まずは宮本武蔵と佐々木小次郎の巌流島について。この島の正式名称は船島となります。なぜ船島なのかは、島の形が船に似ていたからです。当時の様子は、島に上陸すると看板で確認することが出来ます。
しかしながら、やはり巌流島の知名度が圧倒的に高いと言えます。
島に行くには、フェリーに乗船する必要がありますが、歴史的見所の旅としては船を使ってでも行っておきたい有名な巌流島。
いくつか船会社はありますが、巌流島連絡船として門司港から出ている船を使うと便利。福岡県の門司港駅から歩いて3分程の場所であり、前後の観光での移動がしやすい場所なのでお勧めです。
<基本情報>
住所:福岡県北九州市門司区西海岸1-4-1
電話:093-331-0222(関門汽船株式会社 門司営業所)
アクセス:門司港駅から徒歩3分
巌流島は海抜10m程度で全体がとても小さな島であり、遊歩道が整備されているので手軽に観光が可能です。全体の時間は次のフェリーまでの時間を考慮しながらとなりますが、1時間程度で観光を終えることが出来るでしょう。
さて、それではなぜ巌流島と呼ぶのでしょうか。それこそが宮本武蔵と佐々木小次郎の戦いに関係が。巌流とは佐々木小次郎が「巌流」を名乗っていたことに由来するのです。
この島において、剣豪として有名な宮本武蔵と佐々木小次郎が決闘し、「木刀の武蔵」が物干し竿とまで言われた「長い刀の小次郎」を一撃で倒したとなっています。
具体的にどの付近で戦いが行われたかは分かっていませんが、現在遊歩道が完備されている付近が古くからある島の地形なので、歩いているどこかが決戦の場かも!?
そのようなことを思いながら、巌流島を散策してみましょう。
<基本情報>
住所:山口県下関市大字彦島字船島648番地
電話:083-231-1350(下関市観光政策課)
アクセス:門司港、下関港から連絡船
門司港から出発して巌流島観光を終えたら、下関港(唐戸桟橋)に向かいましょう。
歴史的見所を巡る旅で、次に目指すは「赤間神宮」です。国道9号線を歩くこと約600mで左側に見えます。住所は阿弥陀寺町となり、赤間神宮はもともと阿弥陀寺でした。開山の歴史は古く貞観元年(859年)となります。
この付近の海域こそ源平合戦で有名な壇ノ浦。文治元年(1185年)の壇ノ浦の戦いで、「波の下にも都がございます」という二位尼に抱かれた安徳天皇は数え8歳にして海に消えたのでした。これにより源平合戦は終わり、源氏の時代となります。
江戸時代までは、安徳天皇御影堂として仏式により祭祀が行われていましたが、明治の廃仏毀釈による神社となります。阿弥陀寺の頃の話として有名なのは、平家の滅亡を琵琶で奏でた「耳無し芳一」で、境内にはお堂も建立されています。悲しい琵琶の音色が聞こえてくるかも。
赤間神宮の門は水天門です。水天が使われるのは安徳天皇を龍神と考えることから。しかしながら作られたのは廃仏毀釈後ですから明治のこと。それでも門の形は全国的にも珍しいものなので、美しい門をじっくりと眺めてみて下さい。
<基本情報>
住所:山口県下関市阿弥陀寺町4−1
電話:083-231-4138
赤間神宮からさらに進んで「関門橋」に到着。一筆書きの旅で通過する場所ですのでせっかくなら観光を。ここでは橋の真下を歩くことが出来ますが、そこから見上げる橋は大迫力!
山口県と福岡県の間にある関門海峡は潮流の流れが速くなることで知られますが、その理由の一つが幅の狭さ。狭いところで700メートル程度。壇ノ浦の戦いは最初平家方が優勢でしたが潮流が変わり、源氏に有利となったと伝えられます。
<基本情報>
住所:山口県下関市みもすそ川町
関門橋のすぐ近くにあるのが「壇ノ浦古戦場跡」です。銅像を見ていると、奮闘むなしく海に消えていった平家の悲しさが伝わってくるようです。
<基本情報>
住所:山口県下関市みもすそ川町1番
壇ノ浦古戦場跡まで来ると道路を挟んだ反対側に、「関門トンネル人道」入り口を見つけることが出来ます。
専用エレベーターで下って行くと、今外国人に大人気の海底トンネル人道に到着。
それにしてもなぜ外国人に人気があるのでしょう。それは、海底を歩いて渡ることが出来るだけではなく、二つの県が繋がっていることがとても珍しいからなのです。
団体のツアーがやってくる程の人気ぶりですので、山口県と福岡県を結んだ780メートルの「海底トンネル」の雰囲気を存分に味わいながら、歩いてみて下さい。
海底の中央付近に来ると、県境が明確に分かるようになっています。ここはもはや写真の定番スポット!
それにしても昭和33年に開通したトンネルが海外にまで知られ、今では一大観光地となるとは。当時は想像もできなかったことでしょう。
<基本情報>
住所:山口県下関市みもすそ川町22
電話:083-222-3738
アクセス:JR下関駅からバス12分、御裳川バス停下車
巌流島から始まり、歴史的見所と関門トンネル人道まで一筆書きで巡るモデルコースはいかがでしたか。とても効率が良く、それでいながら下関を満喫できます。
巌流島は島であるため船の利用は必須となりますが、下関港(唐戸桟橋)からは歴史的見所が並び、そして関門トンネル人道までは徒歩でも近いので散策が楽しいのでは。
関門トンネルでは福岡県側に抜けて次の目的地に移動しても良いですし、再び戻って下関観光を続けるのも良し。もちろん、出発地の門司港まで戻りお土産品を探すということも。色々と選択肢があるので、自分なりの楽しみ方を満喫しましょう。
最後に、下記の関連MEMOには巌流島を特集した記事のリンクを掲載しています。ぜひ、こちらもご覧下さい。
2019年3月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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