山々に抱かれて温泉堪能!大分県の名峰「九重山」の中枢へ迫る

山々に抱かれて温泉堪能!大分県の名峰「九重山」の中枢へ迫る

更新日:2018/04/17 16:35

小野 和伸のプロフィール写真 小野 和伸 おおいた温泉ライター、別府八湯温泉道名人
大分県竹田市に位置する九重山の坊がつる湿原は、多くの登山者が行き交う九重山の主要な交差点です。野営地もあり、温かいシーズンになるとカラフルなテントの花が咲き乱れます。付近には山荘もあり、九州で最も標高の高い温泉が湧いています。美しい湿原、雄大な山々に抱かれて浸かる温泉は、最高の贅沢です。
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活きている火山「九重山」

活きている火山「九重山」

写真:小野 和伸

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阿蘇くじゅう国立公園内に位置する九重山(くじゅうさん)は、九州本土最高峰の山頂を有しており、標高1,700mを越える山々が連なっている為、「九重連山」「九州の屋根」とも呼ばれています。なだらかで美しい山容は、多くの登山者を魅了し、毎年多くの登山者が訪れます。日本百名山にも数えられている大分県の誇る名峰です。

活きている火山「九重山」

写真:小野 和伸

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九州本土最高峰の「中岳」、九重山の主峰「久住山」、美しいネーミングの「星生山」、山頂が3つに分かれている「三俣山」、ミヤマキリシマの群生地「平治岳」と「大船山」、今もなお噴煙を上げる「硫黄山」、青空が落ちてきたかの様な美しい火山湖「御池」など、九重山の中には多くの個性的な山や癒しスポットがあり、1日で網羅できるほど九重山は小さくありません。

よって、九重山をより深く探求したい方は、山で夜を明かすことになりますが、九重山で唯一野営地がある場所、宿泊可能な山小屋がある場所が「坊がつる湿原」です。

九重山の中枢「坊がつる湿原」

九重山の中枢「坊がつる湿原」

写真:小野 和伸

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坊がつる湿原は、山々に囲まれた盆地状の湿原で、標高は1,230〜1,270mに位置しています。坊がつる湿原の面積は約53haもあり、登山口がある長者原付近のタデ原湿原と共に、ラムサール条約の登録地に指定されています。ラムサール条約とは、多種多様な生物・植物が生息する湿地を国際的に保護する為の条約です。

湿原は低層湿原、中間湿原、高層湿原に分類されますが、山岳地に形成された中間湿原としては国内最大級の面積を有しており、坊がつる湿原には希少な植物も多く生息しています。

九重山の中枢「坊がつる湿原」

写真:小野 和伸

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坊がつる湿原では、毎年3月末に野焼きを行います。野焼きは、良好な草原・湿原環境の保全という視点で、欠かすことができない重要な活動です。枯れた草原を焼くことにより新たな芽吹きを促し、湿地の樹林化を防ぐ効果もあります。野焼き直後の坊がつるは一面真っ黒になりますが、草花が生い茂る夏とは違い、その広大な湿地の形状を隅々まで把握することができる為、他の季節とは異なった楽しみがあります。

九重山の中枢「坊がつる湿原」

写真:小野 和伸

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春は枯葉色から野焼きで黒に、夏は瑞々しい緑、秋は黄金色、冬は白、訪れる度に様々な表情を見せてくれる坊がつる湿原。同じ場所でも季節や天気が違えば、表情は全く異なってきます。それが自然遊びのもどかしいところであり、愛らしいところでもあります。

1973年には、九重山の四季を歌った「坊がつる賛歌」が発売されており、古くから多くの登山者に親しまれてきた様子が伺えます。

坊がつる湿原までの登山道

坊がつる湿原までの登山道

写真:小野 和伸

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九重山は、登山口も多数存在していますので、目的地に合わせて登山口を選択します。中岳や久住山を目指す方は、牧ノ戸峠から入山する方が良いですが、坊がつる湿原を目指す方は長者原、又は吉部登山口を選択すると良いでしょう。

