渡し船に巨大水門「大阪のアイランド・大正区」を歩こう!

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モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者

大阪市大正区は、周囲を尻無川と木津川、大阪湾に囲まれ、隣の浪速区や港区とは巨大橋で繋がっている、まさにアイランドのようなところです。そのため、区民の足として、いまも7ケ所の渡船場があります。さらに大型船が行き来する尻無川と木津川には、高波が押し寄せたときに食い止める2つの巨大水門があります。渡し船と徒歩で、水辺のテーマパークのような大正区を散策してみませんか?

ノスタルジックな雰囲気の漂う「大正内港」

ノスタルジックな雰囲気の漂う「大正内港」

写真:モノホシ ダン

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大正区まち歩きのスタートは、大正内港からがおすすめです。「大正内港」は、大阪港にあるもうひとつの港です。1934年(昭和9年)の室戸台風での冠水による甚大な被害を受けた大正区は、第二次世界大戦後に復興計画の一部として、河川を拡張して内港を造り、その土砂で区内を盛り土するという区画整理事業を行いました。

大正内港は、1966年(昭和41年)から鉄鋼や雑貨を取り扱う国内貿易基地として機能を開始、いまでは年間取扱量約125万トンに達しています。写真は、北村南公園から見た、はしけ桟橋。

ノスタルジックな雰囲気の漂う「大正内港」

写真:モノホシ ダン

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「はしけ桟橋」は、内港に突き出た、約200メートルの桟橋。両側に中小型船がぎっしりと並んで停泊し、その静けさと相俟って、とてもノスタルジックな雰囲気を醸し出しています。なお、見学には手すりが無いので、海に落ちないように注意しましょう。

ノスタルジックな雰囲気の漂う「大正内港」

写真:モノホシ ダン

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はしけ桟橋の突端は、千歳橋、なみはや大橋、さらに港大橋と巨大な3本の橋を望むことのできる圧巻のビュースポット。ここは知られた夕陽の名所でもあります。

<北村南公園の基本情報>
住所:大阪市大正区北村3-2
電話番号:06-4394-9986(大正区役所)
アクセス:JR大正駅から、大阪シティバス鶴町4丁目行き 大正区役所前下車 徒歩約5分

大正内港のランドマーク「千歳橋」

大正内港のランドマーク「千歳橋」

写真:モノホシ ダン

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続いて、はしけ桟橋から見えていた、千歳橋に行ってみましょう。「千歳橋」は、尻無川河口に架かる、2003年(平成15年)に完成した、高さ28メートル、橋長365メートルの大型橋です。

ここには、大正区内にある7ケ所の「渡し」のひとつ“千歳渡船”が運航されていましたが、対岸まで渡りきるには、徒歩で約15分ほどかかるために、橋が完成した後も、通行者の便宜のために存続されることになりました。

大正内港のランドマーク「千歳橋」

写真:モノホシ ダン

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千歳橋は、アーチ橋とトラス橋が融合した「ブレースドリブアーチ橋」で、鮮やかな青色に塗られていて、大正内港の新たなランドマークになっています。

大正内港のランドマーク「千歳橋」

写真:モノホシ ダン

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橋上からの眺めはまさに絶景で、大正内港の、はしけ桟橋の全景のほかに、あべのハルカスなど、大阪市内に林立するビル群をも望むことができます。存分に眺望を楽しみましょう。

<千歳橋の基本情報>
住所:大阪市大正区北恩加島2丁目地先
電話番号:06-6615-6818(大阪市 建設局道路部橋梁課)
アクセス:JR大正駅から、大阪シティバス鶴町4丁目行き 大正区役所前下車 徒歩約15分

いまも区民の足「渡し船」の風情を楽しもう

いまも区民の足「渡し船」の風情を楽しもう

写真:モノホシ ダン

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千歳橋からの眺望を楽しんだら、千歳渡船場から渡し船に乗ってみましょう、渡し船は、7時から19時まで、約20分間隔で運航されています。渡し船の時刻表につきましては、関連MEMOをご覧下さい。なお、渡し船の乗船料は無料です。

いまも区民の足「渡し船」の風情を楽しもう

写真:モノホシ ダン

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渡し船の乗船時間は、アッと言う間の約1分ほどです。立派な千歳橋が完成したあとも、渡し船が存続している理由がよく分かりますね。船上からは、なみはや大橋や港大橋の眺めを楽しめます。

