写真:肥後 球磨門
地図を見る宮崎市の南東部に位置し、海岸から100メートルほどの沖に浮かんでいるのが青島(あおしま)で、周囲1.5q、面積約4.4ha、標高約6mの島は日南海岸国定公園の表玄関となっています。
今から二百数十年前まで、島は神聖な場所として一般人は入島できませんでした。そのため島内の自然がよく保たれ、亜熱帯植物27種を含む約200種5,000本を超える植物が生育しています。
写真:肥後 球磨門
地図を見る現在は「弥生橋」を渡って簡単に行き来できる青島は、連日たくさんの観光客でにぎわっています。観光客のほとんどが青島神社を参拝しただけで島を後にするのですが、それはとてももったいない話です。青島は徒歩で一周することができるので、海岸線をたどりながら散策することをおススメします。
ひと気の無い島の裏側では、太平洋を水平線まで見渡すことができ、そこでは観光地の喧騒が潮騒に変わります。観光スポットにいることを忘れてしまう、おススメの場所です。
写真:肥後 球磨門
地図を見る島の西側の遊歩道に生い茂るビロウ樹が作る木陰と波の音、さらに気持ちのよい潮風が南国ムードを盛り上げてくれます。
青島滞在の時間を長くして、青島の魅力を思い切り楽しんではいかがでしょうか。
写真:肥後 球磨門
地図を見る珍しい景観には本当に自然に出来たものなのかと驚かされますが、鬼が用いる大きな洗濯板のようだということで「鬼の洗濯板」と呼ばれています。
洗濯機が普及していない時代に使われていた「洗濯板」。今の若い人にはなじみの無い道具だと思いますが、表面が規則正しい凸凹になった板で、衣類をゴシゴシ洗っていました。その洗濯板と同じように海岸の岩が凸凹を成しているのが、天然記念物「鬼の洗濯板」なのです。
写真:肥後 球磨門
地図を見る鬼の洗濯板は、砂岩と泥岩という固さの違う岩の層が規則的に幾層にも重り、それが斜めに隆起し、そして長い年月をかけて太平洋の波で浸食し、このような姿が現れました。
干潮時には広い範囲にわたって露出して、「弥生橋」を使わなくても洗濯板の上を歩いて青島にわたることができるので、干潮時間をあらかじめ調べて訪問するのがおススメ。岩の間の潮溜まりに小魚やカニなどを見つけるのも楽しいです。ただし、足元が滑りやすいので注意しましょう。
大自然の作った芸術作品を直接歩いて、自然のパワーを感じてはいかがでしょうか。
※「鬼の洗濯岩」と呼ぶ場合もありますが、宮崎県では2007年9月、観光PR用には「鬼の洗濯板」で統一するとの見解を発表しました。
写真:肥後 球磨門
地図を見る青島観光はできれば一泊して、早朝の人のまばらな海岸線を散策することをおススメします。波の音と潮風が日頃の疲れを癒してくれるはずです。
写真:肥後 球磨門
地図を見る早起きは三文の徳。青島から昇る朝日を拝むことができます。宮崎を代表するフェニックスの葉陰と朝日のコラボレーションは言葉にできない光景です。
季節にもよりますが、青島神社の赤い鳥居の真上に上る朝日を見ることができたらラッキー!南国宮崎の素晴らしい旅の思い出になるのではないでしょうか。
<青島の基本情報>
アクセス:JR日南線青島駅東口から弥生橋まで徒歩10分 バス利用は宮交シティから青島・日南行きで「青島」下車徒歩5分
写真:肥後 球磨門
地図を見る青島は、江戸時代の中頃まで島全域が霊域とされ、神職と島奉行以外は入島を禁止されていた島です。島自体が信仰の対象とされ「青島神社」が建立されました。青島神社が創建された年代は定かではありませんが、祀られているのが日向神話に出てくる古代ラブロマンスの主人公・山幸彦と豊玉姫です。
ご利益はもちろん縁結び。ご夫婦やカップルに限らず、仲間同士や一人でもぜひ訪れて、カップルは末長い幸せを、シングルは良縁を祈願しましょう。大きな幸せが舞い込むこと間違いないでしょう。
<青島神社の基本情報>
住所:宮崎県宮崎市青島2丁目13番1号
電話番号:0985-65-1262
アクセス:JR日南線青島駅東口から徒歩およそ12分 バス利用は宮交シティから青島・日南行きで「青島」下車徒歩8分
写真:肥後 球磨門
地図を見る沢山の観光客が訪れる青島。青島神社を参拝したあと、ぜひ立ち寄ってもらいたいのが宮交ボタニックガーデン青島(県立青島亜熱帯植物園)です。
門からすぐの所にあるアコウの大木のトンネルを抜けると目に飛び込んでくるのが、色鮮やかな花で彩られたロータリー花壇。ここには一年を通して季節の花が咲き誇り、訪れる人を出迎えてくれます。
写真:肥後 球磨門
地図を見る植物園には巨大な温室があり、およそ1600本もの植物が植えられていて圧巻です。そして花木がのびのび育つことができるように天井の高さは14m近くあり、階段を使って上部から熱帯植物を見下ろすことができます。
写真:肥後 球磨門
地図を見る県立青島亜熱帯植物園はシンガポール植物園と姉妹植物園の関係にあることから温室の一角にはマーライオンが設置されています。季節によっては室内に入るとカメラのレンズが曇ってしまうほどの温室。まるでシンガポールにいるような錯覚になるおススメの施設です。
<宮交ボタニックガーデン青島の基本情報>
住所:宮崎県宮崎市青島2丁目12-1
電話番号:0985-65-1042
アクセス:JR日南線青島駅東口から徒歩およそ5分 バス利用は宮交シティから青島・日南行きで「青島」下車数分
※県立亜熱帯植物園は、ネーミングライツ制度により2021年3月末まで「宮交ボタニックガーデン青島」の愛称になっています。
戦後の昭和時代の一時期、青島は新婚旅行のメッカといわれ人気がありました。これも青島神社の古代神話のラブロマンスの影響だったのでしょうか?
時は過ぎ新婚旅行は海外があたりまえになっていますが、亜熱帯植物が生い茂り、奇岩に囲まれて青い海に浮かぶ青島は南国情緒が豊かです。
新婚旅行ブームを知らない若い世代も知っている世代も、南国宮崎青島へ出かけてみませんか。
2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。
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