ツアーは小型バスで台中市内各ホテル(7:30〜8:00頃)と台湾高速鉄道(新幹線)台中駅で客が乗車し、高速道路を経由して嘉義(かぎ)から阿里山を登ります。ツアーの行程は、1)阿里山高山茶試飲(約30分)、2)昼食(約1時間)、3)阿里山森林遊学区散策(約2時間)、4)阿里山森林鉄道乗車(約15分)、鉄道乗車後、台中のホテルへ帰ります。
出発からホテルへ戻るまで概ね10〜11時間程。予定に沿って車窓からの風景や散策、阿里山森林鉄道など、ガイドさんの案内により存分に楽しめます。ただし、途中の道路状況で高山茶試飲が最後になるなど、予定が変更される場合もあります。
最初に立ち寄るのが、標高約1,400mにある「金色茶荘」での阿里山高山茶の試飲。店後方がこの店の茶畑です。
お茶店のプレゼンターはテーブルセンターに陣取り、周りに座った客に要領よくお茶の入れ方を説明し、客が飲み干すと、2杯、3杯、4杯と注いでくれます。
高海抜茗茶の高山茶は澄んだ黄色、お茶の入れ方は日本の煎茶の優雅さとは異なり、スピーディにお茶を入れます。最初は、注いだお湯は表面を洗い流して捨て、次に注いだものを飲みます。色や高山茶の匂いを楽しんでから試飲します。
阿里山では紅茶も生産しており、高山茶の他、紅茶も試飲できます。
四季ごとに茶葉の摘み取りを行いますが、冬季葉が最高の品質。コンテストで優勝の最高級茶葉は、100gで1万円をはるかに超えるものも。摘み取った双葉の茶葉は手もみで小豆大ほどの塊ですが、何回かお湯を注いだ後は5〜6cmにも拡がります。7〜8回も楽しめるのが特徴です。
お茶はツアー客に人気です。ここではマイボトル持参がおススメ!折角の高級高山茶です、購入するだけでなく、試飲のお茶をマイボトルにも注いでもらいましょう。その後の観光中に堪能できます。
<金色茶荘の基本情報>
住所:嘉義県阿里山郷楽野1りん2号
電話番号:+886-5-256-1156
ツアーバスは、高山茶試飲後、標高約2,200mにある巨大な阿里山駅下に到着。ここでは電光温度表示の低さに驚くでしょう。準備してきた防寒具を身につけ、駅周辺でランチを食べます。
ランチは台湾名物トンポーローの巨大ブロックや、焼き肉、蒸し魚、炒め物、蒸海老、鶏肉料理、キノコ料理やスープなど7〜8皿の料理にデザート、フルーツがついて、一人では食べきれないほどのボリューム(ただし、参加人数によりホテルでのバイキングの場合もあり)。
台湾グルメに舌鼓を打ったあとは、阿里山森林遊学区内のシャトルバスに乗車し少し移動します。5分程で阿里山賓館の前に到着し、散策用の木製デッキや整備された道路で森林散策を始めます。
散策を始めると、すぐに、巨木群木道に差し掛かります。樹齢1,000年をゆうに超える巨木群は、阿里山観光の最大の見どころの一つ。手前中央が「象鼻木」、左手奥が「三代木(次の写真も)」。象鼻木を真横から見た角度で、左目が見えます。正面に回るとまさに象の鼻が出現!苔むした巨木の根っこ、神秘の生命力を感じることが出来ます。
「三代木」と呼ばれる古木。第一世代、第二世代、第三世代の代々が一本の木に同居する縁起のよい古木です。少し離れてみると第一世代の正面は八の字ヒゲが生えた顔に見えますよ。
有名な「香林神木」。樹齢1,000年や2,000年もの巨木が残る阿里山巨木群木道周辺にはこのような巨木が数えきれないほど立っています。まさに神域と呼ぶにふさわしい霊的な雰囲気が漂います。かつて、1,000年以上の樹齢のヒノキを伐採し、その木材を運んだのが阿里山森林鉄道です。
「香林神木」近くには、伐採された樹木の霊を弔うために1935年に樹霊塔が建てられました。この近くに阿里山博物館があり阿里山や木材産業の歴史についての展示を見学します。樹齢1,000年を超える巨木を切るために使った5m近くもあるのこぎりの長さには驚かされることでしょう。
