を運行している“SL人吉(ひとよし)”。牽引するのは、営業路線を走ることのできる蒸気機関車としては、日本最古の8620形。さらに客車は、JR九州の車両デザインを数多く手がけるデザイナーの水戸岡鋭治氏プロデュース。最強タッグが旅情豊かに、ノスタルジックに演出する極上の汽車旅を楽しんでみませんか?

SL人吉の牽引機は、営業路線を走る日本で最古の蒸気機関車

SL人吉の牽引機は、営業路線を走る日本で最古の蒸気機関車

写真:モノホシ ダン

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「SL人吉」は、肥薩線が開業した100周年の2009年(平成21年)4月25日から運転が開始され、以後、毎年3月から11月までの金・土・日曜日および夏休み期間中に、熊本駅から人吉駅間を1日1往復します。2018年の最終運転日は、11月4日(日)となっています。詳しい運転日につきましては、関連MEMOをご覧下さい。

運転ダイヤは、下りが、熊本駅9時45発で、人吉駅12時9分着。上りは、人吉駅14時38発で、熊本駅17時14分着。人吉駅から乗車する場合の発車時刻までのお楽しみは、駅前のからくり時計や、駅に隣接するSL展望所がおすすめ。

からくり時計は、“お祭りの日、相良の殿様、城下へ”というタイトルで、刻の太鼓の音とともに、時計が作動し、城の一階部分から臼太鼓踊り手たちが登場。臼太鼓の音に誘われて、人吉城主の相良の殿様が城下見物に行くというストーリーです。作動時刻は、9時から18時までの、毎時間で、それぞれの作動時間は約3分10秒です。とても凝った内容なので、時間が合えば、見てみましょう。

SL人吉の牽引機は、営業路線を走る日本で最古の蒸気機関車

写真:モノホシ ダン

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SL展望所は、駅から上り線路沿いに歩いてすぐのところにあり、熊本駅からやってきた機関車は、折り返し列車の整備のために、人吉機関庫に入庫します。この機関庫は、1911年(明治44年)の建築で、今も現役の石造機関庫としては国内唯一のもの。また、機関庫の近くには、転車台(ターンテーブル)があって、SLが方向転換する転車シーンも見学できる。

転車時刻は、だいたい13時45分ごろ。詳しい転車時刻については、駅員さんに確認して下さい。ほかの見学スポットとしては、展望所に隣接する敷地に、2015年(平成27年)にオープンした「人吉鉄道ミュージアムMOZOCAステーション868」が。MOZOCA(もぞか)とは、この地方の方言で小さいや可愛いの意味。また868は、所在地の郵便番号からとったもの。

館内は、プラレールやジオラマ、レールバイクなど、子供たちが喜ぶブースが充実。屋上の展望デッキからは、SL人吉の出発を見送ることもできる。入館無料(毎週水曜日と年末年始休館)なので、時間があれば、こちらも立ち寄ってみるものいいでしょう。

SL人吉の牽引機は、営業路線を走る日本で最古の蒸気機関車

写真:モノホシ ダン

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やがて整備を終えた機関車は、機関庫から煙やスチームを噴出して発進。そのシーンは迫力十分。SL人吉を牽引する8620形蒸気機関車58654号機は、1922年(大正11年)日立製作所笠戸工場製で、営業路線上を運行できる蒸気機関車としては、日本で最も古い。

なお、動態保存機としての8620形蒸気機関車は、国内では京都鉄道博物館に、SLスチーム号として活躍中のもう1台があります。しかし、京都鉄道博物館の8620形は、前頭部に除煙板(デフレクター)がついておらず、除煙板を装着した、SL人吉で運用される8620形のほうが精悍に見えます。

SL人吉の車両は、工業デザイナー水戸岡氏のセンスが光る

SL人吉の車両は、工業デザイナー水戸岡氏のセンスが光る

写真:モノホシ ダン

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人吉駅のホームでは、旅の思い出づくりに、列車スタッフによるフォトサービスが。また、車内でも客室乗務員の帽子などを借りて、記念撮影ができます。ぜひ利用しましょう。

SL人吉の車両は、工業デザイナー水戸岡氏のセンスが光る

写真:モノホシ ダン

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SL人吉の停車駅のホームにある「肥薩線路線観光之図」では、熊本駅までの停車駅の案内が。最初の停車駅「渡」駅を出発してすぐのところにある“球磨川第二橋梁”は知られた撮影スポット。渡駅から徒歩で約3分、人吉駅から車で約15分ほどで行けるのでおすすめです。

