写真:風祭 哲哉
地図を見る能登半島でドライブするなら、まず最初に行ってほしい場所が「千里浜(ちりはま)なぎさドライブウェイ」。ここは砂浜をドライブできる日本で唯一の道路です。
金沢方面から無料の自動車専用道路「のと里山海道」に乗り、今浜ICで降りると「千里浜なぎさドライブウェイ」の南の起点に、のと里山空港方面からは千里浜ICで降りると北の起点にアクセスできます。
砂浜と言っても車が走行する部分はきちんと整備されていて、普通の舗装道路と変わりなく快適なドライブが楽しめます。全長約8kmにわたって波打ち際を走るその開放感とワクワク感は、まさに旅のはじまりにふさわしい場所ですよ。
千里浜なぎさドライブウェイの次は能登半島の西海岸を進み、能登金剛と呼ばれる奇岩、奇勝、断崖が連続する景勝地へ。ここは朝鮮半島を代表する景勝地「金剛山」に匹敵する景観であることから能登金剛と名付けられたとされています。
能登金剛の中でも中心的な景勝地が「巌門」。海に突き出た岩盤に、浸食によってできた幅6メートル、高さ15メートル、奥行き60メートルの洞門があるのが特徴です。またこの能登金剛は海の上から遊覧船で楽しむこともできます。
もうひとつ、この付近でぜひ見ておきたいのが「世界一長いベンチ」。これは「日本海に沈む夕日を見てほしい」という地元住民の思いにより、延べ830人のボランティアの手で組み当てられた460,9メートルのベンチで、1989年に「世界一長いベンチ」としてギネスブックに登録されました。
夕日の時間帯はもちろんですが、晴れた日の日中の穏やかな海をぼーっと眺めるのもおすすめです。
写真:風祭 哲哉
地図を見る輪島の中心部から約10キロ、真っ青な海を背景に、天にも昇るかのように広がる棚田が白米千枚田。今や押しも押される能登を代表する絶景として有名です。ここは急斜面で、なおかつ複雑な地形のため、水田一枚あたりの面積が大変小さく、この狭い範囲に1004枚もの田んぼが作られているのが特徴です。
写真:風祭 哲哉
地図を見るこの白米千枚田は「能登の里山里海」の代表的な棚田として2011年に日本で初めて世界農業遺産に認定されました。日本古来の農法「苗代田」を復活させ、現在も昔ながらの稲作を行っており、「日本の原風景」としても人々に愛されています。
提供元:石川県観光連盟
https://www.hot-ishikawa.jp/白米千枚田は能登半島の北西に面しているため、夕日が大変美しい場所としても知られています。輪島市観光課が展開する白米千枚田のサイトには「千枚田夕日予想」というコーナーがあり、毎日の日没時間と夕日予報が更新されているほど。せっかくなのでこの日は輪島周辺に宿泊して、千枚田の幻想的な日没シーンを体験してみてください!
