茶畑広がる牧之原に誕生!静岡「ふじのくに茶の都ミュージアム」

茶畑広がる牧之原に誕生!静岡「ふじのくに茶の都ミュージアム」

更新日:2018/04/26 10:38

麻生 のりこのプロフィール写真 麻生 のりこ 元観光バスガイド、ご当地マンホーラー
2018年3月下旬、日本一の大茶園・牧之原台地に「ふじのくに茶の都ミュージアム」がオープン。館内ではお茶の歴史や文化、産業の紹介や茶摘み体験など、見て触れて五感で茶の世界を楽しめます。
小堀遠州が手掛けた日本庭園と茶室も見事に復元。商業館では創作お茶料理や、“世界一濃い抹茶”と称される「ななや」の抹茶ジェラートがパフェとして味わえると好評です。

「ふじのくに茶の都ミュージアム」とは

「ふじのくに茶の都ミュージアム」とは

写真:麻生 のりこ

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栽培面積およそ5,000ヘクタール。日本一の大茶園が広がる牧之原台地に2018年3月下旬「ふじのくに茶の都ミュージアム」は誕生しました。

かつては島田市が運営する博物館「島田市お茶の郷」でしたが、それを静岡県が整備しリニューアル。博物館・日本庭園および茶室・商業館の3エリアから成り、静岡県はもとより世界の茶について楽しく学ぶことができます。

建物の外観をぐるりと囲んでいるのは、静岡県内産のヒノキ。入り口はこの右手奥になります。

「ふじのくに茶の都ミュージアム」とは

写真:麻生 のりこ

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博物館エリアは3階建てで、その2階と3階部分が常設展示室です。2階のチケット売り場へは、施設入口手前右手にあるエレベーターを使ってどうぞ。展示室スタートは3階からです。

茶の起源とされる樹齢1,000年の茶樹王のレプリカを中心とした3階は、「世界のお茶」がテーマ。世界各国の茶葉の実物紹介のほか、喫茶の習慣があるトルコや中国の茶館などを復元展示しています。

こちらは実際に香りを嗅ぐことができる茶葉ケース。日本はもちろん世界各国で飲まれている様々なお茶の実物がズラリと並んでいます。なかでも碁石茶の香りは独特。興味のある方は嗅いでみて!

「ふじのくに茶の都ミュージアム」とは

写真:麻生 のりこ

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ティーステーションでは月替わりでお茶の試飲が楽しめます。2018年4月は砂糖をたっぷりと入れた甘〜いトルコチャイ。5月以降も世界各国の色々なお茶を試飲できますよ。

気になるアレの実物も!「2階常設展示室」

気になるアレの実物も!「2階常設展示室」

写真:麻生 のりこ

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2階のテーマは「日本のお茶、世界のお茶」。中国から日本に伝わったお茶の歴史を、展示品を見ながら学ぶことができます。展示室の中央には、昭和中期の製茶小屋の一部を再現。今では珍しくなった茶の手揉み作業の様子を、映像で観ることもできます。

こちらは「茶の都しずおかの誇り」コーナー。実物展示品を交え、静岡県内で栽培されている品種や茶の栽培方法などを分かりやすく紹介しています。気になる方も多い茶畑に立つ大型送風機──防霜ファンの実物は必見!

気になるアレの実物も!「2階常設展示室」

写真:麻生 のりこ

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気になるアレの実物も!「2階常設展示室」

写真:麻生 のりこ

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平成25年(2013年)に世界農業遺産に登録された茶草場農法は、牧之原や掛川・菊川・川根本町・島田市で見られる伝統的な茶の栽培方法です。

実物が展示されている「かっぽし」は、ススキやササなど茶草を束ねたもの。足元では茶草を敷いた ふかふかの感覚も体験可能。普段なかなか見ることができない茶草場農法を知るチャンスです。

そのほか2階には企画展示室もあり、年に3〜4回入れ替えが行われます。企画展示が変わるたびに訪問しても楽しいでしょう。

日本庭園と茶室で「綺麗さび」を体感!

日本庭園と茶室で「綺麗さび」を体感!

写真:麻生 のりこ

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「綺麗さび」の茶の湯を江戸時代に確立した大名茶人・小堀遠州。茶の都ミュージアムでは彼が作った日本庭園と茶室の復元を補修して公開中。茶室の観覧料は常設展とセットですが庭園は無料。白い築地塀の向こう側には水辺に架けられた八橋も。時間のある方は、ぐるりと一周してみては。

日本庭園と茶室で「綺麗さび」を体感!

