清冽な水の故郷 CMにも使われた鳥取・奥大山「木谷沢渓流」

清冽な水の故郷 CMにも使われた鳥取・奥大山「木谷沢渓流」

更新日:2018/09/10 18:41

万葉 りえのプロフィール写真 万葉 りえ レトロ建築探訪家、地域の魅力伝え人
日本のおいしい水の故郷の一つ奥大山。サントリーの天然水のCMでは、美しい渓流の中で人気アーティストが歌う姿が話題になりました。沢を登って奥深く入って行かなければあの撮影場所に到達できないと想像してしまいそうですが、実は驚くほど簡単にあの風景に浸ることができるのです!
2018年は開山から1300年の大山。そこに広がる鳥取県江府町の木谷沢渓流で、木々の緑と豊かな水に囲まれたひと時に癒されませんか。

中国地方最高の名峰「大山」

中国地方最高の名峰「大山」

写真:万葉 りえ

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日本で3番目に国立公園に指定され、また「日本の名峰ランキング」でも3位に選ばれている大山。この美しい山峰を眺めたり登ったり、雄大な自然を楽しむために毎年多くの人が訪れます。

今回ご紹介する木谷沢渓流があるのは、大山山頂の南側に位置する場所です。

清冽な水が豊かな奥大山エリア

清冽な水が豊かな奥大山エリア

写真:万葉 りえ

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大山と言っても、その山裾はかなり広くそれぞれに違った魅力を持っています。北側の方は古の山岳信仰の聖地で、大山(だいせん)寺をはじめとしてパワースポットが点在します。また南東側の蒜山(ひるぜん)高原には白樺の林もあり、ジャージー牛が育てられ高原リゾートを楽しむにはおすすめの場所。

そして、鍵掛峠をはじめとして大山南壁の絶景を望める場所にあるのが、奥大山のエリアです。ここの豊かなブナの森から清冽な水が流れ出し、恵みをもたらしているのです。

神が守った西日本最大のブナの森

神が守った西日本最大のブナの森

写真:万葉 りえ

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大山は「神の居ます山」といわれて自然が守られ、さらに山岳信仰の霊場として入山が厳しく制限されてきました。そのおかげでブナの森が守られてきたという歴史を持っています。ですから、一口にブナの森といっても、大山のブナの森は西日本最大級の規模になっているのです。

豊かな大地の恵みの水

豊かな大地の恵みの水

写真:万葉 りえ

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湧水ポイントが各所にあり、名水王国とも言われている大山。山裾をめぐるように大山環状道路(45号線)を御机から鍵掛峠の方向へ車で走っていくと、右手に奥大山スキー場が見えてきます。この駐車場のそばで奥大山の源水が湧きだしています。

そしてスキー場とは反対側の、「こんな場所に!」と思うほど近い場所に木谷沢渓流が待っています。渓流側にも駐車場があるので、安全に駐車したら木立へと入ってみましょう。小道を進めば道路沿いの喧騒は消えてゆき、渓流の水の音が聞こえ始めます。

豊かな大地の恵みの水

写真:万葉 りえ

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鳥取県は西日本ですが、日本海に面しているので冬期は大変降雪が多い場所です。その雪解けの水か地中深くしみこみ、土壌で濾過されて再び地上へと出てくるのです。それも、豊かな大地で長い時間をかけて濾過されている間に、自然のミネラルをたっぷりと含ませて…。

一緒に周りたい、サントリー ブナの森工場

一緒に周りたい、サントリー ブナの森工場

写真:万葉 りえ

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ご紹介した木谷沢渓流と同じ江府町(こうふちょう)にあるのが「サントリー天然水 奥大山ブナの森工場」です。入場は無料で、予約をすれば水を育んで自然を大切にする環境共生型の工場の見学ができます。また小学3〜6年生とその保護者であれば、森の探検や清流での川遊びなど自然を体感できるプログラム(予約制)も用意されています。

渓流の水を飲むことはできないので、木谷沢渓流で自然に浸るとともに、柔らかな口当たりの美味しい水はこちらで楽しんでみてはいかがでしょうか。

一緒に周りたい、サントリー ブナの森工場

写真:万葉 りえ

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渓流へと進み出したとたん、木々の間からこぼれてくる陽光やせせらぎの音に包まれて思わず深呼吸したくなる木谷沢渓流。それぞれの季節ごとに、違う美しさを感じさせてくれるでしょう。

木谷沢渓流の基本情報

住所:鳥取県江府町
電話番号:0859-75-2211(江府町役場)

2018年9月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。

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