飫肥杉とマグロで栄えた「日南市油津」は広島カープ愛するレトロ港町

飫肥杉とマグロで栄えた「日南市油津」は広島カープ愛するレトロ港町

更新日:2018/06/27 09:42

肥後 球磨門のプロフィール写真 肥後 球磨門 一人旅ブロガー
宮崎県の南、日南市油津は毎年プロ野球広島カープがキャンプを行うカープ愛が半端ない港町です。江戸時代は飫肥杉を積み出す港として発展し、昭和の初めはマグロの陸揚げ港として隆盛を誇りました。
JR駅がカープ一色になり、活気あふれていた時代を物語る古い建物や、運河関連としては全国初の登録文化財となった堀川運河が残るレトロな港町「油津」へ心安らぐ旅に出かけてみませんか?

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油津散策は広島カープ一色のJR油津駅から

油津散策は広島カープ一色のJR油津駅から

写真:肥後 球磨門

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宮崎県日南市は50年以上にわたってプロ野球の広島東洋カープが春と秋のキャンプ地として選んでいます。練習に使用するのが天福(てんぷく)球場で最寄の駅がJR油津(あぶらつ)駅。その駅がなんとカープ一色になっています。広島県人にも負けない日南市民のカープ愛がJR九州に駅舎を塗り替えさせたのです。すごいですね。

さあ、レトロな港町「油津」の散策をここからはじめましょう!熱すぎるカープ愛以上の感動を発見できるかも。

繁栄のあとが今も残る港町「油津」

繁栄のあとが今も残る港町「油津」

写真:肥後 球磨門

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油津の繁栄を物語る建物が国登録有形文化財の「油津赤レンガ館」です。大正時代から昭和初期にかけて飫肥杉とマグロ景気で賑わった油津の象徴で、飫肥杉を取り扱う木材商が大正11年(1922年)に倉庫として使うためになんと22万個もの煉瓦を使用して建てたものです。

内部は自由に見学ができ、一階部分は油津の歴史を紹介したパネルの展示、そして地元の名産品などが並ぶショップとなっているので油津の繁栄を肌で感じてはいかがでしょうか。

繁栄のあとが今も残る港町「油津」

写真:肥後 球磨門

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赤レンガ館のすぐ近く、油津港に通じる国道220号線に面して建つのが「杉村金物本店」です。昭和7年(1932年)に杉村金物商店が建てた木造3階建の店舗兼用住宅で、1階が店舗、2・3階が住居となっています。この建物で目を引くのが銅板張りの外壁。現代建築ではあまり見ることがない意匠で迫力ある雰囲気を漂わせるおススメの見学スポットです。

繁栄のあとが今も残る港町「油津」

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杉村金物本店と同じ通りにあるのが「満尾書店」です。昭和初期の建物で、国の登録有形文化財に指定され、この建物も「東洋一のマグロ基地」といわれ繁栄した油津の往時の姿を物語るモダンな建物になっています。

これらの建物の他に、赤レンガ館の近くには旧渡辺家住宅や旧河野家住宅も残っています。どの建物も外部からの見学になりますが、南国の小さな港町が繁栄していた日々に思いをはせてみてはいかがでしょうか。

<油津赤レンガ館の基本情報>
住所:宮崎県日南市油津1−9−3
電話番号:0987−27−3600
アクセス:JR油津駅から徒歩15分
休館日:12月29から1月3日

飫肥杉を運搬した登録文化財「堀川運河」

飫肥杉を運搬した登録文化財「堀川運河」

写真:肥後 球磨門

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「杉村金物本店」から数分歩くと「堀川運河」にたどり着きます。江戸時代、飫肥藩が飫肥杉の運搬を効率的に行うために造った運河で、平成16年(2004年)2月に運河関連では全国初の登録文化財に登録されました。

運河は、延長1450メートル、川幅22〜36メートルそして水深6メートルと大きな規模で、自然の川のようにも感じます。重機のない江戸時代にこれだけの運河を造ったということに当時の人々の苦労がしのばれます。

飫肥杉を運搬した登録文化財「堀川運河」

写真:肥後 球磨門

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堀川運河には通称「乙姫橋」と呼ばれる石造りの堀川橋がかかっています。飫肥の石工 石井文吉の手によって明治32年(1899年)に着工、明治36年(1903年)に完成したアーチ状の石橋で平成11年(1999年)に有形文化財に登録されました。