SL人吉の車両は、工業デザイナー水戸岡氏のセンスが光る

写真:モノホシ ダン

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SL人吉の車両デザインは、工業デザイナーの水戸岡鋭治氏によるもので、国鉄50系客車をリニューアルしたもの。列車は3両編成で全席指定席。1号車と3号車には自由に使える展望ラウンジがあり、2号車にはビュッフェを備える。車体は地色が黒一色になり、各種のロゴが入れられています。

車内でのいろいろな楽しみ方

車内でのいろいろな楽しみ方

写真:モノホシ ダン

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車内は、客室中央部にショーケースが設置され、床は温もりを感じるフローリング。座席の表地の一部は、本革になっています。なお、熊本行きの上り列車の場合、シートは球磨川の眺めが楽しめる進行方向右側がおすすめです。

車内でのいろいろな楽しみ方

写真:モノホシ ダン

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2号車にあるビュッフェでは、熊本ならではの「焼酎アイス」や、かりんとうをベースに栗ペーストを混ぜて作った「栗んとう」、牽引機の愛称“ハチロク”にちなんだ「86弁当」などを販売。

車内でのいろいろな楽しみ方

写真:モノホシ ダン

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さらに3号車にある「SL文庫」では、読書も楽しめます。ほかに1号車には「SLミュージアム」もあり。

途中下車してSLや駅舎を見に行こう

途中下車してSLや駅舎を見に行こう

写真:モノホシ ダン

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1号車と3号車にある展望ラウンジは、熊本行き上り列車の場合、1号車が最後尾になります。どこまでも続く線路を楽しみましょう。なお、3号車の展望ラウンジでは、力走するSLの背中を間近に見ることができます。

途中下車してSLや駅舎を見に行こう

写真:モノホシ ダン

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14時57分着の「一勝地(いっしょうち)」駅では、下り列車との行き違いのため、約10分間停車します。ここは途中下車してSLや駅舎を見に行きましょう。一勝地駅は、その名前の通り、縁起のいい駅として、“必勝お守り記念入場券”(160円)を販売しているので必勝祈願に購入するのもおすすめです。

途中下車してSLや駅舎を見に行こう

写真:モノホシ ダン

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そのほかにも、SL人吉は、途中停車駅の白石駅で8分、坂本駅で9分の停車時間があります。とくに白石駅は、約100年以上前の古い駅舎です。ぜひ途中下車して、見に行きましょう。出発時には、SLが長い汽笛を鳴らして合図してくれるので、置き去りにならないようにすぐに戻りましょう。

暖かいおもてなしの心「手をふれーる運動」

暖かいおもてなしの心「手をふれーる運動」

写真:モノホシ ダン

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SL人吉の旅で、とくに印象的なのが、沿線の人々による「手をふれーる運動」。散歩中の人や、畑で農作業中の人、さらに保線作業員に自動車を運転中のドライバーなどの多くの人々が、手を振って見送ってくれるのです。その地元の人々の、暖かいおもてなしの心には、言い表せない感動に、胸が一杯になる思いがすることでしょう。写真は、併走して手を振るドライバーです。

暖かいおもてなしの心「手をふれーる運動」

写真:モノホシ ダン

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九州新幹線との接続駅、新八代駅に到着すると、大勢の乗客が降りて車内は閑散とした雰囲気に。新八代から約40分間、SL人吉は、ノンストップで終着の熊本駅を目指してひたすら走り続けます。そして17時14分、熊本駅に到着。人吉を出発してから、じつに2時間30分の力走はここに終わりを告げます。回送用の迎えの機関車がやってくるまで、SL人吉はホームで、往復約5時間におよぶ長旅の疲れを癒すように佇んでいます。

極上の汽車旅を提供してくれたSL人吉に、改めて敬意を表しましょう。このようにSL人吉の汽車旅は、車窓の美しさや、途中下車の楽しさ、沿線の人々の暖かい心遣いなど、非日常空間を満喫できる素晴らしいものです。九州で、観光列車に乗車するなら、ぜひSL人吉に乗ってみてはいかがでしょうか?

「SL人吉」の基本情報

住所:熊本県人吉市中青井町326-1(JR人吉駅)
「SL人吉」の値段:人吉〜熊本 大人2640円 こども1320円(いずれも乗車券+座席指定券)
電話番号:0966-22-4011(JR人吉駅)050-3786-3489(JR九州電話予約センター)
アクセス:JR肥薩線 人吉駅 下車

2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2014/05/18 訪問

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