北海道「うらかわ優駿ビレッジAERU」に泊ってJRA日高育成牧場を見学!

北海道「うらかわ優駿ビレッジAERU」に泊ってJRA日高育成牧場を見学!

更新日:2018/04/21 16:58

モノホシ ダンのプロフィール写真 モノホシ ダン 総合旅行業務取扱管理者、総合旅程管理主任者
北海道浦河郡浦河町にある「うらかわ優駿ビレッジAERU(アエル)」は、浦河町とJRA(日本中央競馬会)が「馬と人と自然とがふれあえる空間」を目指してオープンした総合保養施設です。AERUでは、乗馬体験の他にも各種アクティビティが楽しめますが、その中でイチオシなのが宿泊者限定のJRA日高育成牧場の見学ツアー。AERU自慢の大人気ツアーに参加して、馬と触れ合える日高育成牧場の見学を楽しんでみませんか?

うらかわ優駿ビレッジAERU(アエル)とは

うらかわ優駿ビレッジAERU(アエル)とは

写真:モノホシ ダン

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北海道浦河町は、約200もの馬の牧場がある競走馬の産地です。浦河町の牧場からは、過去に、5冠馬シンザン、4冠馬ミスターシービー、そして2017年現在、日本競馬の獲得賞金歴代最高のテイエムオペラオーなど数多くの名馬を輩出しています。

その浦河町と協力して、JRA(日本中央競馬会)が「馬と人と自然とがふれあえる空間」を目指してオープンした総合保養施設が「うらかわ優駿ビレッジAERU」です。

うらかわ優駿ビレッジAERU(アエル)とは

写真:モノホシ ダン

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うらかわ優駿ビレッジAERUの宿泊施設は、ウェルカムセンターを中心に左右に広がる宿泊棟(ノースウイング/サウスウイング)があり、お部屋はツインルームが主体で、わずかながら和洋室もあります。とくにおすすめは、2階の客室。三角屋根で、室内の天井が高く、とても開放感があります。

バス・トイレはセパレートタイプで、ほかに3階に展望大浴場もあり。食事は、夕食はセットメニューまたは時季によっては、ディナーバイキング。朝食は、バイキングです。いずれも北海道ならではの、旬の食材が楽しめるメニューになっています。

うらかわ優駿ビレッジAERU(アエル)とは

写真:モノホシ ダン

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ホテルの体験プログラムとしては、パークゴルフや引き馬による体験乗馬のほかに、講習付きの初心者向け、乗馬トレッキングコースが用意されています。さらに人気なのが宿泊者向けのプログラム「JRA日高育成牧場見学ツアー」。毎年、4月下旬から10月下旬まで実施されています。嬉しいことにツアーの参加料は、なんと無料。

開始時間は8時からで、JRA日高育成牧場を約90分間かけて、ホテルのマイクロバスで案内してくれます。バスのドライバーはガイドも兼ねていて、牧場内の施設を詳しく案内してくれます。とにかく大人気のプログラムなので、参加希望の方は宿泊予約と同時に申し込むようにしましょう。すでにツアーが満員の場合は、参加できないこともあります。

東京ドーム320個分の大きさを誇る「JRA日高育成牧場」

東京ドーム320個分の大きさを誇る「JRA日高育成牧場」

写真:モノホシ ダン

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JRA日高育成牧場の敷地は、東京ドーム約320個分の大きさです。これは東京都の渋谷区の面積に匹敵します。いかに広大かがお分かりになると思います。

東京ドーム320個分の大きさを誇る「JRA日高育成牧場」

写真:モノホシ ダン

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ツアーでは、最初に牧場の各種施設を一望する「展望台」に行きます。写真手前に見えている建物は、西舎共同育成場。中ほどに1軒だけ見えている建物は、馬の病院の馬診療所および装蹄所です。展望台からは、ほかに日高山脈のトヨニ岳(1493m)、野塚岳(1353m)、楽古岳(1472m)などの雄大な景観を満喫することができます。なお、ツアーの行程で、トイレはここだけにしかないので、済ませておきましょう。

東京ドーム320個分の大きさを誇る「JRA日高育成牧場」

写真:モノホシ ダン

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JRA日高育成牧場は、世界に通用する「強い馬づくり」に関する調査研究および若馬の育成を行っています。日高育成牧場では、当牧場の生産場のほかに、各セリ市場で購入した1歳馬を「JRA育成馬」として育成調教を行います。