いまも区民の足「渡し船」の風情を楽しもう

写真:モノホシ ダン

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北恩加島側の千歳渡船場を出航した渡し船は、対岸の鶴町側に着くと、乗船客を降ろして、とんぼ返りで北恩加島側に戻ります。鶴町側で、しばし、千歳橋と遠ざかる渡し船の風情を楽しみましょう。渡し船と比べて、橋の巨大さが実感できます。

<千歳渡船場の基本情報>
住所:大阪市大正区北恩加島2丁目5-25
電話番号:06-6551-6494
アクセス:JR大正駅から、大阪シティバス鶴町4丁目行き 大正区役所前下車 徒歩約15分

大阪三大水門のひとつ「尻無川水門」

大阪三大水門のひとつ「尻無川水門」

写真:モノホシ ダン

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千歳橋の橋上と船上からの眺めを満喫したら、尻無川沿いに北上して、尻無川水門を間近に見ることのできる「甚兵衛乗船場」に向かいましょう。こちらは、6時から21時まで、約15分間隔で運航されています。

大阪三大水門のひとつ「尻無川水門」

写真:モノホシ ダン

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甚兵衛乗船場から望むことのできる淀川水系の「尻無川水門」は、幅約66メートル、高さ約26メートル、重量約530トンもあり、日本では大阪だけにしかない巨大アーチ型の防潮水門。1970年(昭和45年)11月に完成しました。大阪では、同規模の安治川水門、木津川水門とあわせて“三大水門”と呼ばれています。

大阪三大水門のひとつ「尻無川水門」

写真:モノホシ ダン

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尻無川水門は、扉体の本体を閉めるのに約30分ほどかかります。1ケ月に1回(梅雨や台風期には2回)、扉体を閉める開閉試運転を実施しています。アーチ型の扉体がゆっくりと、川にフタするように閉じる様子は迫力満点。2018年の試運転の日程につきましては、関連MEMOをご覧下さい。

<甚兵衛渡船場の基本情報>
住所:大阪市大正区泉尾7丁目13
電話番号:06-6551-6085
アクセス:JR大正駅から、大阪シティバス鶴町4丁目行き あるいは大正区役所前行きで 泉尾4丁目下車 徒歩約5分

尻無川水門と双璧をなす「木津川水門」

尻無川水門と双璧をなす「木津川水門」

写真:モノホシ ダン

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尻無川水門と双璧をなす、もうひとつの巨大水門が、木津川水門です。木津川水門の見学には、「落合上渡船場」の千島側のりばが便利です。ここでも渡し船を描いた可愛らしいイラストが出迎えてくれます。

尻無川水門と双璧をなす「木津川水門」

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大阪市の、渡し船に使用されているのは、約5トンクラスの小型船です。写真は、落合上渡船場で活躍する、北斗(前)と天神丸(後)。運航時刻は、6時から21時までの、約15分間隔です。

尻無川水門と双璧をなす「木津川水門」

写真:モノホシ ダン

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「木津川水門」は、造船所などが立ち並ぶ、木津川にある尻無川水門と同じタイプの、アーチ型の巨大水門です。その威容を誇る、独特の景観から“工場萌え”の方に、人気の撮影スポットでもあります。

この水門が、完成したのは1970年(昭和45年)の11月。台風などで押し寄せる大阪湾からの高潮をせき止める重要な役割を担っています。こちらも、1ケ月に1回(梅雨や台風期には2回)、扉体を閉める開閉試運転を実施しています。2018年の試運転の日程につきましては、関連MEMOをご覧下さい。

<落合上渡船場の基本情報>
住所:大阪市大正区千島1丁目29-41
電話番号:06-6551-6086
アクセス:JR大正駅から 大阪シティバス鶴町4丁目行きで 「千島公園前」下車 徒歩約5分 または大阪シティバス鶴町4丁目行きで 「大正区役所前」下車 徒歩約15分

まるで“水辺のテーマーパーク”大正区を楽しもう

いかがでしたか。大正区では、渡し船と巨大水門めぐりのほかにも、“リトル沖縄”めぐりも人気です。大正区の人口約6万4000人(2017年現在)のうち、約4分の1が、沖縄にかかわりがあるといわれています。大正区は、明治時代に大阪紡績会社が創業して発展し、第一次世界大戦後の不況下で、沖縄から職を求める移住者たちがやってきて工業地帯などで働き始めたからです。

そのため、沖縄料理店や沖縄食材の専門店も数多くあります。大阪に居ながら、沖縄の雰囲気を感じることのできる町で、ソウルフードと組み合わせた、渡し船と巨大水門めぐりの旅を楽しんでみるのもおすすめですよ。

2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2016/11/05−2018/03/27 訪問

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