写真:麻生 のりこ

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茶室「縦目楼(しょうもくろう)」は書院と鎖の間「臨水亭」、そして池に突き出た茶屋などから構成されています。館内では音声ガイドの無料貸し出しも。欄間や襖の引手なども凝っているので、ご覧くださいね。

日本庭園と茶室で「綺麗さび」を体感!

写真:麻生 のりこ

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臨水亭では抹茶の茶道体験(有料:500円)も楽しめます。静岡県内産の抹茶を使用し美味しい季節の上生菓子付きで、希望者は自分で点てることもできます。茶道の先生が丁寧に点て方を教えてくれるので、初めての方でも大丈夫。多少泡立ちが悪くても、自分で点てたお茶は美味しさも格別です。

創作お茶料理が堪能できるカフェレストラン「丸尾原」

創作お茶料理が堪能できるカフェレストラン「丸尾原」

写真:麻生 のりこ

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博物館と2階部分で繋がっている商業館は、1階がミュージアムショップで2階はカフェレストラン「丸尾原」。窓際の席からは日本庭園はもちろん、空気の澄んだ日には遠く富士山の姿も眺めることができます。

着席すると出される美味しい冷茶は、牧之原産の深蒸し茶に静岡抹茶をブレンドした水出し茶「コールドブリュー」。商業館1階のミュージアムショップで取り扱っています。

創作お茶料理が堪能できるカフェレストラン「丸尾原」

写真:麻生 のりこ

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丸尾原では、茶葉と桜海老のかき揚げや緑茶そばなどが味わえる「茶姫膳」や、2種類のそばを楽しめる「二彩(ふたいろ)緑茶麺」など、創作お茶料理がいただけます。

こちらは緑茶そばの上に季節の野菜などが盛られた「七彩(ななさい)そば」。最初は麺つゆで、その後で特製のドレッシングをかければ違う風味が楽しめます。

食事中、色々な種類のお茶を味わいたい方にはドリンクバーがオススメ(有料:1人500円)。煎茶4種類、ほうじ茶2種類、和紅茶1種類の計7種類を水出し茶として提供中です。茶処・静岡で美味しい冷茶はいかが?

お土産選びも楽しい「ミュージアムショップ」

お土産選びも楽しい「ミュージアムショップ」

写真:麻生 のりこ

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ミュージアムショップでは静岡県内産の緑茶をはじめ、お菓子や和小物なども充実。お茶の香りのアロマやフレグランスも取り扱っています。

お土産選びも楽しい「ミュージアムショップ」

写真:麻生 のりこ

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店内には"世界一濃い抹茶ジェラート"が人気の「ななやスイーツ」が。抹茶ジェラートのみではなくパフェスタイルとなりますが、世界一濃いNo.7の抹茶も。パフェはA・B・C・Dの4種類あり、No.7の抹茶ジェラートを食べたい方はBかDを選びましょう。毎日数量限定販売なので、気になる方はお早めに(2018年4月現在の情報です)。

冷蔵ケースで販売しているカップ入りのものや、ティーチョコレート「MATCHA 7」は、お土産としても喜ばれそう。見て触れて嗅いで味わう。日本一の茶処で茶の世界を堪能してみませんか?

「ふじのくに茶の都ミュージアム」の基本情報

住所:静岡県島田市金谷富士見町3053番地の2
電話番号:0547-46-5588
アクセス:東名高速道路「相良牧之原」I.Cから車で約10分 / 新東名高速道路「島田金谷」I.Cから車で約10分 / JR金谷駅前から しずてつジャストライン・萩間線相良営業所行きまたは勝間田線静波海岸入口行き乗車後「二軒家原」バス停下車、徒歩約3分(バスは日中、2時間に1本程度)

※茶道体験、抹茶挽き体験、お茶とハーブのブレンド体験、3種類のお茶の飲み比べ体験は毎日可能。時間など詳細は文末の【関連MEMO】から公式サイトで確認を。
※「新茶フェア」開催:2018年4月28日(土)〜6月10日(日)

2018年4月現在の情報です。最新の情報は公式サイトなどでご確認ください。

掲載内容は執筆時点のものです。 2018/04/08 訪問

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