鹿児島のツウな穴場。不思議な回廊の古書店「古書リゼット」

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鹿児島のツウな穴場。不思議な回廊の古書店「古書リゼット」

鹿児島のツウな穴場。不思議な回廊の古書店「古書リゼット」

更新日:2018/04/29 16:42

潮 佳澄のプロフィール写真 潮 佳澄 司書

古書店は街に息づき、土地ごとに特徴のあるお店があるものです。鹿児島市のカルチャーが集まる名山町に建つ一風変わったビル「レトロフトチトセ」。回廊の古書店「古書リゼット」は、そんな不思議なビルの中でひっそりと営まれています。知らない町であなたを待つ本の回廊を訪れてみませんか?

「レトロフトチトセ」という名前の不思議なレトロビル

「レトロフトチトセ」という名前の不思議なレトロビル

写真:潮 佳澄

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鹿児島中央駅から路面電車で2駅の「朝日通」。名山町は西郷隆盛像や城山公園など、観光客が集まるスポットの多いエリアであると同時に「歴史資料センター 黎明館」や「かごしま近代文学館・メルヘン館」といった文化施設が集まるエリアでもあります。

「朝日通」で下車して3分ほど、ふいに目に飛び込んでくる「レトロフトチトセ」ののれん。古びたビルにのれんという組み合わせからして異彩を放っていますが、変わっているのは見た目だけではありません。

ビルには合計5つの出入り口があり、上階に上がる入口以外は1階中央のリゼット広場につながっています。不定期にイベントが開催される広場を中心に巡る本の回廊が「古書リゼット」です。

あれ?いい匂い!扉を開けた先につづく本の回廊とご当地カフェ

あれ?いい匂い!扉を開けた先につづく本の回廊とご当地カフェ

写真:潮 佳澄

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のれんのある入り口から入ってすぐに飛び込んでくるのはオレンジ色のあたたかい光と背の高い書棚です。パッと見てお店の人がどこにいるかわからず、入ってよかったのかな?と心配になりますが、廊下のように続く先には小さく「古書 リゼット」の看板が見え、古書店のはずなのにどこからともなくコーヒーやパンのいい香りが漂ってきます。

あれ?いい匂い!扉を開けた先につづく本の回廊とご当地カフェ

写真:潮 佳澄

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コーヒーやパンの香りはなんと書棚の間から!実は本の回廊を中心に壁ではなく書棚で仕切られた先に3軒のお店があり、自由に行き来できるようになっています。

大通り側に面した農園直営のレストラン「農園食堂 森のかぞく」、のれんの入口から細い通路を挟んで逆側には直火焙煎の珈琲店「KISSACO ミツタ」、大隅半島にある福祉農場「花の木ファーム」の自家養豚で作られたホットドックが食べられる「HANANOKI FARM LAB」。どのお店でも鹿児島でしか味わえない土地の味とゆったりとした時間を楽しむことができます。

そして、書棚の奥へと進んでいくと、本棚の中へすっぽりとはまり込んだように「古書リゼット」の店主、安井さんが座っています。どんな本を並べるかを店主が決める古書店の魅力はまさに“店主の個性”。本についてはもちろん、鹿児島の作家さんや文壇スポットなど、思わぬお話を聞かせてもらえることも。

古書との出会いは一期一会

古書との出会いは一期一会

写真:潮 佳澄

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絵本、児童書や学術書、趣味書、鹿児島の郷土誌まで店内には幅広いジャンルの本が並びます。気まぐれに並んでいるようですが1冊気になったらあれもこれも、とワクワクが広がっていくような並びになっているのが不思議。鹿児島ゆかりの本が並ぶ郷土誌の周りには貴重な古書もありつつ、手にとりやすい文庫本も並んでいます。

「古書リゼット」の回廊は「ブックパサージュ」という名前も持っています。“パサージュ”は、主に19世紀のパリで建築されたアーケード式の商店街。ビリジアンブルーの小箱が並んだような本棚はそれぞれが小さな商店のようにテーマの基に集まっています。

本棚をぼんやりと見て本を選ぶことを図書館用語では「ブラウジング」と言い、テーマ(主題)ごとに並んだ書棚と向かい合うと本の連なりが思わぬアイデアを引き出してくれることがあります。自分だけに問いかけてくる1冊に出会えるかもしれません。

古書との出会いは一期一会

写真:潮 佳澄

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古書店の醍醐味は見つけたと思ったら手にとらないと新刊を販売する書店やネットでは手に入らない、ということがよくあることです。自分にハマる1冊を見つけたら迷わず買って帰るのがおすすめです。

そして、同じく訪れた土地でなければ出会えないのが若いクリエイターの作品。1階には飲食店だけではなく「古書リゼット」のレジ前には、他では買えないかわいい雑貨類や着物と和雑貨のお店「tawaraya」などお気に入りの一品を見つけることもできます。2階にはギャラリー「レトロフト」があり、個性的なカルチャーがぎゅっと詰まった空間となっています。

かごんま(鹿児島)でおもしろい出会いが待っている古書店

かごんま(鹿児島)でおもしろい出会いが待っている古書店

写真:潮 佳澄

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古書店の中心、「リゼット広場」では不定期に読書会などのイベントが開催されています。「古書リゼット」ではカルチャーを発信する場という雰囲気もあるので、旅先でふらりと足を踏み入れてみると思わぬ出会いがあるという魅力があります。一度訪ねたらまた新しい出会いを求めて立ち寄りたくなる「古書リゼット」で街を歩くだけでは気づけない“かごんま”(鹿児島)にふれてみてはいかが?

古書リゼットの基本情報

住所:鹿児島県鹿児島市谷山中央 7-45-17 レトロフト千歳ビル1F
営業時間:11:00〜19:00
定休日:月曜(「レトロフト」定休日)

2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/03/18 訪問

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