写真:もんT
地図を見るタウシュベツ橋は、帯広の北、上士幌(かみしほろ)町の糠平(ぬかびら)湖畔にある石造りのアーチ橋。1939年から1955年まで国鉄士幌線が走っていた鉄道橋の遺構です。糠平ダムの建設にともなう線路の付け替えで使われなくなり、ダムの完成と共に湖底に沈みました。しかし、毎年渇水期になると、その姿を現すことから「幻の橋」とも呼ばれるように…。今や有名な観光スポットとなりました。
人気の観光スポットですが、夏から秋の観光シーズンの頃は、橋は完全に水没…。その姿が見られるのは、1月から5月頃なんですが、積雪期は雪が展望台への行く手を阻みます…。それで雪融けが進む4月の終わり、GWの頃がベストです。特に5月の初旬はダム湖の水がほぼなくなっていて、タウシュベツ橋の全容が良く見えるでしょう。
橋自体は劣化が激しく、湖面から出ているときでも渡ることはできません。また、橋のすぐ近くへ行く林道も、通行が規制されています。間近で見るには、糠平温泉郷のNPOひがし大雪自然センターが催行するツアーに参加するのが良いでしょう。気軽に眺望するには、国道273号線沿いにある「タウシュベツ展望台」がおススメです。
写真:もんT
地図を見るタウシュベツ橋が良く見える「タウシュベツ展望台」への行き方ですが、上士幌町の市街から、国道273号線をさらに北上。糠平温泉郷を過ぎ、8kmほど走ると案内標識が見えてきます。旭川・上川方面からは、層雲峡を抜けて、大雪湖のところから帯広方面へ国道273号線を南下します。
駐車場は特にありません。路側帯が少し広くなっているところに駐車して、案内表示に従って、林の中の遊歩道を180mほど東のほうへ歩いて行きます。雪が残る4月上旬までは、スノーシューなどの装備があると良いでしょう。
写真:もんT
地図を見る途中、ダム建設後の士幌線跡を横断します。ここは1955年から1978年まで列車が走っていました。赤字ローカル線ということで結局、士幌線は全線が廃止…。こちらの新線の線路跡は、一部「北海道自然歩道 東大雪の道」として整備されています。除雪はされていないので、積雪期はスノーシューがないと歩けませんが、雪融けが進む4月下旬頃からは歩けます。
2018年現在、自然歩道は糠平温泉温泉郷から、ここ糠平湖畔のタウシュベツ展望台付近まで、およそ8kmの区間が整備済み。糠平温泉を拠点にして、ここまで廃線跡をのんびりとハイキングするのもいいですね。新線の線路跡にも多くの美しいアーチ橋があり、自然歩道として整備されている区間は、欄干も設置済みで安心して渡れます。
写真:もんT
地図を見る写真はタウシュベツ展望台から見た、2018年3月上旬のタウシュベツ橋梁。2017年の水没期に橋が崩壊するのでは…と心配されていましたが、まだその美しい姿を保っています。雪がなくなる頃、橋の足元も含め、その全容を見ることができるでしょう。5月のGWの頃がベストです。例年、7月頃には湖面が上昇して完全に水没するのですが、雨の少ない年は7月でもまだその姿が見られることも…。橋が湖面からどの程度出ているかといった状況は、NPOひがし大雪自然センターのウェブサイトにて確認できます。最新の状況をチェックしてから出かけましょう!
車がなくても、タウシュベツ橋を見に行くことは可能です!公共交通機関を利用してのモデルコースを最後に紹介しましょう。
旭川から三国峠と糠平温泉を経由して帯広へ向かうバス(ノースライナー)が1日1本だけあります。タウシュベツ橋展望台に近い「五ノ沢」に停車するので、このバスを利用するのがおススメ。バスは予約が必要です。また、五ノ沢バス停や展望台周辺は、お店も何もないので、食料や飲料の準備もお忘れなく…。
旭川駅前10:30→五ノ沢12:59【ノースライナー帯広行き】
五ノ沢バス停⇔タウシュベツ展望台 【遊歩道片道約2km】
五ノ沢15:43→旭川駅前18:15【ノースライナー旭川行き】
あるいは、旭川に戻らず帯広へ抜けるのもおススメ。タウシュベツ展望台を14:00頃出発して、廃線跡の遊歩道を糠平温泉郷まで約8kmハイキングします。緩やかな下りのコースなので、2時間程度で歩き通せるでしょう。念のため、熊よけの鈴や、何か音の出るもの持参で行きましょう。北海道の大自然をノスタルジックにぜひ楽しんで!
ぬかびら温泉郷営業所前16:52の十勝バスに乗ると、帯広駅西口には18:37に着きます。もちろん、先を急がず、糠平温泉にのんびり1泊するのも良いですね!糠平温泉郷と帯広駅の間は、十勝バスが1日4往復運行しています。
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(2024/3/28更新)
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