写真:風祭 哲哉
地図を見る輪島といえば定番は朝市。千年以上の歴史があると言われるこの朝市は、『朝市通り』と呼ばれている約360mの商店街に毎日200以上の露店が立ち並び、 新鮮な海産物や干物や野菜、民芸品などを求める多くのお客さんで賑わっています。
写真:風祭 哲哉
地図を見る2日目は朝市を覗いたら、再び海岸線に沿って能登半島を北東へと向かいましょう。輪島から先は奥能登と呼ばれ、日本海に沿ってアップダウンを繰り返しながらの爽快なドライブが楽しめる区間。途中、曽々木海岸には「せっぷんトンネル」と呼ばれるなにやら艶めかしい洞窟が。
ここはかつて映画「忘却の花びら」で、主人公のキスシーンのロケ地となったことからこの名がつけられ、現在は恋人の聖地のひとつに認定されています。
また、その先の道の駅すず塩田村には『塩』の総合資料館であり体験型施設でもある「奥能登塩田村」が隣接していて、日本で唯一の揚げ浜式の塩づくり体験などもできます。
写真:風祭 哲哉
地図を見る奥能登のハイライトは、能登の軍艦島と呼ばれる見附島。高さ約28mのこの島の形を目の当たりにすれば、それが軍艦島と呼ばれるゆえんも納得ですね。
能登を代表する景勝地として人気の見附島ですが、近くに恋路海岸という名のビーチがあることから、この付近の海岸は「えんむすびーち」と呼ばれ、ここも恋人の聖地に認定されています。
能登半島の内浦側、七尾湾の中に浮かぶ能登島は、2本の橋で能登半島と繋がっています。特に和倉温泉から架かる能登島大橋は、ゆるやかにアップダウンしながら海の上を一直線に渡る全長1,050メートルの橋。晴れた日のドライブは爽快で、最頂部からの眺めは最高です。
奥能登方面からは「ツインブリッジのと」から能登島に入り、帰りは能登島大橋を使って和倉温泉方面に戻るのが便利です。
能登島の北部にあるのとじま水族館では、能登半島近海に住む魚を中心に約500種4万点の生きものを飼育しています。この水族館の目玉は「ジンベエザメ館 青の世界」。日本海側最大規模の水槽にジンベエザメをはじめとする大型魚類が泳ぐ姿を、高低差のある立地を活かして多くの視点から眺めることができます。
<のとじま水族館 基本情報>
住所:石川県七尾市能登島曲町15部40
電話番号:0767-84-1271
営業時間:9:00〜17:00(3月20日〜11月30日)、9:00〜16:30(12月1日〜3月19日)
アクセス:JR和倉温泉駅から路線バス約30分のとじま水族館下車、または能登島大橋から車で約10分、和倉温泉から約15分
写真:風祭 哲哉
地図を見る能登島を出ると和倉温泉はもう目の前。ここから金沢まで約1時間半、のと里山空港なら約45分で1泊2日のドライブは終了となりますが、日程に余裕があれば北陸を代表する名湯、和倉温泉でぜひもう1泊したいところですね。
写真:風祭 哲哉
地図を見るまわりを海に囲まれた能登半島はどうしても海のイメージが強いのですが、実は能登の美しい風景は内陸の里山にもあるのです。それはいわゆる絶景というものではありません。けれどもこの名もない里山のなにげない風景は、私たちの心のどこかに眠っている何かを呼び起こしてくれるのです。
特に秋の実りの季節、里山一面を覆いつくす稲穂の黄金色は圧巻です。能登のドライブではぜひそんな里山風景にも着目してみてください。
この能登里山の風景を楽しみながら食事や宿泊、アクティビティなどが楽しめるのが輪島市三井町にある「里山まるごとホテル」。
茅葺き屋根の古民家を改装したお食事処・レセプション棟を中心に、地域全体をひとつのホテルと考え、能登の暮らしをまるごと堪能できるようになっています。
おすすめは「お食事処茅葺庵」で、かまど炊きご飯と発酵食を中心にした里山ごはんを味わったあとの里山サイクリングですが、農家民泊や里山トリートメントなどのメニューも揃っていて、まさに能登の里山をまるごと楽しめるのです。
<里山まるごとホテルの基本情報>
住所:石川県輪島市三井町小泉 漆原14-2
電話:0768-26-1181
アクセス:のと里山空港から車で約10分
地図だけを見ると海のイメージが強いのですが、ところどころで里山の美しい風景もあり、まさに里山里海の絶景が随所に見られる能登半島。そんな能登半島はぜひ一周ドライブで観光してみてください。もちろん能登半島1泊2日に金沢を加えた2泊3日のプランもおすすめ。
本州からぐぐっと突き出ているため遠いイメージがある能登半島ですが、北陸新幹線、のと里山空港、小松空港とアクセス方法もたくさんありますので、みなさんが思っているよりはずっと便利ですよ!
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