出雲大社、一から四まで全ての鳥居をくぐり縁結びのご利益アップ!

出雲大社、一から四まで全ての鳥居をくぐり縁結びのご利益アップ!

更新日:2018/04/19 10:18

大竹 進のプロフィール写真 大竹 進 元旅行会社勤務、元旅行専門学校講師
神話の国・出雲の中心となる出雲大社、正式には「いづもおおやしろ」と言いますが、旧暦の十月、全国から八百万(やおよろず)の神々が出雲に集い、縁結びの神議(かむはか)りが行われる事から、この地方では神在月(かみありづき)と言います。
出雲大社には一の鳥居から四の鳥居まで、四つの鳥居がありますが、実は全て違う素材で造られています。今回はそれぞれの鳥居の特徴などを見比べながら御本殿に参拝してみましょう。

一の鳥居、宇迦(うが)橋の大鳥居

一の鳥居、宇迦(うが)橋の大鳥居

写真:大竹 進

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先ずは一の鳥居である宇迦橋の大鳥居です。
大正3年(1914)に新たな参道として整備された神門(しんもん)通りを彩るため、また大正天皇の即位をお祝いして1915年に建てられました。鉄筋コンクリート製で、高さは出雲大社御本殿の24mを超えない様に23mに抑えられていますが、建立当時は日本一の高さを誇っていて、中央の額だけでも6畳の大きさがあります。宇迦橋の下には堀川が流れ、ここから100m程の所に一畑電車・出雲大社前駅があります。

一の鳥居、宇迦(うが)橋の大鳥居

写真:大竹 進

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一の鳥居から真っ直ぐ伸びるのが、松並木が綺麗な神門通りです。2013年の出雲大社大遷宮(本殿遷座祭)に合わせ、参詣者が歩き易い様に車道を狭めると共に、従来のアスファルト舗装から大判の石材を参道らしく縦向きに敷き詰め、電柱を無くし、参道の景観を一変させました。前方遠くに見えるのが二の鳥居です。

一の鳥居、宇迦(うが)橋の大鳥居

写真:大竹 進

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二の鳥居付近から眺めた風景です。約500mある神門通りの向こうに一の鳥居である宇迦橋の大鳥居が堂々と建っています。

二の鳥居、勢溜(せいだまり)の大鳥居

二の鳥居、勢溜(せいだまり)の大鳥居

写真:大竹 進

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二の鳥居は勢溜の大鳥居です。
出雲大社境内の一番南、正門にあたる所にある広場を勢溜と言いますが、これは江戸時代この広場に芝居小屋が設けられ、人の勢いが溜まる所という事で勢溜と呼ばれる様になりました。木製の大きな鳥居で、ここから左手には八百万の神々が 稲佐浜から出雲大社へとお通りになられる神迎(かみむかえ)の道が続いています。

二の鳥居、勢溜(せいだまり)の大鳥居

写真:大竹 進

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勢溜の大鳥居から参道を進むと、神社では珍しい下り参道が続きます。

二の鳥居、勢溜(せいだまり)の大鳥居

写真:大竹 進

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下り参道の途中に「祓社(はらいのやしろ)」というこじんまりした社があります。参拝の最初にまずここにお参りして心身を清めましょう。

三の鳥居、松の参道の鳥居(中の鳥居)

三の鳥居、松の参道の鳥居(中の鳥居)

写真:大竹 進

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出雲大社の三の鳥居は鉄製で、松の参道の鳥居または中の鳥居と呼ばれています。
下りの参道を過ぎ、素鵞(そが)川を渡ると松の参道になります。
松の参道は三つに分かれており、真ん中の道は昔、皇族や貴族、勅使だけが通る事が出来る道でしたが、今は松の木の根を保護するために、参道の両サイドの道を通る様になっています。

三の鳥居、松の参道の鳥居(中の鳥居)

写真:大竹 進

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参道の左手には大国主大神(オオクニヌシノオオカミ)が、皮をむかれて裸になって泣いて困っていたうさぎを助けた伝説「因幡の白兎」をモチーフとした「御慈愛の御神像」があります。

三の鳥居、松の参道の鳥居(中の鳥居)

写真:大竹 進

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参道の右手には、大国主大神の前に海の向こうから光がやって来て、「幸魂奇魂(さきみたま くしみたま)」という「魂」が現れ、その「魂」を頂く時の場面を表現した「ムスビの御神像」があります。

四の鳥居、銅の鳥居

四の鳥居、銅の鳥居

写真:大竹 進

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最後の四の鳥居、銅の鳥居です。
この鳥居は長州藩の二代藩主毛利綱広が寄進したもので、ここから荒垣に囲まれた一段と重要な聖域となります。

四の鳥居、銅の鳥居

写真:大竹 進

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銅の鳥居をくぐるといよいよ拝殿。参拝に当たって、普通の神社では二礼二拍手一礼が一般的ですが、出雲大社は二礼四拍手一礼です。願い事が叶う様、神様にしっかりお願いしておきましょう。

四の鳥居、銅の鳥居

写真:大竹 進

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拝殿には重さ1トンものしめ縄が下がっていますが、その下にいる人々と比べるとその大きさが判りますね。

御本殿

御本殿

写真:大竹 進

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御本殿前の八足門(やつあしもん)、この門が一番御本殿に近い所で、一般の人はここから先には入れませんから、ここでご参拝しておきましょう。門の前には平成12年に発掘された3本の大木を束ねた巨大柱の位置や大きさが赤い丸で示されています。3本束ねると直径3mにもなり、これが9ヵ所あったと推定されていますから、古代にはどれほど壮大な社殿があったのか想像が膨らみます。この巨大柱の実物や復元模型は出雲大社の東隣にある、古代出雲歴史博物館に展示されています。

御本殿

写真:大竹 進

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大国主大神を祀る出雲大社御本殿。
高さは24mあり神社の社殿としては最大のものですが、古代にはこの2倍の48mもの高さの社殿が建てられていたと伝えられています。

御本殿

写真:大竹 進

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背後から見た御本殿です。御本殿は瑞垣(みずがき)で囲まれていて一回り出来ます。現在の建物は江戸時代中期の建築で、近年行われた平成の大遷宮で建物の修繕と屋根の葺き替えが行われ、麗しく清新な姿に蘇りました。

ご紹介した様に出雲大社にある四つの鳥居は「鉄筋コンクリート製」「木製」「鉄製」「銅製」とそれぞれ全部違った素材で出来ています。この様な様々な種類の鳥居がある神社は全国でも殆ど見掛けません。
一の鳥居である宇迦橋の大鳥居は一畑電車・出雲大社前駅から神門通りを100m程行った所にありますが、ここから順に四の鳥居まで全てくぐって参拝すれば、ご利益も更に大きくなるかも知れませんね。

「縁結び」とは単に男女の仲を結ぶだけではなく、生きる事の全てが「縁結び」と言われています。ご縁の力が集まる日本有数のパワースポット出雲大社へ、あなたも全ての鳥居をくぐってご参拝してみませんか。

出雲大社の基本情報

住所:島根県出雲市大社町杵築東195
電話番号:0853-53-3100
アクセス:一畑電車・出雲大社前駅より徒歩4分、JR出雲市駅より一畑バスで23分、正門前下車
     
2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/03/27 訪問

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