写真:島塚 渓
地図を見る萩焼の歴史はいまから約400年前まで遡ることができます。そのころ活躍していた織田信長や豊臣秀吉の影響により、日本では茶道が大きなムーブメントとなっていました。この時代に重宝され始めたのが、朝鮮で焼かれていた“高麗茶碗(こうらいぢゃわん)”。
秀吉が晩年に起こした戦争、文禄・慶長の役(朝鮮出兵)の際には、多くの朝鮮人の陶工が日本に連れてこられたのです。萩焼の創始者となった李勺光・李敬(りしゃっこう・りけい)の兄弟も、もともとは朝鮮の出身。関ヶ原の戦いで敗れた主君、毛利輝元に従って萩に移ったのち、城下で御用窯を築いたのが、その始まりとされています。
写真:島塚 渓
地図を見る歴史的な経緯から茶道具(茶碗や香合などの茶道の道具)を中心に焼いてきた萩焼ですが、現代ではマグカップやお皿などの日用品もたくさん揃っています。個人作家さんたちの活動も盛んで、伝統を尊重しながら、普段の生活に利用できるような焼き物もいっぱいありますよ!
写真:島塚 渓
地図を見る「萩焼まつり」が開催されるのは、ゴールデンウイーク期間中の5月1日〜5月5日の5日間。例年、約50の窯元や販売店が出店し、大即売会を行うイベントです。販売価格が通常より安く、品揃えも豊富のため、お気に入りの一品を求めて、たくさんのお客さんが足を運んでいるんです。実際に手に取って触り心地を確かめてから買えるものがほとんどなので、お店の人に相談しながら、じっくり選ぶのもいいかもしれませんよ。
写真:島塚 渓
地図を見るこのイベントには多数の人が来場するため、あらかじめ交通手段や駐車場を確認しておくのがベスト。期間中には近隣の小学校が臨時駐車場として開放されたり、無料シャトルバスが運行されたりするので、下記公式サイトなどで一度チェックをしてみてください。
また、会場では萩市の特産品の販売やろくろを使って萩焼が作れる「ろくろ体験コーナー」も設置されています。様々な楽しみかたができるのも、この萩焼祭りの魅力なんですよ。
写真:島塚 渓
地図を見るそして、全国の陶器市などではなかなか見られないのが「テーブルコーディネート展」。萩焼の器を使ったテーブルコーディネートを、実際に体感できるのがポイント。オシャレな食卓を演出するヒントがたくさんあるので、ぜひ参考にしてみてください!
写真:島塚 渓
地図を見る古くから茶人に親しまれている萩焼の特色は、「貫入(かんにゅう)」と「七化け」にあります。貫入とは器の表面にできる細かな割れ目のこと。器にかけるガラス質のうわぐすり(釉薬)が、焼くことで縮みヒビが入る現象をこのように呼んでいます。萩焼ではこれを不良品とはせず、むしろ焼き物を引き立たせる美しい文様として鑑賞する伝統があるんです。
写真:島塚 渓
地図を見るそして、もう1つの萩焼の特徴が「七化け(もしくは“萩の七化け”)」。長年使い込むと貫入のなかにお茶や酒が浸透し、表面の色が変化することを指しています。使い込むほどに肌の色合いが変わっていくので、器を使う楽しみも倍増!日々の生活をチョッピリ楽しくさせてくれる素敵な焼き物となっていますよ。
開催場所:萩市民体育館
住所:山口県萩市大字椿3395-1
開催時期:5月1日〜5月5日(9時00分〜17時30分)
アクセス:小郡萩道路絵堂ICから車で約20分
「市民体育館入口」バス停から徒歩で1分
2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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(2024/3/19更新)
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