長者原の登山口より坊がつる湿原を目指す登山道は2つあります。それぞれ「スガモリ越」「雨ヶ池越」という2つの要所を通過しますが、「雨ヶ池越」の方が早く坊がつるまで辿り着けます。短時間コースを往復でも構いませんが、美しい九重山を満喫したい場合は、登りを「スガモリ越」、下山で「雨ヶ池越」とルートを使い分けても良いでしょう。

スガモリ越には避難小屋があり、小休止する拠点として昔から親しまれてきました。また、スガモリ越から九重山の中央に鎮座している「三俣山」に登ることができます。長者原から登った場合、道中は立ち入り禁止の「硫黄山」の正面を横切ることになります。今もなお活きている火山を目の前で眺めることができ、その息吹を直に感じることができる、大変面白い登山道です。

坊がつる湿原までの登山道

写真:小野 和伸

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雨ヶ池越は、登山道に木道が敷かれており、雨期になると木道の下部には水が溜まります。湿地なので高山植物なども豊富です。背の高い木々に覆われた登山道を進む中で、急に現れる癒しスポットに心も和むでしょう。勾配も緩く、ガレ場(大小様々な石や岩が、ゴロゴロ散乱している斜面)もない為、初心者でも歩きやすい登山道です。

坊がつる湿原までの登山道

写真:小野 和伸

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吉部登山口から登ることもできます。急勾配が続く健脚者向けのコースですが、最も短時間で坊がつるまで登ることができます。道中には「暮雨の滝」があり、登山者の癒しスポットとなっており、冬は滝が凍結する「氷瀑」を眺めることができます。急勾配ではありますが、木々の中を沢の流れを感じながら歩くことができる面白いコースです。

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登山中に温泉を堪能!?

登山中に温泉を堪能!?

写真:小野 和伸

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九重山登山で拠点となる山小屋「法華院温泉山荘」は、標高1,303mに建てられた九州で最も標高が高い温泉として知られており、宿泊も可能です。付近の坊がつる湿原には野営場がある為、テントで夜を明かす登山者も温泉を目当てに山荘を訪れます。外来入浴者の利用料金は1人500円となっており、入浴を行う場合は受付にてその旨をスタッフに伝え、料金を支払います。その後は案内に従い浴室へ向かいます。

登山中に温泉を堪能!?

写真:小野 和伸

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まずは十分に掛け湯を行い、登山時の汚れや汗を流します。入浴すると全身の疲労が温泉に溶け出す様な湯の刺激が身体を襲い、あまりの心地良さに思わず笑いが込み上げます。ここまで登った者しか味わうことができない快感です。温泉は透明ですが、白い湯の花が舞っています。鼻をくすぐる温泉の香りも、入浴者を極楽へ導きます。

正面には大きな窓があり、雄大な大船山を眺めながら入浴できます。泉質は「ナトリウム・マグネシウム・カルシウム−硫酸塩泉」です。100mgで美肌効果があると言われているメタケイ酸は、なんと226mgも含まれています。硫酸塩泉とメタケイ酸による美肌効果により、湯上り後は自分の肌のスベスベ具合に感動することでしょう。

登山中に温泉を堪能!?

写真:小野 和伸

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山に登って雄大な自然に抱かれて温泉に浸かる贅沢は、なかなか体験することはできません。登山を行わなければ入浴することができない為、温泉通を自負する方でも未入浴者が多いレアな温泉でもあります。

雄大な自然の中にいると、心が軽くなり日常の喧騒も吹き飛ぶことでしょう。週末や連休は、是非坊がつるまで足をお運び下さい。美しい自然と温泉が、皆様をお待ちしています。

法華院温泉山荘の基本情報

住所:大分県竹田市久住町大字有氏1778番地
電話番号:090-4980-2810
アクセス:大分自動車道九重ICより長者原まで自動車で約45分
長者原・九重登山口から法華院温泉山荘まで徒歩約2時間(雨ヶ池越経由)

※2018年4月の情報です。詳細は関連MEMOに記載の公式HPよりご確認下さい。
※坊がつる湿原や法華院温泉山荘までの道のりは、本格的な登山道となります。装備、服装、天候に十分注意の上、入山して下さい。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/04/07 訪問

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