写真:けいたろう
地図を見る今回紹介する梅宮大社は、京都市街地西部を流れ渡月橋が架かり、嵐山の景色の象徴となる桂川の東岸に鎮座する神社です。
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地図を見る神社の歴史は古く奈良時代にまで遡ります。梅宮大社は最初、今の桂川東部にではなく、京都府南部、綴喜郡井手町に建てられました。奈良時代に井手町を治めた有力な氏族であった、橘氏の母である県犬養三千代(アガタイヌカイミチヨ)を祀られるために創建されました。
その後、平安時代になり嵯峨天皇の皇后である、檀林(だんりん)皇后の手によって現在の場所に遷座したと伝えられています。
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地図を見る梅宮大社には境内をぐるりと囲むように立派な神苑があります。花々が咲き誇る美しい神苑の池に浮かぶ島にあるのが、「芦のまろ屋」とも呼ばれた茶席の「池中亭」。
百人一首の71番では、大納言の源経信(みなもとつねのぶ)によって神社周辺の風景を「夕されば門田の稲葉おとづれて 芦のまろやに秋風ぞ吹く」と詠まれています。池中亭は、古き良き歌の古里としての雰囲気を、今に伝える唯一のかや葺きの建物となっています。
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地図を見る梅宮大社の境内に足を踏み入る際に、まず目に付くのが楼門の上の酒樽の数々。梅宮大社に、ご祭神として祀られる山の神様である大山祇神(オオヤマズミノカミ)のもう一つの性格である、酒の神様としての一面に関連しています。
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地図を見る山の神である大山祇神には、木と花の女神である木花咲耶姫命(コノハナサクヤヒメノミコト)という娘がいて、同様に梅宮大社に祀られています。木花咲耶姫命は天孫降臨を行い天皇家の祖先となった瓊々杵尊(ニニギノミコト)の妻とされる女神。
木花咲耶姫命には一夜で懐妊し後に出産を終えたこと伝説があり、それにちなんで、子授け、安産のご利益があると言われています。また境内には「またげ石」と呼ばれる石があり、この石をまたぐと子宝に恵まれると言われています。
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地図を見る木花咲耶姫命が瓊々杵尊との間に、彦火々出見尊(ヒコホホデミノミコト)を無事に出産したことに大山祇神が喜び、米から酒を造って祝福。これが酒造の始まりとされています。
このように大山祇神は日本で初めてお酒を造った神様とされていて、全国の酒造会社から信仰をあつめ、楼門や境内には奉納された酒樽が並べられています。
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地図を見る木と花の女神である木花咲耶姫命をご祭神に祀る梅宮大社は、花の名所としても有名。境内をはじめ、すでに紹介した神苑には、さまざまな花が咲き誇ります。
梅宮大社の花々で特に見事なのが、社名にも使われている梅。梅宮大社が現在の場所に遷座された平安時代は、花見と言えば桜ではなく梅を見るのが一般的。多くの人々が花見を行ったことが想像されます。
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地図を見る京都を代表する梅の名所である梅宮大社ですが、桜の花も美しく咲き誇ります。ソメイヨシノや神苑の八重桜も美しく、1シーズンで桜の花を長く楽しめる名所となっています。
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地図を見るまた梅宮大社では春の梅や桜のほかに、花菖蒲、カキツバタ、ツツジ、紫陽花などさまざまな花が咲くことにくわえ、秋の紅葉も見事。神苑の池に紅葉が映りこみ、紅葉の穴場スポットにもなっています。
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地図を見るまた梅宮大社を語る上で欠かせない存在が猫。梅宮大社では猫が境内や神苑を自由に歩き回り、「猫神社」と呼ばれています。
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地図を見る梅宮大社では20年ほど前に保護した、野良猫が多くの子猫を出産。現在は14匹の猫が悠々と暮らしています。猫は犬と並んで安産に縁の深い動物なので、梅宮大社ご利益と相性もピッタリ。
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地図を見る京都の神社で暮らす猫は、全国の猫好きの憧れのスポットとなっていて、平日でも多くの猫好きが境内に集まり、思い思いに猫の撮影を行っています。
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地図を見る猫の神社として有名な梅宮大社。特に多くの猫が集まるのが社務所。みんな隙があれば、社務所内に入ろうとしていて、受付窓口周辺は猫の人気スポットとなっています。
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地図を見る実際に建物内に入ってしまった猫が、宮司の奥さんの手によって外に出される一幕も梅宮大社の日常の風景。
神社の方々と猫がふれ合う様子は、神社を訪れた人をほっこりとした気分にしてくれます。
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地図を見るまた社務所前の賽銭箱も猫に人気のお昼寝スポット。賽銭箱の上で猫がくつろぐ風景はまさに猫神社。テレビや雑誌、ネットなどで大きな話題となっています。
くれぐれも猫の生活を邪魔しないように撮影し、京都猫旅行の最高の1枚にチャレンジしましょう!
住所:京都府京都市右京区梅津フケノ川町30
電話番号:075-861-2730
アクセス:京都市バス「梅宮大社前」停留所下車 徒歩約3分
拝観時間:9:00〜17:00
2018年5月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2023/12/10更新)
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