ここは映画寅さんシリーズ第45作「寅次郎の青春」でロケ地にもなった油津の人気スポットのひとつです。橋のたもとにある堀川資料館の二階は映画の写真や出演者のサイン、ポスター等が展示されています。そして堀川橋が良く見えるおススメの場所です。

運河の川面に美しいアーチが映る堀川橋を眺めながら橋を手掛けた人々の仕事ぶりに思いを偲ばせてはいかがでしょうか。

<堀川運河の基本情報>
住所:宮崎県日南市油津1
電話番号:0987-31-1134(日南市観光案内所)
アクセス:JR油津駅より徒歩約10分

油津の新しいシンボル「夢見橋」

油津の新しいシンボル「夢見橋」

写真:肥後 球磨門

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油津駅から徒歩10分ほどの日南市観光協会の裏手、堀川運河の本流から分かれた小さな支流に「夢見橋」と呼ばれる橋が架かっています。平成19年(2007年)の夏に完成した人専用の屋根付き木造橋で飫肥杉と飫肥石を用い、「木組み」という釘などを使わない伝統工法で造られている見事な橋です。

油津の新しいシンボル「夢見橋」

写真:肥後 球磨門

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屋根は弾力性のある飫肥杉の特徴を生かした「曲げ木」でできていて、木の作り出す美しさを見ることができます。屋根は日南地方の強い日差しを遮り、運河の真上になる箇所にベンチを設けて自然の涼しさを満喫できる工夫がされています。

歴史ある港町の散策途中に町の新しいシンボルで一休みしてはいかがでしょうか。

<夢見橋の基本情報>
住所:宮崎県日南市材木1丁目
電話番号:0987-31-1134(日南市観光案内所)
アクセス:JR油津駅から徒歩10分

油津名物 かつおめしと魚うどんはいかが?油津「びびんや」

油津名物 かつおめしと魚うどんはいかが?油津「びびんや」

写真:肥後 球磨門

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レトロな港町の散策でお腹がすいたらおススメなのが油津の人気店、「魚料理びびんや」です。「びびんや」って珍しい名前と思いませんか?「びびん」とはこの地方で魚のことを言うそうで、「びびんや」は「さかなや」の意味なのです。

油津名物 かつおめしと魚うどんはいかが?油津「びびんや」

写真:肥後 球磨門

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びびんやの名物の一つが「かつおめし」。
かつおめしは、油津と同じ日南市内にある漁業の町「南郷」の漁師料理がルーツで、漁船の中でとる食事で残ったかつおの刺身をご飯の中に入れ、熱いお茶を注いで食べたのが始まりのご当地グルメです。

びびんやのかつおは臭みがなくそのままでも美味しくいただけます。これにだし汁をかけると絶品の料理に変身。ご当地だからこそ味わえる納得の一品です。

油津名物 かつおめしと魚うどんはいかが?油津「びびんや」

写真:肥後 球磨門

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もう一品おススメの郷土料理が「魚(ぎょ)うどん」です。
戦時中に主食が不足していた頃、代用食として魚のすり身と片栗粉でうどんを作ったのが始まりだそうで、油津名物の一つになっています。「魚うどん」と言う名前から魚の風味がするかと思いますが、魚をイメージして食べるとその不思議な食感に驚きます。

油津を訪れたら旅の思い出に「魚うどん」を。お土産話の一つになると思いますよ。

<魚料理びびんやの基本情報>
住所:宮崎県日南市西町2-6-3
電話番号:0987-23-5888
アクセス:JR油津駅より徒歩約15分
営業時間:11:00〜15:00(LO 14:30)17:00〜22:00 (LO 21:15)
定休日:月曜日(祝日の場合は翌日)

古き良き港町、日南市油津へ出かけましょう

油津は日南の城下町「飫肥」から車で15分ほどなので、飫肥の観光だけでなく油津へも立ち寄ることをおススメします。
油津駅で地元の人々のカープ愛を感じ、油津の歴史に触れる旅に出かけましょう。飫肥杉とマグロで繁栄した当時にタイムスリップした気分を味わえるのではないでしょうか。

2018年6月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

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掲載内容は執筆時点のものです。 2018/03/15 訪問

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