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写真:成瀬 康子
地図を見る「森の墓地(スクーグスチルコゴ―デン)」は、1940年にできた共同墓地です。100ヘクタールもの緑豊かな自然の地形を生かし、スウェーデンが誇る建築家グンナール・アスプルンドが友人のシーグルド・レヴェレンツと約25年という長い歳月をかけて手がけた作品です。
常にすべての人に開かれており、より詳しく知りたい人の為の見学ツアーも予約制で開催されています。最寄り駅から徒歩5分というアクセスの良さも魅力です。
写真:成瀬 康子
地図を見る広い敷地に建つ、神殿の様な建物が「森の火葬場」です。とても火葬場には見えませんね。それに続く「信仰」「希望」「聖十字架」という名の付いた3つの礼拝堂も、木々より低い高さで森に埋もれるように建っています。芝生を挟んだ小高い丘には旅立った人に思いを寄せる「瞑想の丘」が、そしてその他の施設もすべて自然の中に溶け込むようひっそり建っています。
写真:成瀬 康子
地図を見る敷地に一歩足を踏み入れると見えるこの景色!まるで時が止まっているかのような美しさです。
グンナール・アスプルンド(1885-1940)は、北欧の代表的建築家アルヴァ・アールト(1898-1976)やアーネ・ヤコブセン(1902-1971)らに大きな影響を与えた偉大な人です。作品数は決して多くはありませんが、ストックホルム中心街にある「ストックホルム市立図書館」(1928)も彼の作品です。また、1930年開催の「ストックホルム博覧会」で主任建築家を務めるなど、50年の生涯で建築界に大きな足跡を残しました。
写真:成瀬 康子
地図を見る森の墓地では、すべてが「死者は森へ帰る」という北欧の考え方を基づいてデザインされており、墓地というより雄大な自然と共にある公園という感じです。
例えば、「森の火葬場」の手前に見える池も、良く見ると傍に台がありセレモニーも行えるようになっていますが、ぱっと見ると自然の湧水かな?と思ってしまいます。
写真:成瀬 康子
地図を見るまるで絵本の世界に出てくるような道!この道は「瞑想の丘」から「復活の礼拝堂」に続く「七井戸の小道」です。かわいらしい名前ですが、なんと888メートルも続きます。この道を森林浴しながら進んでいくと、森の奥に花に囲まれた小さな墓石がぽつりぽつり立っているのが見え、はじめてここが墓地だったことに気が付きます。
そうしてたどり着いたちょっと古風な神殿風の「復活の礼拝堂」は、シーグルド・レヴェレンツによるものです。森の中にあるもう1つの礼拝堂「森の礼拝堂」はグンナール・アスプルンドによるもので、2つの対照的なつくりの礼拝堂は必見です!
写真:成瀬 康子
地図を見るこの穏やかで美しい庭はまるでどこかの家に遊びに来たかのようです。「信仰の礼拝堂」の中庭です。ナチュラルに整えられた植物が美しく、ここが礼拝堂である事を忘れてしまいそうですが、ベンチに注目してみましょう。隣の人と寄り添いやすいようにと、やわらかな「くの字」になっています。こういうデザインに表れた残された人へのさりげない心配りに心打たれます。
この他、「瞑想の丘」の長い階段は上に行くほど緩やかになるなど、ここではいたるところで人への思いやりが感じられます。
写真:成瀬 康子
地図を見るいかがでしたか?森の中には、三角屋根のビジターセンターもあります。カフェやギャラリー機能等もあり、特にギャラリースペースでは、森の墓地が出来るまでが展示されているので、全体を理解するのに役立ちます。
カフェで休憩を取りながら、1日ゆっくり過ごすのもいいですし、半日でも主要なところは充分周れます。
そしてもし、グンナール・アスプルンドの作品に興味があるのなら、360度本に囲まれた世界が広がる図書館「ストックホルム市立図書館」もお奨めです。市内にありこちらも無料で見学出来ます。
森の墓地も図書館も、どちらも利用者にとってとても大切な場所。静かに落ち着いて心穏やかに見学したいですね。
住所:Sockenvagen 122 33 Stockholm, Sweden
電話番号:+46 8 508 301 60
アクセス:ストックホルム中央駅から地下鉄、「Skogskyrkogarden」駅で下車。菩提樹の並木道を徒歩5分
2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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