JRA育成馬の流れとしては、入厩後に昼夜放牧を経て、初秋より騎乗馴致(きじょうじゅんち)を開始。その後、翌年の春まで調教を積み、4月に開かれるJRA主催のブリーズアップセールにて売却され、競走馬として旅立ちます。

写真は、グラス馬場と呼ばれる平坦な草原の施設で、柵に頼ることなく馬本来の自然な走りを助長し、騎乗者と馬とのコミュニケーションの基本を作る場所です。

ツアーでイチオシ「乗馬厩舎」の見学

ツアーでイチオシ「乗馬厩舎」の見学

写真:モノホシ ダン

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JRA日高育成牧場は、かつてのサラブレッドたちが引退して余生を送る場所でもあります。過酷なレースを戦ってきたサラブレッドというと、いかにも荒々しいイメージがありますが、実際はとても人懐こい従順そのもの。写真のように簡単に触れることもできます。

なお、日高育成牧場では、「育成調教技術者養成研修(BTC研修)」と言って、サラブレッドを競走馬として調教する技術を学ぶ、技術者も養成しています。技術者の生徒たちの騎乗調教の際に、かつてのサラブレッドたちも活躍しているのです。

ツアーでイチオシ「乗馬厩舎」の見学

写真:モノホシ ダン

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日高育成牧場の施設見学で、メインのひとつとなるのが乗馬厩舎の見学です。厩舎を見学できる機会は滅多にないので、ここはじっくりと見学させていただきましょう。

ツアーでイチオシ「乗馬厩舎」の見学

写真:モノホシ ダン

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乗馬厩舎では、全部で27頭の馬を飼育することができます。厩舎は馬が寝食をするところで、馬を洗ったり手入れをする洗い場などが完備されていてとても清潔に保たれています。

乗馬厩舎の光景は、まるで映画のワンシーンのよう

乗馬厩舎の光景は、まるで映画のワンシーンのよう

写真:モノホシ ダン

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乗馬厩舎では、運がよければ調教技術者を目指す生徒による、騎乗調教を見ることもできます。どんな馬でも、いきなり人を乗せて走ることはできません。初秋より始まる騎乗馴致において、調馬索によるランジング、ドライビングなどを経て、ようやく人を乗せて走ることができるのです。

乗馬厩舎の光景は、まるで映画のワンシーンのよう

写真:モノホシ ダン

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乗馬厩舎からは、騎乗調教のサラブレッドたちが次々と出てゆきます。その輝く未来への新たな旅立ちのような光景には、まるで映画のワンシーンのような感動を覚えることでしょう。

乗馬厩舎の光景は、まるで映画のワンシーンのよう

写真:モノホシ ダン

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ツアーでは、乗馬厩舎周辺で、しばらく自由に見学できる時間があります。おすすめは、厩舎のすぐ近くにあるトラック砂馬場での騎乗調教の様子。すぐ近くで騎乗調教を見ることができるので、テンションが一気に高まります。

全天候型の「屋内直線馬場」も見逃せない

全天候型の「屋内直線馬場」も見逃せない

写真:モノホシ ダン

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ほかに注目の施設としては、屋内直線馬場が。両側に直径30mのドーム型準備運動場を完備した全天候型の直線馬場で、JRA自慢の施設です。ここでは、雪に覆われる冬も関係なく騎乗調教ができるというわけです。

全天候型の「屋内直線馬場」も見逃せない

写真:モノホシ ダン

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屋内直線馬場は、全長1000m×幅7m×2コースあって、表層はサラブレッドの下肢にやさしいウッドチップです。

全天候型の「屋内直線馬場」も見逃せない

写真:モノホシ ダン

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さらに、訓致用発馬機も。発馬機とは、レースにおいて全頭を一斉にスタートさせる設備のことで、一般には「ゲート」と呼ばれています。これも育成調教での訓練があって、実際にレースで使われるのは、写真の3番の大きさのものです。

「うらかわ優駿ビレッジAERU」でJRA日高育成牧場を見学

いかがでしたか。このように、JRA日高育成牧場の見学は、普段目にすることのできない競走馬の世界の舞台裏を知ることができる素晴らしいものです。

JRA日高育成牧場の見学ツアー実施期間は、例年4月下旬〜10月下旬までです。北海道日高地方に観光に訪れたら、ぜひ、うらかわ優駿ビレッジAERUに宿泊して、サラブレッドと調教技術者を目指す若者たちの物語に触れてみてはいかがでしょうか。

2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2014/10/07−2014/10/08 訪問

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