熊本「菊池渓谷」が震災を乗り越え再オープン!力強い自然を体感

熊本「菊池渓谷」が震災を乗り越え再オープン!力強い自然を体感

更新日:2018/05/20 18:51

岡本 大樹のプロフィール写真 岡本 大樹 原付旅人、アマチュア自然フォトグラファー
熊本県菊池市の人気観光地である菊池渓谷。阿蘇と菊池市中心部との境に位置していることもあり、2016年の熊本地震で甚大な被害を受けました。しかしながら、復旧工事が進み約2年の時を経て再オープン!

入り口には地産地消をモットーにした「渓谷茶寮」もオープンし、美味しい菊池の食をいただくこともできますよ。

菊池渓谷ってどんなところ?

菊池渓谷ってどんなところ?

写真:岡本 大樹

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菊池渓谷は熊本県菊池市に位置する観光スポット。新緑や紅葉など季節ごとの見どころがあり、涼しい気候で清流が流れていることから避暑地としても最適な場所です。

8月頃には渓谷に差し込む光芒がとても美しいことから、写真好きなら一度は撮影に行ってみたい絶景スポットでもあります。

菊池渓谷ってどんなところ?

写真:岡本 大樹

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そんな菊池渓谷は2016年4月の熊本地震により甚大な被害を受け、約2年間閉鎖されていましたが、2018年3月に無事再オープンを果たし、以前のような景色を再び楽しむことができるようになりました。

とにかく自然が力強い!

とにかく自然が力強い!

写真:岡本 大樹

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震災後は清流の水が濁ったり、大きな岩が落ちたりと元には戻らないんじゃないかと心配されるほどの大きな被害が出ていましたが、現在はかつての魅力的な渓谷美が復活しています。

とにかく自然が力強い!

写真:岡本 大樹

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特に注目して欲しいのはその緑の力強さです。シダ植物であったり苔がついている岩や木の根元など、自然の力を全身で感じることができる場所なのです。

その自然は規模こそ違えど、世界自然遺産に登録されている屋久島を彷彿させるほど美しいものがあります。

とにかく自然が力強い!

写真:岡本 大樹

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実際この渓谷はテレビなど撮影のロケ地として使われたこともあります。

例えば、自然豊かな架空の世界を描いている『精霊の守り人』シリーズでも使われたほどなので、多くの方が知らない間に目にしたかもしれません。

菊池渓谷内、オススメの3スポット

菊池渓谷内、オススメの3スポット

写真:岡本 大樹

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そんな渓谷内は遊歩道を歩き回っているだけでも充分楽しい場所ではありますが、見逃してはいけない筆者オススメのスポットを3つご紹介しておきましょう。

まず最初のスポットは渓谷の「黎明の滝」です。渓谷のシンボル的なスポットで、中央の特徴的な岩とその横を流れる滝が見どころとなっています。

菊池渓谷内、オススメの3スポット

写真:岡本 大樹

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次にご紹介するのは、自然の圧倒的なパワーを感じることができるスポット。包岩槻(ほうがんつき)と呼ばれるこちらの木は、人の身長を超えるほど大きな岩をまたいで成長している姿がとても印象的です。

槻というのは欅(けやき)の別の呼び方。欅は神聖な木として様々な都市のシンボルとされていることからもわかるように、パワーを持っているとされる木です。そんな木がこのように力強い立ち姿を見せてくれる場所はそうそうありません。ぜひここでそのパワーを感じてみてくださいね。

この木があるのは、次にご紹介する広河原の手前の歩道を少し外れたところ。歩道から見ると清流とは逆側になるので、見逃さないようにチェックしておいてくださいね。

菊池渓谷内、オススメの3スポット

写真:岡本 大樹

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最後のオススメスポットは遊歩道の最も奥に位置する広河原です。その名前の通り、川沿いの低い位置にゴロゴロと石が転がっており、川面に近づくことができるスポットとなっています。

菊池渓谷は日本名水百選に選ばれるほどきれいな水が流れている渓谷でもあり、ここはその水質の良さがよくわかる場所。夏の早朝にはここに光芒の撮影を狙うカメラマンが集まってきます。

「渓谷茶寮」で菊池の自然の幸を

「渓谷茶寮」で菊池の自然の幸を

写真:岡本 大樹

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渓谷の入場が再開されると同時に「渓谷茶寮」も渓谷入り口にてオープンしました。

「地産地消」「身土不二」をモットーに、できる限り菊池産や熊本県産の食材を使ったメニュー作りがされています。

「渓谷茶寮」で菊池の自然の幸を

写真:岡本 大樹

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こちらの写真は旭志(きょくし)牛のハンバーグ定食です。旭志牛というのはかつての旭志村(現在は菊池市旭志)で育てられた、風味豊かなことで人気のブランド牛です。

「渓谷茶寮」で菊池の自然の幸を

写真:岡本 大樹

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ランチメニューは固定ではなく日替わりとなっていますが、お米は菊池産のもので、野菜も旬のものが使われています。そのため、菊池のその時その時の自然の幸を楽しめるという点において、かなりレベルの高い逸品となっていますよ。

他のメニューには渓谷の水を使ったコーヒーなどもあり、窓の外には緑が広がっているので、ここで一服しながら森林浴なんて贅沢な使い方も可能となっています。

震災を乗り越えた渓谷の姿

震災を乗り越えた渓谷の姿

写真:岡本 大樹

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震災から復活した菊池渓谷ですが、全ての部分が修復されたわけではなく、2018年5月現在でもまだこの写真のように崩れた山肌があらわになっているような場所もありますし、通行禁止の道も残っています。

相当な被害があったこと、また菊池渓谷を無事に再オープンするに至るまでの道のりはとても大変だったことがここを見るだけでもわかりますね。

震災を乗り越えた渓谷の姿

写真:岡本 大樹

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ウッドチップを敷いた遊歩道など、滑りにくくするための工夫も新たになされています。歩くとフカフカでとても気持ちいいですよ。震災を乗り越えた菊池渓谷へぜひ足を運んでみてくださいね。

菊池渓谷の基本情報

住所:熊本県菊池市原
電話番号:0968-27-0210
入場料:100円(維持管理協力金として)
アクセス:植木ICから車で50分

2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/04/02 訪問

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