マイナスイオン一杯の森林散策は殆ど下りです。木製デッキ、舗装された小径や石畳の階段などを歩くので靴は殆ど汚れませんが、スニーカー等が便利です。視界遠くまで続くデッキ、つづら折り部分もあり、環境保護が徹底されているのが阿里山森林散策の魅力。約2時間の散策で、乗車する阿里山森林鉄道の神木駅に到着します。
道教寺院・受鎮宮前の池は鏡のような水面、朽ちて苔むした切り株は犬が座っているように見えます。水辺に咲く白い花、対面の寺院や枝が水面に映り、幻想的な景色を楽しめます。霧がかかると一層神秘さを増します。極楽浄土のような静寂から人気の受鎮宮前は観光客が溢れています。
石の階段脇や木々の根元の草の緑色の鮮やかさには驚かされることでしょう。霧が頻繁に降り注ぐ阿里山ではモフモフの苔や見たこともない鮮やかな緑色に癒されますよ。
世界三大登山鉄道の一角、阿里山森林鉄道。麓の海抜30mの嘉義(かぎ)から標高2,200m弱の阿里山駅まで一気にのぼることで有名。阿里山観光では絶対にはずせない見どころです。日帰りツアーでは、支線の神木線を神木駅から阿里山駅までの約8kmを約15分かけてゆっくり移動します。
乗車定員350名で、30分に1本運行。プラットフォーム入口に改札数カウンター(改札通過人数電光表示)があるので、良い席を取りたい場合は早めに改札を通り、プラットフォームで並びましょう。
阿里山森林鉄道は2018年1月から2月にかけ、4回脱線事故があり、本線(嘉義〜十字路)間が3月から3か月間運行停止中。十字路から先、阿里山までの本線は復旧の見込みがたっていません。こうした不規則な運行停止も阿里山観光を難しくしています。阿里山駅周辺の支線3線は運行中です。
神木駅から阿里山駅へ向かう際は、ディーゼル機関車が先頭で引っ張っていきますが、神木駅へ戻る際は、ディーゼル機関車が押して入線してきます。観光客たちがビデオをまわしたり、シャッターを一斉に押す瞬間です。霧が降ってくるとより幻想的な光景になります。
阿里山駅は本線や支線へ向かう為、スイッチバックや引き込み線などでたくさんの車両が待機。ナローゲージのかわいい客車がまるでおもちゃのように並ぶ風景を楽しめます。
ツアー中の最高標高は阿里山駅周辺。麓の台中や嘉義が好天で25〜26度でも阿里山駅や神木駅では12度〜14度位です。下界が半袖や薄手のシャツでも必ずライトダウンやウィンドブレーカー、セーターなど防寒着を持参しましょう。
道教寺院の受鎮宮。外は驚きの極彩色、中は金色の寺院。精緻な彫刻群も見どころ。巨木群の後に立ち寄り、中を見学します。
<受鎮宮の基本情報>
住所:嘉義県阿里山香林村45号
電話番号:+886-5-267-9982
香林神木近くにある仏教寺院・慈雲寺も立ち寄ります。ここでは、10元(約40円)のお賽銭を瓶にいれると中にあるクッキーを1個いただけます。クッキーはいろいろな種類・味があります。
<慈雲寺の基本情報>
住所:嘉義県阿里山香林村44号
電話番号:+886-5-267-9720
阿里山登山道路の標高220m程にある龍隠寺。緑の山を背景に極彩色のお寺ですが、裏手に回るととても可愛らしいお坊さんが両手Vサイン。往路か帰路のいずれかでトイレ休憩で立ち寄りますので、是非ご覧ください。
<龍隠寺の基本情報>
住所:嘉義県番路郷触口村1号
電話番号:+886-5-259-1322
住所:台湾台北市南港区八徳路四段768巷5号3階-1
電話番号:+886-971-532-770
ご紹介した台中発阿里山日帰りツアーは、正式名称が「阿里山森林鉄道乗車&阿里山森林遊学区を散策(台中出発)」で、TW$ 2,357/人(約9,000円、日本円はレートにより変わります)で最低2名から催行します。
2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
※阿里山森林鉄道の運行情報は、関連MEMOにあるHPの繁体字版に出ています。日本語版は情報が最新でない可能性がありますので、繁体字版でご確認下さい。
この記事の関連MEMO
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