吸血鬼ドラキュラ居城のモデル「ブラン城」ルーマニア中世の城を満喫

吸血鬼ドラキュラ居城のモデル「ブラン城」ルーマニア中世の城を満喫

更新日:2018/04/29 10:26

Hiroko Ojiのプロフィール写真 Hiroko Oji ヨーロッパ一人旅愛好家
日本人には馴染みが薄い国ルーマニアで、先ず思いつくのがドラキュラ伝説でしょうか。そのドラキュラ居城のモデルとなった、ブラン村随一の観光スポットであるブラン城。ルーマニア第二の都市ブラショフから南西へ約30km、ブチェジ山麓の小村の岩山に聳えています。

城内は、ドラキュラから想像される怖いイメージからはほど遠く、室内には中世の暮らしが伺える展示品がズラリ!タイムスリップしたような感覚で過ごせます。

岩山に聳えるブラン城

岩山に聳えるブラン城

写真:Hiroko Oji

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国土のほぼ中央に位置するルーマニア第二の都市「ブラショフ」から、路線バスで1時間もかからないロケーションにあるブラン城。ブチェジ山麓にあるブラン村の岩山のてっぺんに聳える中世の城塞です。ここは、吸血鬼ドラキュラが住んでいたお城のモデルとして、観光客が押し寄せる観光スポットになっています。

岩山に聳えるブラン城

写真:Hiroko Oji

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お城の麓には、お土産物屋がズラリ!中には、ドラキュラ伝説に合わせるようなホラー感満載の建物もあったりで、すっかり観光地化されています。

岩山に聳えるブラン城

写真:Hiroko Oji

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広い敷地内に入ると、打って変わって自然に囲まれた林の中。木々に囲まれた坂道を上って行くと、山上に聳えるブラン城は、岩と一体化したような造り。このお城は、もともと13世紀にドイツ騎士団が、トランシルヴァニアの南東部を守るため、木材製の国境の要塞を築いたことから始まります。14世紀には、ドイツ商人が侵入してくるオスマン朝群をいち早く発見する目的で、石造りの要塞を築いたとされています。その後、ワラキア公ヴラド1世がここを居城としたのです。

城内にあるたくさんの部屋

城内にあるたくさんの部屋

写真:Hiroko Oji

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ブラン城は、アイルランドの作家ブラム・ストーカーによる小説「吸血鬼ドラキュラ」のなかで、ドラキュラ居城のモデルになっていることで知られています。そのドラキュラ伝説の主人公が、15世紀に実在したワラキア公ヴラド3世。攻めてきた他国の兵士に対して行った拷問や処刑が異常な残虐なものだったことから、ヴラド・ツェペシュ(串刺し公)という別名がある人物ですが、ルーマニアではオスマン・トルコ軍と勇敢に戦った英雄とされています。しかし実際にこのブラン城に住んでいたのは、彼ではなく、彼の祖父ヴラド1世です。

城内にあるたくさんの部屋

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なので、城内は恐ろしい雰囲気を持つものではなく、中世の典型的なお城!4階層にわたり、迷路のような階段と廊下でたくさんの部屋が繋がっており、陶器・家具・武器・甲冑などが展示されています。

中世の生活がそのまま再現されたたくさんの居室には、白い漆喰壁に重厚な木彫り装飾が施された家具、美しい装飾の陶器製の暖炉、温かみのあるシャンデリアなど、どの部屋に入っても中世にタイムスリップしたような気持ちになります。

城内にあるたくさんの部屋

写真:Hiroko Oji

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王の執務室も残っており、重厚な書棚にたくさんの書籍が展示されています。地下牢には、拷問道具などが展示されていて、ドラキュラという言葉から想像するようなおどろおどろしい伝説の雰囲気が漂うのはこの辺りだけです。

古井戸のある建物に囲まれた中庭

古井戸のある建物に囲まれた中庭

写真:Hiroko Oji

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建物で囲まれた中庭には、彫り込み装飾の施された古井戸があります。

古井戸のある建物に囲まれた中庭

写真:Hiroko Oji

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中庭から見上げるお城の建物は、複雑に組み合わされた造りが一目瞭然。白い漆喰壁に黒い木枠が映え、上階の外側に設置された通路や赤茶色の円錐形をした可愛らしい屋根にも目が惹かれます。

塔からの眺めも見逃せない!

塔からの眺めも見逃せない!

写真:Hiroko Oji

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塔内には1階から3階への秘密の近道となる写真のような階段が用意されています。途中の階での眺めを楽しみながら最上階へ出てみましょう。

塔からの眺めも見逃せない!

写真:Hiroko Oji

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建物を上から眺める風景もさることながら・・・。

塔からの眺めも見逃せない!

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周辺を取り巻く緑溢れる自然の風景に、目も心も癒されます。

敷地内の野外村落博物館

敷地内の野外村落博物館

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お城の麓の敷地内には、野外村落博物館があり、伝統的な農村の建物が展示されています。

敷地内の野外村落博物館

写真:Hiroko Oji

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広い敷地内に点在するのは、ブラン地方の古い民家や水車小屋、風車など。のんびりした雰囲気の中で、ゆっくり散歩しながら見ることができます。

敷地内の野外村落博物館

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中には、古民家を利用して、手芸工芸品などのお土産物を売っているお店もあります。刺繍をしたりレース編みをしたりしながら店番をする女性とも気軽に話ができ、ほんわかとした光景が見られます。お城見学だけで帰ってしまってはもったいない!ぜひ、こちらの野外村落博物館へも足をお運びくださいね。

ブラン城の基本情報

住所:Traian Mosoiu Str 24, Bran
TEL:+40-268-237700
アクセス:ブラショフから南西へ約30キロメートル。ブラショフのアウトガラ・ドイから出るブラン城行きのバスで30〜45分
営業時間:(5月〜9月)9:00〜18:00/(10月〜4月)9:00〜16:00 ※月曜日は12:00〜

2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2008/03/28 訪問

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